概要・あらすじ
平凡な中学1年生の少女・福田いちごは、ある日、日本語を話す不思議生物ねこざらしと出会う。いきなり「魔法使いになって欲しい」と頼み込んでくるねこざらしに、戸惑ういちご。しかし、かねてより「魔法少女」に憧れていたいちごは、考えた末にその頼みを引き受けることに決める。26世紀からやって来たというねこざらしを未来に帰すため、彼女は魔法のステッキを手に変身を果たすのだった。
登場人物・キャラクター
福田 いちご (ふくだ いちご)
4月生まれの中学1年生の女子。後頭部の左右に丸い輪っかをくっ付けたような特徴的な髪型をしている。幼い頃、母親の福田美雪に「髪の毛リボンにしたい」とお願いしたところこの髪型になった。本人はこの髪型を気に入っている。勉強は苦手ながら、社交的な性格。ある日、道ばたでねこざらしと出会ったことがきっかけで魔法使いとなった。 もともと魔法少女アニメが大好きで、魔法少女に強い憧れを抱いていた。中学生になったことでアニメは卒業したと語ってはいるものの、いまだに興味津々で実際は卒業しきれてはいない。魔法使いに変身した後は胸に付いた大きなリボンとフリフリのドレス、星の形をした髪留めが特徴的な姿になる。魔法使いとしての名前は「ピンクスターライト」で、変身時の呪文は「ストロベリースターライトドレスチェンジ」。
上原 アスカ (うえはら あすか)
11月生まれの中学1年生の少女。福田いちごのクラスメイトで幼なじみ。黒髪をショートカットにしている。趣味はロック。周囲からは不良だと思われているため孤立気味だが、本人は特に気にしていない。魔法使いとなったいちごを一般人に戻すため、自らも魔法使いとなる。魔法使いに変身した後は背中に着けたマントと三日月の形をした髪留めが特徴的な姿になる。 魔法使いとしての名前は「クレセントブラック」で、変身時の呪文は「ミッドナイトムーンライトドレスチェンジ」。
長坂 ステラ (ながさか すてら)
8月生まれの中学1年生の少女。福田いちごのクラスメイト。アメリカ人の母親と日本人の父親を持つハーフで、金髪をショートカットにしている。少しだけ英語が話せるものの、日本語も苦手で語彙が少ない。天真爛漫で大ざっぱな性格。変身後のいちごと上原アスカの正体を知ってしまったことがきっかけで自らも魔法使いとなった。 もともと魔法少女などに強い憧れを抱いていたこともあり、いちごとはなにかと話が合う。魔法使いに変身した後はツインテールに太陽の形をした髪型、腰に着けた大きなリボンが特徴的な姿となる。魔法使いとしての名前は「イエローサンライズ」で、変身時の呪文は「サニーサイドアップドレスチェンジ」。
水沢 陽花 (みずさわ ようか)
中学1年生の少女。福田いちごのクラスに石川県金沢市から転校して来た。水色のロングヘアの髪型をしている。趣味は読書。転校初日、話しかけてきた長坂ステラと友人になり、ステラを通じていちごや上原アスカとも知り合った。変身後のステラの正体を知ってしまったことがきっかけで自らも魔法使いとなる。魔法使いに変身した後はおでこを出したポニーテールに三角帽子が特徴的な姿となる。 魔法使いとしての名前は「コメットブルー」で、変身時の呪文は「シルバーナイトコメットドレスチェンジ」。
ねこざらし
ねことあざらしの雑種の生き物で、人語をしゃべる。何らかのアクシデントで26世紀から現代へと飛ばされてしまい、もとの時代へ帰るため、福田いちごを魔法使いとした。その後はいちごの家に居候することとなり、福田家ではペットとして扱われている。
福田 美雪 (ふくだ みゆき)
福田いちごの母親。お団子頭が特徴で少々毒舌の気がある。旧姓は「花月」。新婚旅行では熱海を訪れたものの物足りなく感じており、今でもそれを不満に思っている。上原アスカの母親とは高校時代からの親友で、アスカのこともよく知っている。
いちごの父親 (いちごのちちおや)
福田いちごの父親で、眼鏡をかけている。いちごのことを溺愛しており、いつか彼氏を連れてくる日が訪れることに怯えている。インターネットを何よりも信頼し、それを根拠にされるとほぼ無条件で信じてしまう癖がある。家では妻の福田美雪に尻に敷かれ、なにかと邪険に扱われている。
その他キーワード
魔法使い (まほうつかい)
人間が魔法のステッキを使って変身した姿で、世界に満ちる生体エネルギーを利用することにより魔法を行使できる。「認識不一致モード」を使用することにより、知り合いに会ってもこちらをもとの人物と認識できなくすることが可能。魔法の使い方については、ねこざらしによれば「魔法使いになれば感覚でわかる」のだという。物を浮かせる念動力が使える他、スマートフォンを魔法で充電することもできる。 福田いちごたちは、ねこざらしをもといた26世紀の未来へと戻すため魔法使いに変身し、魔法を駆使して人に感謝される活動をしている。
魔法のステッキ (まほうのすてっき)
人間が魔法使いに変身するための道具で、変身のためには魔法のステッキを使い呪文を唱える必要がある。26世紀の女児向け変身アイテムで、3歳~15歳までの女の子にしか使えない。魔法使いが人に感謝されることをすると、手にした魔法のステッキに魔法を使う源となる「ごほうびゲージ」が溜まっていき、ねこざらしはこれにより強力な魔法を行使し、未来に帰ろうと考えている。 変身する際の呪文は7文字以上であれば好きな言葉を指定することができる。変身時は一時的に裸になってしまうが青く光るため、ねこざらしいわく「意外とエロくない」。使用者の趣味嗜好を読み取ることで、変身後の姿にそれを反映させるようになっている。なお、形状によって名称が変わり、例えば福田いちごの持っているステッキは「スターロッド」、水沢陽花の持っているステッキは「コメットロッド」という。