概要・あらすじ
『シニカル・ヒステリー・アワー』の話から20年が経過し、あの時の子供達も今では立派な大人に。キリコは結婚し、プロのイラストレーターとして活躍する充実した日々を送っていた。そんな彼女が一仕事を終えたある日、マンションの自室のチャイムが鳴る。ドアを開けるとそこにいたのは、17年ぶりに会うかつての友人ツネコだった。
20年経っても彼女の自己中、非常識ぶりは健在。さらには大人の事情や子育て問題も加わって、キリコの平穏な生活は、あっという間に小学生時代のドタバタぶりに逆戻りしてしまう。
登場人物・キャラクター
笹本 ツネコ (ささもと つねこ)
小学六年生の時に仙台に引っ越して以来、17年ぶりに昔住んでいた町に帰ってきた女性。大人になった現在は結婚し「笹本」姓になった。「(本人曰く)ブラピ似」の夫にべた惚れで、二人の間にはるる子と拓人(たくと)という子供がいる。引っ越し先のマンションの部屋が、偶然キリコの部屋の隣だったため、昔の友人たちとの交流が再開。 自己顕示欲が強く、わがままで意地悪な性格は相変わらず。さらに子供達への躾も褒められたものではなく、結果、友人たちはまた振り回されることに。
小田 キリコ (おだ きりこ)
学生時代から付き合っていたタロちゃんと結婚し、現在は「小田」姓になった女性。旧姓の「小久保」は仕事用として使用している。現在はプロのイラストレーターとして活躍中。人当たりのいい常識人で、忙しくも平穏で充実した日々を送っていた。そこへ、マンションの隣の部屋にツネコが引っ越してきたために、そんな生活にも暗雲が立ち込めることに。 非常識なツネコの言動や行動に、怒りを飲み込み、おまけに騒動の尻拭いまでしてしまうお人好しな性格は、大人になっても変わらず。
のの
「のの」字型の目が特徴の女性。現在は結婚し、ねねという娘がいるが、夫とは離婚を前提とした別居中で、母子家庭状態。面倒見のいい優しい性格の人物で、おまけに美人。小学生時代はみんなの憧れの的だった。ツネコの脳内の自分を具現化したような好人物で、子供の頃からツネコの嫌味のターゲットになっていた。
学 (まなぶ)
眼鏡に七三分けの髪型が特徴の男性。クラス一の優等生だった彼は、大学卒業後、一流企業に勤めていたが、一国一城の主になる夢を叶えるため退社。クラスメイトだった高木くんとともに、オーガニックのカフェ・レストランを始める。婚約者がいる。
高木 (たかき)
昔と変わらないツンツン頭、つながった眉、上を向いた鼻の男性。小学校時代は勉強が苦手なわんぱく坊主だったが、現在は落ち着いた大人に。カフェやレストランでの勤務経験をもとに、学くんと共にオーガニックのカフェ・レストランの経営を始める。新婚ほやほや。
ツン太
パンクファッションに身を包み、そろばん塾で情熱を爆発させていた彼も、今では服装にその名残を残すだけに。アメリカの大学院で細菌の研究をしていたが、日本の食品会社に就職が決まったため帰国。同窓会でかつてのクラスメイトたちと再会する。彼がいまだ独身であることを聞きつけたキリコにより、ののちゃんとくっ付けようとする計画が進行する。