マネマネにちにち

本作は高校野球を題材にしながらも、主役は選手ではなく、三人の女子マネージャーにスポットを当てている。硬式野球部を舞台に、渚茜、一ノ瀬かりな、姫宮ユキの三人がグラウンドの片隅で繰り広げる青春の日々や、部員たちとの何気ない交流を温かみのあるタッチで描いている。見た目も性格も、マネージャーになった理由もそれぞれ異なる彼女たち。個性豊かでテンポの良い会話劇と、球児たちとの淡い恋愛模様が大きな魅力となっている。

とある高校の硬式野球部に、三人の新米女子マネージャーが入部した。野球のルールをまったく知らない天然娘の茜。見た目はギャルだが、実はまじめで野球好きなかりな。そして、おっとりしているがどこか魔性の魅力を秘めたモテ女子、ユキ。野球部は決して強豪校ではないものの、部員たちは一生懸命に練習に励み、茜たちもそのサポートに力を注いでいる。グラウンドの片隅で練習を見守りながら、三人はマネージャーになった理由や恋の話など、今日もガールズトークに花を咲かせている。マネージャー同士、そして部員たちとのささやかな交流を重ねながら、ゆるやかで楽しい部活の時間が流れていく。

茜、かりな、ユキの三人は、ドリンクの準備や洗濯物、ボール磨きなどの雑務をこなしながら、持久走や筋力トレーニングに挑戦したり、黙々とバットを振る選手のとなりで練習に付き合ったりと、さまざまな形で選手一人ひとりに寄り添っている。また、「日常×ちょいラブ」というコンセプトに沿って、野球部員の烏丸と茜のあいだに芽生える、甘酸っぱくもどこかもどかしい恋愛模様も物語を彩る重要な要素となっている。日々の練習や初めての練習試合を経て、一つひとつの経験を積み重ねたチームは、やがて球児たちの夢の舞台である夏の大会へと挑んでいく。