ママはテンパリスト

ママはテンパリスト

漫画家・東村アキ子の息子ごっちゃんの成長や奇行をを描いた育児エッセイ漫画。

正式名称
ママはテンパリスト
ふりがな
ままはてんぱりすと
作者
ジャンル
エッセイ
 
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

漫画家である作者・東村アキコが息子・ごっちゃんの成長を客観的な視点で観察し、詳細に描いた育児エッセイ。日々、巻き起こるごっちゃんの奇行に振り回されつつも、笑えるエピソードやギャグ要素が満載。当初は1話4~6ページだったが、1話30ページにわたる時もある。エピソード中心なので、急に話が変わることも多い。

主にごっちゃんの2歳から6歳になるまでが描かれている。子育て漫画にも関わらず、独身の若い女性からも多くの人気を集めた作品。東村アキコの名を一躍有名にした代表作でもある。

登場人物・キャラクター

東村 アキコ (ひがしむら あきこ)

漫画家。宮崎出身。29歳で息子ごっちゃんを出産。面倒くさがり屋のため、哺乳瓶の消毒や計量が嫌で、母乳で育てたいと強く念じる。強く念じたのが功を奏したかどうかは不明だが、ごっちゃんが飲みきれないほど母乳が出るようになる。ごっちゃんの発言や行動に突っ込みを入れる役。時折、自分の中の悪魔が抑えきれず、からかってごっちゃんを泣かせたり、笑い物にしている。 やりすぎて反省することもしばしば。小心者で、自分が人からどう見られているか気になる性格。ごっちゃんをおとなしくさせるため、様々な作戦を思いつき、実行に移す。宝塚、ジャニーズ、「BIGBANG」のファン。

ごっちゃん

東村アキコの息子。本名は悟空。ひょうきんでお調子者。おっぱいが大好き。おっぱいをもらうため一発ギャグや妙なジェスチャーをママの前で披露。それでも断られると、飛びかかり、無理やりおっぱいに食らいつく。散らかし放題で、いたずら大好き。ベビーカーでおっぱいコールをしてママを困らせる。 パパを崇拝しており、パパの言うことはよく聞く。小心者でビビり。恐いものはお化けと鬼。

ごっちゃんのパパ

真ん中分けのパーマでメガネをかけ、チンピラのような服を着ている。東村アキコとは別居結婚で普段は忙しいので、たまにしか出てこない。 調子に乗っていたごっちゃんが唯一恐れる存在。クールで厳しく、自分が食べているチョコも決してあげない。寝かしつける時はどんなに泣いても何もしないで見てるだけ。

編集長 (へんしゅうちょう)

「コーラス」の編集長。本名は北畠輝幸。鞄をたすき掛けにするハンサムなロマンスグレー。突然「別冊ふろく、50ページ書いて」などと無茶な注文をする。好きな言葉は「コラボ」と「揚げ物」。機嫌が直ったごっちゃんにビールをぶっかけるという大失敗をしたり、おせんべいの乾燥材を食べたりと、かなり天然。

Sさん (えすさん)

『ママはテンパリスト』の担当編集。若くて美人なのに暗いと社内でも評判。長い黒髪は一部顔にかかっており、メガネをかけている。生き地獄だの田舎に帰りたいだの作者と違って、かなりネガティブ。主食は豚足とスッポン。テレビの取材時には張り切って肩を出し、ギャル系の格好で周りを引かせる。編集者なのにあまり気が利かない。

あやの

ごっちゃんのガールフレンド。東村アキコのアシスタントの娘。2歳11カ月。素直で大人しく、顔も可愛い。髪はおかっぱでいつもおしゃれな服を着ている。ごっちゃんと3カ月しか差がないのに大きな子供でごっちゃんと7センチも身長差がある。おもちゃの取り合いでよくケンカになり大泣きしているが、暗闇でごっちゃんに抱きしめられ、仲直りをする。

逢坂 みえこ (おうさか みえこ)

東村あきこが尊敬する大好きな漫画家。黒髪ショートカットでクールな人物。東村アキコが担当編集に食事会をセッティングさせ、酒の力を借りて、親しくなった。ベビー用品は買わなくていい、子供は産んでからが大変などと重みのあるアドバイスをする。小学6年生になる自分の息子ハル君を初対面のごっちゃんと二人きりにしたり、おもむろに手のひらをハル君の顔にかざし、どくだみを嗅がせたりと不可解な行動をとる。

場所

中野 (なかの)

作者東村アキコとごっちゃんが暮らす東京の街。ある時、お出かけ時におむつを忘れ、駅周辺のドラッグストアをはしごするが、4軒ともおむつを取り扱っておらず、おむつジプシーとなる。ダメ元で入ったドン・キホーテに取り扱いがあり事なきを得る。中野駅周辺でおむつを取り扱っていたドラッグストアはたった1軒だった(2008年2月調べ)。

イベント・出来事

鬼作戦 (おにさくせん)

『ママはテンパリスト』の用語。作者が編み出した作戦。21世紀型「脅し系しつけ」。日本古来の「悪い子のところには鬼が来る」という脅しに作者の演技力を加えたもの。漫画『ガラスの仮面』世代であったた東村アキコが「鬼がいる東京」を本気で演出し、ごっちゃんをビビらせる。軽々しく鬼の話をした大人には熱い演技指導が入る。以来、ごっちゃんは「鬼が来てる」と言うと大人しく寝るようになった。 名付けられた鬼のキャラには「青山の青い鬼」「赤坂の赤い鬼」「高田の婆(ババァ)」などがある。この作戦は約二年間続けられた。

ごっちゃん断乳大作戦「鶴光にならないで!!」 (ごっちゃんだんにゅうだいさくせん「つるこうにならないで!!」)

『ママはテンパリスト』の用語。作者が決行した作戦。2歳になっても断乳できておらず、このままではごっちゃんが鶴光のようなエロい大人になってしまうと心配した東村アキコがとった作戦。内容はリアルなゴルゴ13の顔をおっぱいに書いて、ごっちゃんを恐がらせ、断乳させようというもの。ごっちゃんはそのおっぱいを非常に恐がり、その夜はおっぱいを飲まなかった。 しかし翌日、目をつむっておっぱいを飲むことであっさり攻略されてしまう。しかも目を開けたとき、ゴルゴ13の顔が目の前なので、なるべく離れようと乳首を引っ張って飲むようになり、痛みに耐えられない東村アキコはこの作戦を断念する。

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