概要・あらすじ
子どもの頃から世界中を旅する生活に憧れていた漫画家ヤマザキマリは、古代ローマオタクのイタリア人男性ベッピーノとの結婚をきっかけに、エジプトやシリア、シカゴ、ポルトガルなど世界各地を転々とする生活を送ることになる。学生時代のキューバでのボランティアや、フランス、チベット、台湾などを訪れた経験を含め、彼女が世界中を旅して体験したエピソードを描く。
登場人物・キャラクター
ヤマザキ マリ
世界各国を転々とする女性漫画家。連載開始時はリスボン在住であったが、連載中にシカゴ、次いでヴェネチアに移住している。幼い頃から「絵を描いて旅をする人」に憧れ、14歳でヨーロッパ一人旅を経験し、17歳でイタリアに留学。この留学中に交際していた詩人との間にデルスをもうける。 詩人と結婚はせずシングルマザーとなるが、のちにベッピーノと結婚。北海道出身で、バイオリニストの母を持つ。
ベッピーノ
ヤマザキマリの夫のイタリア人男性。ヨーロッパを旅していたマリにイタリアへの留学を勧めた老人の孫であり、その縁でマリと出会う。古代ローマオタクで、留学中のマリが彼の部屋にあった古代ローマ関連の資料に関心を示したためにマリを激しく慕うようになり、結婚へ持ち込んだ。 17歳で大学に飛び級合格するほどの頭脳を持ち、5か国以上の国の言語を操る。
デルス
ヤマザキマリの息子だが、マリが学生時代に産んだ子供であり、ベッピーノとは血はつながっていない。ベッピーノとの年の差は14歳。黒髪で眼鏡をかけている。2013年、アメリカ国内の大学に進学。