概要・あらすじ
素手での喧嘩で負け知らずの一匹狼、門田紋乃丞が、暴走族烈風隊の総隊長になる事に。門田紋乃丞に敗れた暴走族の総長たちは、次々と烈風隊への入隊を懇願する。関東最大の暴力団花岡組の会長花岡虎造もその男気と器量に惚れ込み、遺言で自分の跡目を継がせる。花岡組会長になっても、門田紋乃丞は周りに流される事なく、喧嘩やカーチェイスのほか、恋人恋沼真梨との恋愛を謳歌する。
登場人物・キャラクター
門田 紋乃丞 (もんだ もんのじょう)
20以上の学校で退学・転校を繰り返し、素手のタイマン(一対一の喧嘩)では負け知らずの不良。身長174.5cm、67㎏。高校1年生で、2年ダブった18歳。愛車はCBR400のエンジンを搭載し、スピードメーターも改造したDJ・Rという原付バイクだったが、後にスクラップ屋でスバル360を購入。 スバル360もRX・7のエンジンを搭載し改造したため、高速で走れる。住居は知り合いのビルの屋上に建てたプレハブ小屋。得意技は「刃物(ヤッパ)の手づかみ」。後に烈風隊2代目総隊長、暴力団関東花岡連合会(花岡組)の会長にのぼりつめる。好物はジンジャーエール。酒は飲めない。
恋沼 真梨 (こいぬま まり)
門田紋乃丞の彼女。高校1年生、16歳。尾屋高校に在籍していたが、退学して門田紋乃丞とともに私立奥玉高校に転入する。成績優秀だが、喧嘩が強いロンタイ(長い丈のスカート)の女不良(スケバン)。必殺技はチョーパン、膝蹴り、ヘッドパッド。後に門田紋乃丞の住居の隣にプレハブ小屋を建て、同棲するようになる。
花岡 竜二 (はなおか りゅうじ)
関東最大の広域暴力団関東花岡連合会(花岡組)の初代会長、花岡虎造の一人息子。暴走族黒飛行船(ブラック・ツェッペリン)の八代目総長。門田紋乃丞の舎弟になる前は北原三津男が運転する真っ赤なSELリムジン(時価2億円、日本に1台しか輸入されていない、西ドイツABCエクスルーシブ社チューンの特製ベンツ)に乗っていた。 のちに烈風隊の親衛部長になるため、黒飛行船総長の座を捨て、烈風隊の総隊長になった門田紋乃丞を補佐する。
田嶋 鉄 (たじま てつ)
狂極高校の副番だった。情報通。実家は自動車整備工場。門田紋乃丞のために情報を集めたり、車を修理するための倉庫を提供する。車は日産プレジデントのワークス仕様で、HKSのツインターボに改造している。15歳の彼女、理佳と同棲している。後に烈風隊に入隊する。
東堂 力也 (とうどう りきや)
ヤクザ。暴力団東京愚蓮会新宿支部長。門田紋乃丞が憧れる先輩。超硬派暴走族烈風隊の初代総隊長だった。一匹狼だった門田紋乃丞に二代目総隊長をまかせる。のちに東京愚蓮会は関東最大の暴力団花岡組の傘下に入り、花岡組会長となった門田紋乃丞を警護する。 車はベンツAMGゲンバラチューンに乗っている。髪はパンチパーマ。
北原 三津男 (きたはら みつお)
ヤクザ。15歳の時に花岡虎造から盃を受けて以来、20数年極道一筋で生きてきた。花岡組傘下、組員100名以上の北原三津男組組長。表向きは北原興業の社長。花岡竜二の運転手兼ボディガードをつとめていた。門田紋乃丞のよき理解者。若手組員の角川俊明(悪党チーム紅龍からスカウトされ、北原三津男組に入った)は北原三津男に怪我をさせた門田紋乃丞の仇討ちをくわだてる。
国木田 晴臣 (くにきだ はるおみ)
S県の暴走族連合殺戮同盟の総裁。殺人の前科あり。総裁専用車はケーニッヒセンチュリー。傘下の群雄蜘蛛(スパイダー)が東京進出をもくろみ、花岡竜二を襲ったため烈風隊と殺戮同盟との抗争が勃発しそうになる。国木田晴臣が退却を宣言したため、大惨事は防げたが門田紋乃丞とのタイマン(一対一での喧嘩)をしに東京に出向く。 そこで門田紋乃丞の男気に惚れ、殺戮同盟が抱える全207名を烈風隊に入隊させてほしいと願い出る。
赤坂ミチ (あかさかみち)
私立奥玉高校を仕切る女不良(スケバン)グループ墨零一家のひとり。車はクオーレターボ。暴走族黒飛行船の襲撃に遭い、加えて花岡竜二によってヤキ(暴行)を入れられ、全治三か月に。また顔の整形手術をくり返すことになった。門田紋乃丞の舎弟になった花岡竜二は、このケジメとして自分の顔に自ら傷をつけた。 また赤坂ミチの告白により花岡竜二の彼女となる。後に車をビートSOHC12バルブ3気筒に買いかえる。
張軀 凰丸 (はるく ほうがん)
ヤクザで殺し屋。花岡連合最高顧問で橋侠組の組長橋爪侠太郎が門田紋乃丞の関東花岡連合二代目会長就任を阻止しようと、出所したばかりの張軀凰丸に暗殺を命じる。
集団・組織
烈風隊 (れっぷうたい)
『ヤンキー烈風隊』に登場する東京の超硬派暴走族。隊員47名。門田紋乃丞が二代目総隊長に就任するまで、幹部の「鬼の三人衆」が烈風隊を統率していた。二代目総隊長就任式で門田紋乃丞は、喧嘩で汚れた血染めの特攻服を初代総隊長だった東堂力也から譲り受ける。号令が出るまで何度も「押忍」を繰り返す「永遠の押忍(とわのおす)」という烈風隊独特のあいさつがある。 喫茶店「不夜城」がたまり場。
黒飛行船 (ぶらっく・つぇっぺりん)
『ヤンキー烈風隊』に登場する暴走族。隊員200～300名。昭和50年代前半に隆盛を誇った関東最大級の暴走族。最盛期には単車400台、四輪300台を擁していた。八代目総長は花岡竜二、十代目総長は松本建二。総長は純白の特攻服を着用する。烈風隊と対立していたが、花岡竜二が門田紋乃丞の舎弟になったため、友好同盟を結ぶ。
菊華連合 (きっかれんごう)
『ヤンキー烈風隊』に登場する暴走族。K県下一の超硬派喧嘩屋軍団で凶悪暴走族。隊員約50名。命知らずの猛者ばかりの集団。初代総長は岩倉猛で、全国制覇を目指していた。岩倉猛は東堂力也と宿命のライバルでもある。現総長、第12期総長近藤義春がタイマン(一対一での喧嘩)で門田紋乃丞に負けた後、岩倉猛は菊華連合を門田紋乃丞に譲ると申し出る。 スナック「コスタ」がたまり場。
紅龍 (こうりゅう)
『ヤンキー烈風隊』に登場する下町の悪党チーム。傷害、カツアゲ、カッパライ、なんでもござれの極悪。四代目総長は倉田清輝。スナック喫茶「すろっとる」がたまり場。北原三津男組の組員になった角川俊明は、紅龍の斬込み隊長だった。烈風隊が暴走族連合殺戮同盟と抗争になりかけた時には、烈風隊の友好チームとして応援にかけつけた。 しかしその後、紅龍総長の倉田清輝は門田紋乃丞の命を狙う関西の黒豹組に協力したため、烈風隊の赤城義光に耳を切り落とされる。
遠州地゛獄一家 (えんしゅうぢごくいっか)
『ヤンキー烈風隊』に登場する暴走族。遠州(静岡県)に本拠をかまえる武闘派で攻撃型凶悪暴走族。東海随一の団結力、戦闘力を誇る。地゛獄会と遠州一家が一つになり誕生した。関東制覇を狙う。服部純樹による菊華連合幹部と殺戮同盟の国木田晴臣への襲撃から、門田紋乃丞と花岡竜二ふたりによる地゛獄一家つぶしが始まる。 門田紋乃丞は地゛獄一家幹部をタイマンで倒したが、親衛隊長の加瀬美鈴に軟禁され地゛獄一家の総長になるよう強要される。
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