概要・あらすじ
春日野悠と穹の兄妹は、両親が事故死したことをきっかけに、亡くなった祖父母が住んでいた山里の家屋へと越してきた。以前からたびたび遊びに来ていたことから知り合いも多く、また祖父母が地元で信頼を得た医者であったこともあり、悠はすぐに町へと溶けこんでいく。
一方で引きこもりがちで病弱な穹も、当初は不便な生活に文句を言っていたものの、少しずつ新たな生活を受け入れ始める。そんな初夏の日々の中、悠とその周囲の3人の少女、そして穹との関係は少しずつ変化を見せ、そして時に波乱を起こしていく。
登場人物・キャラクター
春日野 悠 (かすがの はるか)
双子の妹・穹とともに、穂見学園1年へと転入した少年。多少優柔不断な面はあるものの、マメで優しい性格に洗練されたルックスの持ち主。その一方で家事は不得意で、昔なじみで近所に住む依媛奈緒によく手伝ってもらっている。 また体育は得意であるものの、過去のトラウマから水に苦手意識があり、泳ぐことが出来ない。
伊福部 やひろ (いふくべ やひろ)
叉依姫神社近くの駄菓子屋「伊福部商店」を営む女性。天女目瑛の現在の保護者であり、よく店番や身の回りの世話をしてもらっている。また、乃木坂初佳とは幼馴染。
渚 一葉 (みぎわ かずは)
地元の名士の一人娘で、穂見学園1年に通う少女。保健委員に所属をしている。才色兼備なお嬢様で、その振る舞いも嫌味がなく清楚であるが、怒りっぽくて負けず嫌いな面を持つ。様々な稽古事をしており、特にヴィオラが得意。 天女目瑛は幼馴染の親友であり、周囲には隠しているが異母姉妹でもある。
依媛 奈緒 (よりひめ なお)
春日野家の近所に住み穂見学園2年に通う、眼鏡をかけた少女。水泳部に所屬しているが、泳ぐよりプールサイドで読書をすることを好む。春日野悠・穹の兄妹とは昔馴染みであり、身の回りの面倒をみるなど気にかけている。 その一方で穹からは明確に敵視をされており、自身も過去の出来事から悠に嫌われていないかを気にしている。
春日野 穹 (かすがの そら)
双子の兄・悠とともに、穂見学園1年へと転入した少女。小柄かつ人形のような儚げな風貌を持つが、性格は無気力でワガママ、人見知り。偏食なこともあり体が弱く、またインターネット依存の気もあるために引きこもりがちな生活を送っている。 唯一の肉親である悠に対し強く依存しており、彼から妹扱いされることを嫌う一方、依媛奈緒に対しては強烈な嫌悪感を抱いている。
倉永 梢 (くらなが こずえ)
穂見学園1年に通う少女。真面目かつ責任感の強い性格で、クラスの学級委員長を務める。春日野悠に一目惚れをしており、そのことを周囲によくからかわれている。
天女目 瑛 (あまつめ あきら)
叉依姫神社の娘で、穂見学園1年に通う少女。性格は温厚で、常に明朗快活で笑顔を絶やさないが、それゆえに周囲からすれば思考が不明瞭な部分も持つ。神主を務めていた祖父が2年前に亡くなって以来、神社の巫女と管理人を兼任する生活を送っており、巫女服を普段着としている。 渚一葉は幼馴染かつ親友であり、また身寄りがないため、伊福部やひろが保護者となっている。
乃木坂 初佳 (のぎさか もとか)
渚一葉の実家に仕えるメイドの女性。普段は大人ぶった振る舞いをしているが、実際にはどこか抜けており、また酒癖が非常に悪いなどだらしない面が目立つ。
中里 亮平 (なかざと りょうへい)
穂見学園1年に通う少年。面倒見がよい性格で、転校してきたばかりの春日野悠とすぐに親しくなる。軽い言動が多く、特に春日野穹に対し頻繁にアプローチをかけようとする。