概要・あらすじ
柔道の達人を祖父に持つ猪熊柔は天才的な素質をもち、幼少期から厳しい稽古を受けて育ってきた。お洒落や恋に憧れながらも、様々な選手との戦いを通して今や一流の社会人柔道選手となり、アトランタオリンピックという晴れ舞台に臨んでいる。
親友であるカナダ人柔道家ジョディ・ロックウェルとの長らくの約束だった国際試合での勝負、そして互いに想いを寄せ合う新聞記者・松田優作との恋にも、決着の時が迫っていた。
登場人物・キャラクター
猪熊 柔 (いのくま やわら)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の主人公。女子柔道家。祖父は柔道:の達人である猪熊滋悟郎。祖父の思惑に反発した時期もあったが、周囲の人々の励ましを受けて柔道と向き合い、自分の道を受け入れた。 アトランタオリンピックで無差別級に挑み、決勝でジュディと対戦する。新聞記者の松田と両想いだが互いに気持ちを伝えらきれずにいる。
松田 耕作 (まつだ こうさく)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の登場人物。スポーツ新聞記者。柔が無名の女子高生だったころにその存在をスクープし、結果的に彼女が柔道選手としてデビューするきっかけを作った青年。 以降、記者として、柔のファンとして、情熱的で誠実な記事を書き続け、その活躍を世間へ伝えてきた。柔の精神的な支えとなり、互いに惹かれあうも気持ちは伝えきれずにいる。
伊東 富士子 (いとう ふじこ)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の登場人物。柔が短大時代に友人となった女性。幼少期からバレエに励んでいたが身長が伸びすぎて夢破れた過去をもつ。柔との関わりをきっかけに柔道へ転向し、バレエで培ったセンスを長身とあわせて活かす戦い方で柔道家として頭角をあらわした。 妊娠出産のため一時引退を迎えた。柔が柔道を捨てようとするたびに励まし続けてきた親友。
ジョディ・ロックウェル (じょでぃろっくうぇる)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の登場人物。カナダの柔道選手。女子72kg超級を制覇した、腕力の強い巨躯の女性。かつて来日時に猪熊家と深く交流し、柔の大親友となった。 正式な試合で戦う事を誓い合って以来その機会をたびたび逃してきたが、アトランタでついに念願が叶うことになる。
猪熊 滋悟郎 (いのくま じごろう)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の登場人物。柔の祖父。高名な柔道家。小柄だが柔よく剛を制す原理を極め、体格がふたまわり以上大きな相手でも易々投げ倒す達人。孫に国民栄誉賞と金メダルを取らせる長年の悲願を叶えるべくオリンピックへ送り出す。 ひょうきん者だが、自分の目的のため他人を徹底的に利用する企み深い言動からたびたび柔の反発や呆れをかっている。
本阿弥 さやか (ほんあみ さやか)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の登場人物。財閥令嬢。多くの競技でトップクラスの実力を誇る才女だったが、さらなる天才の柔にプライドを傷つけられ、本格的に柔道を修めた。 高飛車で派手を好む性格だが、柔に勝つため過酷な訓練を惜しまず、自分の戦い方を地味な寝技主体へ変えることも辞さなかった。天才の域には届かない現実と直面しつつ、コーチだった風祭と結ばれる。
風祭 進之介 (かざまつり しんのすけ)
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の登場人物。本阿弥さやかのコーチをつとめていた青年柔道家。かつては柔にも言い寄って自分へ気持ちを向けさせていたが、後に柔が松田へ想いを傾け、さらに自分はさやかに惚れられてしまったことでなしくずしに本阿弥家の婿養子への道についた。 柔への未練と、本阿弥家の資産を得ることの魅力との板ばさみになる。
場所
アトランタ
『YAWARA! Special ずっと君のことが・・・。』の舞台。米国ジョージア州の北西部にある大都市。1996年アトランタオリンピックの開催地。柔とジョディが長らく願っていた公式試合が実現した場所。
クレジット
原作
YAWARA! (やわら)
類いまれな柔道の実力を持ちながら、平凡な女の子の幸せを夢見る美少女・猪熊柔。2人の男性の間で揺れ動きながらも、柔は五輪を二度制覇し、国民栄誉賞に輝く。無名だった高2の柔がバルセロナ五輪で2階級制覇する... 関連ページ:YAWARA!