概要・あらすじ
秋野おこめは村の奉納相撲大会に出場し圧倒的な強さで優勝する。その様子が次郎ボクシングクラブのトレーナー夏木茜の眼に留まる。女子プロボクサーとなった秋野おこめは強豪達と対戦して才能を発揮し、同時にボクシングの魅力にも目覚めていく。
登場人物・キャラクター
秋野 おこめ (あきの おこめ)
童顔の18歳の女子。二つ結びに花の飾りの髪留めを付けた童顔だが、身長193cm、体重92kg(入門後103kg)の体躯とケタはずれのパワーを持つ。母秋野苗は亡くなり、流しの父秋野穀と、秋野だいず、秋野こむぎ、秋野あずきの3人の弟妹と共に暮らす。地元の奉納相撲大会で横綱になったところを次郎ボクシングクラブのトレーナーの夏木茜に見初められた。 上京して次郎ボクシングクラブを訪ね、女子プロボクサーの道を歩むことになる。やられたら反射的に手加減の無いパワーでやり返す「仕返しパンチ」が武器。
夏木 茜 (なつき あかね)
29歳の女子。次郎ボクシングクラブのトレーナー。元日本バンタム級チャンピオン。現役のファイトスタイルそのものの攻撃的な性格。ショルダーあかねのリングネームで活躍していたが、アクシデントで3年前に引退。次郎ボクシングクラブの女子部門消滅が危機に瀕し、6ヶ月で客の呼べる選手を探していたところ秋野おこめと出会う。 実家はもんじゃ焼き店いまだを営む。
次郎 (じろう)
短髪に無精ひげ姿の中年男性。墨田区で次郎ボクシングクラブを経営する。現役時代のリングネームはバンビーノ次郎で、自分のすらりとした足が自慢。トレーナー秋野おこめの素質を見込んで入門させる。
石松 美春 (いしまつ みはる)
短髪で猿のような顔の女性。次郎ボクシングクラブ所属の女子ボクサー。現役時代の夏木茜のファイトに憧れてアマチュアボクシングの道に進むが、芳しい成績を上げられなかった。夏木茜の姿を見かけて追いかけ、次郎ボクシングクラブに入門。ファイトはあるがパワー不足。街角の占い師亀戸の母のアドバイスを信じて度々訪れる。
森下 毛介 (もりした けすけ)
リーゼントで左のこめかみに古傷のある男性。次郎ボクシングクラブ所属のプロボクサーで、登場時は日本フェザー級8位。ボクサーとしてはある程度の実力はあるが、恰好つけたがり。本名で呼ばれると腹を立てる。
城間 朝光 (ぐすくま ちょうこう)
角刈りの男性で次郎ボクシングクラブ所属のプロボクサー。登場時は日本ライト級3位。沖縄県出身で琉球弁を話す。周囲の眼が秋野おこめに集まり、自分が注目されなくなったのでいじけることが度々。実力はあるが、精神面で弱点を持つ。
天海 留美 (てんかい るみ)
太めの眉で、髪を逆立てた女性プロボクサー。女子プロボクシング世界女子スーパーフェザー級チャンピオン。身長164cm、体重58kg。現在、日本女子プロボクシング界で唯一客を呼べるといわれている。積極的に攻撃型を仕掛けるファイター型のボクシングスタイル。
菊市 朱雀 (きくいち すざく)
隈のあるつり目が特徴の女性プロボクサー。世界女子スーパーウェルター級チャンピオン。身長182cm、体重70kg。「とにかく勝てればよい」が信条で、自分にプライドは無いと言い切る。陰湿な性格が災いしてアルバイトを転々としている。所属するアダチボクシングジムは会長が病気で消滅の危機にある。
ブッサバー・レックファー
タイのヘビー級女子ボクサー。浅黒い肌で身長200cm、体重110kgの体格は秋野おこめ以上。不幸な生い立ちを経て刑務所へ入れられ所内でボクシングを始める。刑務所を会場にして秋野おこめと対戦することになる。
ホ・ボサン
おかっぱ頭につり目、長身の韓国人女性ボクサー。女子ヘビー級東洋太平洋チャンピオン。性格は自信たっぷりで強気。夢はハリウッドで女優になること。以前はソフトボールのピッチャー。アッパーのみで東洋太平洋チャンピオンまで上り詰める。初防衛戦に秋野おこめを指名する。
ウン・スジ
ドレッドヘアの女韓国人女性ボクサー。スーパーフェザー級世界ランク1位。カウンターを武器に天界ルビーに挑戦する。以前はソフトボールのキャッチャーで、ホ・ボサンとバッテリーを組んでいた。無愛想に見えるが、実はかなりシャイ。
ハンナ・パーシラ
短髪の黒人女性。世界女子ヘビー級ランキング2位のボクサー。アメリカ東部の治安が非常に悪い街で生まれ育ち、不良グループのリーダーをしていた。気性が荒く、出身を貶されると我を忘れ、試合中でも肘打ちや膝蹴りなどを繰り出すため半年間試合禁止の処分を受けていた。
アーリー・クレイ
体格の良い黒人女性。アメリカのボクサー。スーパーミドル、ライトヘビー、ヘビー級の3階級を制覇し、39歳の現在も現役でレジェンドオブザワールドと言われた。WPBA第21代ヘビー級チャンピオンの父モハッド・クレイから伝授された殺人パンチワンセコンドハスラーをマスターする。アメリカの二大巨頭プロモーターと言われるパッド・イカロスをマッチメイクのパートナーとしている。
ワーニャ・ブガエワ
2メートル近い長身のロシア人女性ボクサー。現在の世界女子ヘビー級チャンピオン。自分の攻撃テリトリーがはっきり視覚で認識できる能力を持つ。アメリカの二大巨頭プロモーターと言われるキンドル・F・クーパーと契約している。長いリーチと男子並みのハードパンチで相手を瞬殺する。ヴェーラという養女がいる。 AC:AC。