リングにかけろ

リングにかけろ

気弱な少年の高嶺竜児は、類稀なボクシングセンスをもつ姉の菊をトレーナーに、亡き父の夢であったボクシング世界チャンピオン目指す。彼らの成長と、闘いの中で出会う仲間たちや強敵との熱い闘いを描いたスポーツバトル漫画。この作品の最大の特徴として、登場する各ボクサーに、必殺技ともいうべき強力なパンチ「スーパー・ブロー」が設定されており、これにより現実のボクシングをはるかに超えた迫力ある闘いが展開される。続編に剣崎順と高嶺菊の息子を主人公に、次世代のボクサーたちを描いた『リングにかけろ2』がある。

正式名称
リングにかけろ
ふりがな
りんぐにかけろ
作者
ジャンル
バトル
 
ボクシング
関連商品
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あらすじ

菊と竜(第1巻~第4巻)

ボクシングの世界ランカーを亡き父親に持つ高嶺竜児高嶺菊の姉弟は、母親の再婚相手の暴力に耐えかねて、山口県の田舎から東京へとやって来た。大富豪の三条家の口利きもあり、名門校の聖華学院へ編入された二人は、そこでボクシングの天才、剣崎順と出会う。竜児を父親と同じボクサーにしたいと思っている菊は、竜児を聖華学院のボクシング部に入部させるが、生来の気の弱さから、竜児はボクシング部で剣崎達から執拗ないじめを受ける。それでも菊の期待に応え、強くなりたいと思うようになった竜児は剣崎とスパーリング対決を行い、これに勝利する。その後、ボクシングジムを営む大村蔵六に、菊と共に拾われた竜児は、聖華学院ではなく公立の月島五中に入学、そこでさらにボクシングに励むが、ふとした事から右拳を負傷してしまう。一方、聖華学院の中等部へ進学した剣崎は、かつて自分に勝利した竜児が月島五中にいる事をつきとめ、ボクシングの練習試合を申し込む。拳を負傷したまま試合に臨む竜児、自ら拳を潰して対等の状態で試合に挑む剣崎。そんな二人の試合を見ていた志那虎一城は、何年かあとに行われるであろう世界タイトルマッチの幻想を見ているのかもしれないと感じるのだった。

都大会(第5巻~第7巻)

剣崎順との練習試合で一躍有名となった高嶺竜児は、その勢いのまま、ボクシングの全国大会「チャンピオンカーニバル」の東京都代表を決める中学ボクシング都大会へと出場する。団体戦では敗れるものの、個人戦では数々の強豪を倒して準々決勝へと進出する。準々決勝の相手は、志那虎一城と共に剣崎との試合を観戦していた辻本昇。予想外のタフネスを誇る辻本に苦戦しつつも勝利した竜児は、続く準決勝でも志那虎を破り、決勝戦で剣崎と激突する。剣崎は竜児との練習試合で痛めた拳を悪化させていたが、それを隠したまま竜児と対決、壮絶な打ち合いの末に竜児はダウンするが、剣崎もまた拳が限界に達していた。

チャンピオンカーニバル(第8巻~第10巻)

高嶺竜児中学ボクシング都大会決勝戦で剣崎順に敗れたものの、剣崎が負傷のため東京都代表を辞退したため、東京都代表に選ばれる。さらに竜児はコークスクリューブロー「ブーメランフック」を完成させる。全国から勝ち抜いた強豪が集まる「チャンピオンカーニバル」に出場した竜児は、千葉県代表の香取石松や新潟県代表の河井武士らと出会う。さらに中学ボクシング都大会で戦った志那虎一城も京都代表として「チャンピオンカーニバル」に出場していた。順調に勝ち進んだ竜児は、準決勝で志那虎と再び対決する。竜児を研究するためにわざと東京都大会で敗れた志那虎は、必殺ブロー「ローリングサンダー」で竜児を攻めるが、竜児は「ブーメランフック」で勝利する。決勝戦の相手となった河井は、竜児の「ブーメランフック」の弱点を見抜いて攻撃を封じるが、竜児は「ブーメランフック」を2連発で放つ「ダブルブーメラン」で河井を倒し、優勝する。

恐怖の日米決戦(第10巻~第11巻)

チャンピオンカーニバル」で優勝し、日本一となった竜児の前にアメリカボクシングJrチャンピオンのブラック・シャフトが現れ、日本対アメリカのボクシング団体戦「日米決戦」を提案する。「チャンピオンカーニバル」で戦った河井武士志那虎一城香取石松剣崎順を加えて「黄金の日本Jr.」を結成し、アメリカを迎撃する竜児。それに対してアメリカも囚人のモンスター・ジェイル、催眠術師のミズ・シャネル、暴走族のミック、そして南部の帝王、ホワイティといった強豪メンバーで日本へと乗り込んで来る。「黄金の日本Jr.」は石松達の奮戦もあり、負けなしで大将の竜児とシャフトの一戦を迎えるが、シャフトもまた竜児と同じくコークスクリューブローの使い手だった。

影道一族(第11巻~第13巻)

日米決戦」を制した高嶺竜児ら「黄金の日本Jr.」は、次の目標である世界大会に向けて合宿に入っていた。しかし、そんな竜児に姉の高嶺菊が「影道一族」と名乗る男達に拉致されたとの知らせが入る。菊を救出するため、石松と共に「影道一族」の本拠地がある富士の樹海へと入った竜児は、「影道五重の塔」と呼ばれる戦場を突破し、菊を助け出す。だが、「影道一族」は今度は竜児だけでなく「黄金の日本Jr.」そのものへと挑戦してくる。自分達こそが真の日本代表であると宣言する「影道一族」は、総帥を含めた五人の戦士を集結させる。こうして、千里丘陵を舞台に「黄金の日本Jr.」対影道一族の決戦が始まった。

世界大会(第13巻~第16巻)

高嶺竜児を中心としたボクシング日本代表チームの「黄金の日本Jr.」は、五人全員が負けなしで優勝する完全勝利を目指して世界大会に臨む。各国の強豪を撃破した「黄金の日本Jr.」は五つ子で構成された「フランスJr.」を準々決勝で破り、準決勝ではこれまでの「黄金の日本Jr.」の試合を分析した「ドイツJr.」と対決する。過去の「黄金の日本Jr.」の試合のデータを集めて完璧な対策を立てた「ドイツJr.」に苦戦する「黄金の日本Jr.」だったが、不屈の闘志と根性、そして新必殺ブローの「ギャラクティカマグナム」を身につけた剣崎順の活躍で勝利し、決勝戦へと進出する。決勝戦の相手は神々の国、「ギリシアJr.(ギリシア代表)」。文字通り神がかり的な強さを誇る「ギリシアJr.(ギリシア代表)」を前にかつてない苦戦を強いられる「黄金の日本Jr.」は、命をかけてこの強敵に挑む。

ギリシア十二神(第17巻~第20巻)

「黄金の日本Jr.」は、「ギリシアJr.(ギリシア代表)」を破り、世界大会で完全勝利を成し遂げた。だがそれに応じて、世界の覇権を目指すギリシアの本隊である「ギリシアJr.(ギリシア十二神)」が動き出す。これに対して世界大会で「黄金の日本Jr.」と戦い敗れた「フランスJr.」のナポレオン・バロアや、「ドイツJr.」のスコルピオン、そして「影道一族」の総帥らを加え、高嶺竜児達は「世界連合Jr.」を結成する。竜児達は新必殺ブローの完成を目指してトレーニングを続け、そして富士の裾野を舞台に「ギリシアJr.(ギリシア十二神)」と「世界連合Jr.」との対決が始まった。だが、「ギリシアJr.(ギリシア十二神)」の目的は日本にあるといわれる伝説の武器「カイザー・ナックル」を手に入れる事にあった。それを手にする者は地上の覇権を得るとまでいわれる「カイザー・ナックル」は左右一対の武器であり、そのうちの片方を「ギリシアJr.」のゼウスが所有していた。そしてゼウスは、もう片方の「カイザー・ナックル」を持つ竜児に戦いを挑むのだった。

阿修羅の挑戦(第20巻~第22巻)

ギリシアJr.(ギリシア十二神)」との死闘を終えた高嶺竜児ら「黄金の日本Jr.」は、それぞれの道を歩み始めていた。だが、そんな竜児達に「阿修羅一族」と名乗る者達が戦いを挑んでくる。そして、その「阿修羅一族」の中には「黄金の日本Jr.」の一人である河井武士の姿があった。「阿修羅一族」の目的が「カイザー・ナックル」の奪取にあると知った竜児は、敵となった河井を救うために「阿修羅一族」の総本山へと単身向かう。それを知った剣崎順ら「黄金の日本Jr.」のメンバーも、竜児を追って「阿修羅一族」の総本山を目指す。

世界バンタム級タイトルマッチ(第23巻~第25巻)

中学を卒業した高嶺竜児は、ライバルの剣崎順がプロのライセンスを取得し、デビュー戦で世界バンタム級チャンピオンであるジーザス・クライストと試合をする事を知る。死闘の末にジーザスを破り、新チャンピオンとなった剣崎を追って、竜児もまたプロボクサーとしてデビュー。そして二人は、世界タイトルマッチという世紀の舞台で激突する事が決定する。しかし、「ドイツJr.」のヘルガは、竜児と剣崎の体が度重なる死闘のために、すでに死人同然の状態となっている事に気づく。このまま試合を始めれば間違いなく死んでしまう。この事実を知ったヘルガは、竜児と剣崎に試合をやめるように説得するが、二人の気持ちはすでに決まっていた。リングへと向かう竜児と剣崎。そして、ついに決戦のゴングが鳴る。

登場人物・キャラクター

高嶺 竜児 (たかね りゅうじ)

山口県仁保の貧しい家庭に育つ。今は亡きボクシング世界ランカーの父を持ち、姉菊と共に父の夢であった世界チャンピオンを目指して日々トレーニングを積んでいた。しかし、母の再婚相手の虐待に耐えられなくなり、菊と共に東京へ家出する。そこで亡き父と縁のあった三条家の人々や、ボクシングジムを営む大村蔵六、そして最大のライバル剣崎順と出会い、厳しくも順調なボクサー人生を歩み始める。 そして中学進学後は剣崎をはじめ、香取石松、志那虎一城、河合武士ら強力なライバルたちと出会い、「黄金の日本Jr.」と呼ばれるまでの選手に成長する。スーパー・ブローは「ブーメラン・フック」、「ブーメラン・スクエアー」、「ブーメラン・テリオス」「ウィニング・ザ・レインボー」。

剣崎 順 (けんざき じゅん)

剣崎財閥の御曹司で、ボクシングの天才。自分の力に絶対的な自信を持ち、尊大な言動が目立つが、それに違わぬ実力を行動で示す。高嶺姉弟が世話になっていた三条家の令嬢と許嫁関係で、そこで竜児と出会う。貧しい竜児の境遇を見下した態度を取るが、ボクシング部でのスパーリングにおいて竜児に人生初めての敗北を味わわされる。 以降彼をライバルと認識し、一層ボクシングのトレーニングに励むようになる。中学ボクシング都大会では優勝を巡って争い、世界大会では各国の強豪を相手に共闘。そしてその活躍ぶりから竜児、石松、志那虎、河合らとともに、「黄金の日本Jr.」と呼ばれるようになる。 スーパー・ブローは「ギャラクティカ・マグナム」、「ギャラクティカ・ファントム」。

高嶺 菊 (たかね きく)

山口県仁保出身。高嶺竜児の姉。ボクサーだった亡き父の才能を全て受け継いだかのような、天才的センスの持ち主。竜児を世界に通用する名ボクサーにするべく、地元のボクシングジムの一角を間借りしながら日々指導していた。しかし、母親の再婚相手の度重なる暴力に危機を感じ、弟竜児を連れて家を飛び出し上京する。 その後も変わらず竜児をバックアップし続け、彼のボクサーとしての成長と、スーパー・ブロー会得に大きく貢献する。

香取 石松 (かとり いしまつ)

背が低く、顔の左側に大きな傷があるのが特徴。おしゃべりで明るい性格の少年だが、喧嘩っ早いところがある。チャンピオンカーニバル千葉県代表で、全国各地を偵察に回っていた。竜児のところにやって来たとき、一緒にいた高嶺菊に一目惚れする。背の低さを利用した下からの攻撃や、相手の予想を裏切る大ジャンプを多用した闘いを展開する。 チャンピオンカーニバルでは準決勝で河合武士に敗れるが、その後の闘いでは竜児、剣崎、志那虎、河合らと共にチームを組み、「黄金の日本Jr.」と呼ばれるようになる。スーパー・ブローは「ハリケーンボルト」「スパイラル・タイフーン」「火の玉ハリケーン・ボルト」。

志那虎 一城 (しなとら かずき)

京都府出身。実家は由緒ある剣術道場で、彼もまた剣術の達人である。幼い頃修行中に負った傷が元で、右手がほとんど動かない。しかしそれを補うように左手を強化。一瞬のうちに数発のパンチを繰り出せるまでの能力を得る。関西地区チャンピオンとしてチャンピオンカーニバルに出場。準決勝で竜児と対戦する。 その後の闘いでは竜児、剣崎、石松、河合らと共にチームを組み、「黄金の日本Jr.」と呼ばれるようになる。スーパー・ブローは、ローリング・サンダー、「スペシャル・ローリング・サンザー」、「円月拳」。また、剣術の見切りを応用した防御法「神技的ディフェンス」がある。

河井 武士 (かわい たけし)

新潟県出身。その甘いマスクから、女性ファンが多い。チャンピオンカーニバル決勝戦で竜児と対戦する。ピアノの名手でもあり、彼の闘いにおいてその音楽経験が活路となることも少なくない。その後の闘いでは竜児、剣崎、志那虎、石松らと共にチームを組み、「黄金の日本Jr.」と呼ばれるようになる。 阿修羅一族が現れた時、仲間たち何も告げず失踪する。再び姿を見せた時には自らを阿修羅一族の孔子(こうし)と名乗り、竜児たちに戦いを挑んでくる。スーパー・ブローは、「ジェット・アッパー」「ジェット・ラベンダー」。ギリシアJr.(十二神)。

大村 蔵六 (おおむら ぞうろく)

恰幅のいい中年男性。禿げ頭に、ひげ面が特徴。三条家を飛び出し、途方に暮れていた竜児、菊姉弟を引き取り、家族同然に育てる。東京都月島にて開業医を営む傍ら、ボクシングジム「大村ボクシングクラブ」も運営。ここで竜児は練習に励み、ボクサーとして大きく成長する。対影道一族戦の時、カイザー・ナックルを竜児に授ける。

総帥 (そうすい)

影道一族の総帥。他のシャドウ・ボクサー同様黒いユニフォームを身に着け、全身に傷がある。長髪で、顔に大きな傷があること以外は剣崎にそっくりな顔をしている。日本Jr.チームとの対決の中、彼が剣崎の一卵性双生児の弟であることが明かされる。本名は殉(じゅん)。一度見ただけで志那虎や河合のスーパー・ブローをコピーできてしまうほどの卓越したボクシングセンスの持ち主。 「スーパー・ブロー」は「影道雷神拳」、「影道鳳閣拳」、「影道龍極破」、「影道冥王拳」。

スコルピオン

ドイツJr.チームのリーダー。「総統(フューラー)」の名で呼ばれ、ドイツでは英雄的存在。世界大会で剣崎と対戦する。ギリシアJr.(十二神)が現れた際は、世界連合Jr.のメンバーの一人として参加した。スーパー・ブローは「スコルピオン・クラッシュ」。

ヘルガ

ドイツJr.チームのナンバー2で、IQ300を誇る天才。試合以外の時は眼鏡を使用している。他のボクサーと違いスーパー・ブローを持たないが、ずば抜けた分析能力で相手の弱点を見つけ出し、苦戦させる。ドイツJr.の強さの要的存在。世界大会で竜児と対戦する。対ギリシアJr.(十二神)戦の際は、世界連合Jr.の一員として参加し、竜児たちと力を合わせて戦った。

ナポレオン・バロア

五つ子で構成されたフランスJr.チームのリーダーで、兄弟の長男。フランス・バロア王朝の血を引いた名門貴族の人間。カマイタチ現象を利用した攻撃を得意とし、離れた場所の相手にグローブも触れずに攻撃を当てることができる。その技のキレは、剣崎をして天才と言わしめるほど。スーパー・ブローは「デビル・プロポーズ」、「ロイヤル・デモンシード」。

アポロン

ギリシアJr.(ギリシア代表)のリーダー。世界大会決勝戦で竜児と対戦。竜児のブーメラン・スクエア初弾を平然とボディで受け止めるなど、圧倒的な強さを見せつける。また、「イーコール(神の血)」と呼ばれる回復術も持っており、世界大会の対ドイツJr.戦でダウンした剣崎をこの技で救っている。 スーパー・ブローは「ゴッド・ディメンション」。

ゼウス

ギリシアJr.(十二神)のリーダー。チームのナンバー2であるポセイドンでさえもその姿を見たことが無かった謎の存在。しかし、世界連合Jr.によってチーム全員が倒されたとき、遂にその姿を現す。ギリシアJr.(十二神)チームの敗北は確定していたため、試合終了を持ちかけるが、竜児がカイザー・ナックルの持ち主であることを知り、対決を決意する。 彼もまた、カイザー・ナックルの持ち主であった。スーパー・ブローは「ゴッド・イリュージョン」。

ブラック・シャフト

全米Jr.チャンピオンの黒人選手で、アメリカJr.チームのリーダー。世界大会開催前にいち早く来日し、日本選手を潰すため竜児らに日米決戦を持ち掛ける。派手好きで、自分の力に自信を持っている。チームメンバーの選出方法から、勝つためには手段を選ばないタイプであることがうかがえる。 スーパー・ブローは「ブラック・スクリュー」。世界大会ではチームメンバーを一新し、クリーンなファイターへ変貌。日本Jr.との再戦を望むが、イタリアJr.の画策で大怪我を負い、棄権してしまう。

邪鬼 (じゃき)

阿修羅一族の一人。ギリシアJr.(十二神)戦終了後の竜児の前に現れ、日本Jr.チームに闘いを挑んできた。阿修羅総本山へ通じる九つの門の内の最初の門「地獄門」で竜児を待ち受ける。スーパー・ブローは「阿修羅破邀撃(あしゅらはようげき)」。

ジーザス・クライスト

モナコ出身のプロボクサー。プロ入りした剣崎のデビュー戦の相手として来日する。WBA世界バンタム級の王座に君臨しており、またランキング10位までの人間は全員彼の息が掛かった人間で占められている。それ故バンタム級は、「ジーザス・ウェイト」の通称で呼ばれ、難攻不落の階級と挑戦者に恐れられている。 今までのキャリアで一度もダウンしたことが無いほどの実力の持ち主で、剣崎に対し1分でのKOを宣言する。スーパー・ブローは「NEO BIBLE(ネオ・バイブル)」。

集団・組織

阿修羅一族 (あしゅらいちぞく)

『リングにかけろ』に登場する謎の一族。世界大会終了から二年後、突如現れる。数珠を首にかけ、左腕に腕輪をはめているのが特徴。不死身に等しい肉体を持っており、スーパー・ブローを受けても平然と立ち上がってくる。一族出現と同時に河合武士が阿修羅一族であることが明かされ、以後竜児達の前から姿を消す。そして再び現れた時、彼は阿修羅一族の「孔子」として竜児たちの前に立ちはだかる。 日本Jr.メンバー全員の前に現れ、彼ら全てがターゲットであるかのように振る舞うが、真の目的は竜児の持つカイザー・ナックル奪取であった。

世界連合Jr. (せかいれんごうじゅにあ)

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。世界大会終了後、突如来襲したギリシアJr.(十二神)に対抗すべく結成された世界選抜チーム。日本Jr.の5人に、影道一族の総帥、ドイツJr.のスコルピオン、ヘルガ、フランスJr.のナポレオンを加えた9人で構成されている。

ギリシアJr.(ギリシア代表)

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。世界大会の決勝戦で日本Jr.と対戦する。メンバーはアポロン、テーセウス、ユリシーズ、オルフェウス、イカルス。ギリシア神話をモチーフにした名前と能力を持つ。自分たちの何倍もの実力の持ち主である彼らを相手に、日本Jr.は文字通り命がけの闘いを繰り広げることになる。

ギリシアJr.(ギリシア十二神)

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。ギリシアJr.(ギリシア代表)全敗という大失態の汚名をそそぐため、日本Jr.メンバーに闘いを挑んできたギリシア最強のボクシングチーム。その実力は世界大会で日本Jr.を苦しめたギリシアJr.(ギリシア代表)チームを二軍扱いするほど。 メンバーはゼウス、ポセイドン、ハーデス、ビーナス、メデューサ、ナルシサス、プロメテウス、オリオン、アルテミス、ペガサス、カサンドラ、クレウスの十二人。世界中の誰も叶わぬ強さを誇る彼らは、「ギリシア十二神」の名で呼ばれ恐れられている。

アメリカJr.

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。リーダーはブラック・シャフト。日米決戦において率いていたチームは、ブラック・シャフト以外は、死刑囚、催眠術師、暴走族のリーダー、差別主義者と、戦闘能力だけを重視した異色のチームであった。世界大会においてはメンバーを一新。全員が精鋭ボクサーであったが、第二戦のイタリアJr.との対戦直前に全員事故により意識不明の重症となり、棄権する。

イタリアJr.

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。ドン・ジュリアーノ、ディノベーゼら5人で構成されたチーム。世界大会三回戦で日本Jr.チームと対戦する。マフィア・ジュニアと呼ばれるほどの暴力的で疑惑の多いチームで、大会での勝利は全て相手チームの棄権による不戦勝であった。日本Jr.戦前夜、彼らの手下が竜児らを襲うが、返り討ちに会う。 そしてこの騒動は、竜児の新スーパー・ブロー・「ブーメラン・スクエアー」完成の切っ掛けも与えてしまうのだった。

フランスJr.

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。世界大会の準々決勝で日本Jr.と対戦する。メンバーはナポレオン、ティファニー、フェリスタ、シルビイ、クロディーヌ。五つ子で構成された異色のチームで、苗字はバロア。全員長髪で、女性と見まごうほどの端正な顔立ちをしている。カマイタチ現象を利用した攻撃を得意とし、離れた場所から繰り出す攻撃で日本Jr.チームを苦戦させる。 彼らとの戦いで河合武士は目に傷を負ってしまう。

ドイツJr.

『リングにかけろ』に登場するJr.ボクシングチーム。世界大会の準決勝で日本Jr.と対戦する。メンバーは総統のスコルピオン、頭脳派のナンバー2ヘルガ、顔を包帯で隠したゲッペルス、ヒムラー、ゲーリング。全員ナチス・ドイツをイメージした軍服を着用している。ヘルガによる徹底した調査、研究により対策された日本Jr.チームは、かなりのを苦戦を強いられることになる。 また、彼らは金権組織に成り下がった現在のボクシング組織を全て排斥し、自らの手で新たなボクシング界の秩序を築くという野望も持っていた。

影道一族 (しゃどういちぞく)

『リングにかけろ』に登場する組織。日本におけるボクシングの開祖「日本拳闘倶楽部道場」よりも25年も前に開設された「メリケン練習所」を源流とするボクシング流派。この流派に属する戦士をシャドウ・ボクサーといい、全員全身傷だらけで、黒いユニフォームを着ているのが特徴。「武士の刃を二つの拳にかえた真剣勝負」をモットーとし、相手を死に追いやるまで戦い続ける、邪道の拳闘術である。 60年もの間、ボクシング界から無視され続け、闇に葬られていた存在だったが、日米決戦終了後、突如表舞台に姿を現す。そして日の当たる世界へ飛び出すという影道一族の悲願達成のため、日本代表の座をかけて日本Jr.チームに戦いを挑む。

イベント・出来事

日米決戦 (にちべいけっせん)

チャンピオンカーニバル後、ブラック・シャフトの提案によって行われた5対5の対抗戦。ブラック・シャフトがアメリカで集めてきたメンバーと、日本のJr.ボクサーのベストメンバー5人によって争われた。会場は日本武道館。この大会での日本チームの活躍を機に、竜児、剣崎、石松、志那虎、河合の五人は、「黄金の日本Jr.」と呼ばれるようになる。

Jr.ハイスクール ワールド・グラブ・カップ

通称世界大会。世界百十四か国から選ばれた精鋭たちが対決する、Jr.ボクシング最大のイベント。代々木のオリンピック公園に設置された特設会場で行われた。

チャンピオンカーニバル

日本全国の中学ボクシング地区チャンピオンが集まる決勝大会。東京地区代表は優勝した剣崎であったが、怪我のため棄権。代わりに準優勝の竜児が出場した。体重による区分けは無く、様々な体格の選手が入り乱れての闘いとなった。

中学ボクシング都大会 (ちゅうがくぼくしんぐとたいかい)

昭和52年、東京都内の球場にて行われた、東京都ナンバーワンボクサーを決定する大会。竜児、剣崎が相見える初の公式試合。また、関西在住のはずの志那虎一城が偵察のため、引っ越しをしてまでも参加していた。試合は竜児や剣崎らのあまりの強さに途中棄権者が続出。残り8人による組み合わせ再抽選及び、ヘッドギア無しのトーナメントが行われた。 そして決勝戦で竜児と剣崎が対決。激しい死闘の末、剣崎が昨年に引き続き優勝を果たした。

その他キーワード

カイザー・ナックル

対影道一族戦直前に、竜児が大村蔵六から授けられた武器。メリケンサックのように拳に装着して使う。影道一族戦では、ただの攻撃力アップの道具でしかなかったが、ギリシアJr.(十二神)戦において、このアイテムにまつわるはるか一万年もの昔のアトランティスにまで遡る伝説が明らかとなる。 そしてカイザー・ナックルは一つではなく、対となる残るもう一つをギリシアJr.(十二神)リーダーのゼウスが持っていた。

アニメ

リングにかけろ1 影道編

日米決戦を完全勝利という最高の形で締めくくった主人公高嶺竜児率いる黄金の日本Jr.。激闘の傷も癒えたある日、姉である高嶺菊が何者かにさらわれるという事件が発生し、さらに高嶺竜児も襲撃されるが辛くも撃退... 関連ページ:リングにかけろ1 影道編

リングにかけろ1

中学生ボクシング大会の都大会の決勝戦、主人公高嶺竜児は永遠のライバルである剣崎順と決勝戦を闘い、惜しくも敗北して準優勝となる。しかし、負傷欠場となった剣崎順の推薦により、日本全国のチャンピオンが一堂に... 関連ページ:リングにかけろ1

リングにかけろ1世界大会編

影道一族との闘いを終えた黄金の日本Jr.の次の目標は、ボクシングJr.世代の世界一を決めるジュニア世界大会の優勝。しかも一敗もせず、完全勝利の上の世界完全制覇という大目標を掲げる。 しかし、主人公高嶺... 関連ページ:リングにかけろ1世界大会編

リングにかけろ1 -日米決戦編-

チャンピオンカーニバルを勝ち抜き、日本一になった主人公高嶺竜児。その表彰式中、突如として全米Jr.チャンピオンであるブラック・シャフトが登場、高嶺竜児に5対5による日米決戦を要求する。 日本はチャンピ... 関連ページ:リングにかけろ1 -日米決戦編-

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