がんばれ元気

がんばれ元気

プロボクサーである父ともつれ合うように生きていた5歳の少年・堀口元気が、父の死後、世界チャンピオンを目指してボクシングに打ち込む姿を描く。ボクシング漫画の名作『あしたのジョー』のファンでもあった作者が、矢吹丈とは真逆のヒーロー像を目指して描き上げた作品。小山ゆうの代表作のひとつ。第22回小学館漫画賞少年少女部門受賞。

概要

主人公・堀口元気と、ボクシングコーチなどを生業とする父・シャーク堀口は、日本全国を旅しながら生活していた。父に憧れる5歳の元気は、独自のトレーニングを積み、親子で世界チャンピオンになる夢を持っていた。フェザー級のプロボクサーとして復帰することになったシャーク堀口は、復帰三戦目で若き天才、17歳の関拳児と対戦。

試合中の事故でその命を失う。父を亡くした元気は世界チャンピオンの夢を捨てず、母方の祖父母に引き取られてからもボクシングの道に邁進し、やがてプロボクサーの道を歩き始める。

登場人物・キャラクター

主人公

フェザー級のプロボクサー。人一倍優しい心の持ち主だが、心の奥底には激しい闘争心と勝利への執念を持つ。幼少時からボクシングのトレーニングを欠かさない努力家で、天賦の才もある。連載開始時は5歳。ドサ回りの... 関連ページ:堀口 元気

堀口元気の父。31歳。六回戦のライト級ボクサーだったが、勝ちに恵まれず、妻・堀口美奈子の死をきっかけに引退。元気を引き取ろうとする美奈子の父母・田沼樹三郎、田沼愛子の反対を押し切り、元気を自分一人の力... 関連ページ:シャーク堀口

フェザー級の天才プロボクサー。WBA世界チャンピオン。福島ジム所属。主人公・堀口元気の因縁のライバルで最終目標でもある。初登場時は17歳。対戦相手である元気の父・シャーク堀口を馬鹿にし、元気を罵倒する... 関連ページ:関 拳児

堀口元気の母。資産家である田沼家の一人娘。大学生時代、シャーク堀口と恋をし、駆け落ちする。自分が体が弱いため、妊娠中、子供に「元気」という名前をつけようと提案する。出産の際、難産で命を失ったため、元気... 関連ページ:堀口 美奈子

田沼 樹三郎

堀口元気の母方の祖父。資産家。娘の堀口美奈子を連れ去ったシャーク堀口を憎悪している。シャーク堀口の死後、元気を引き取り、溺愛する。中学を卒業後プロを目指したいという元気に対し猛反対するが、最終的には若い頃大陸に渡って馬賊になりたかったという自身の夢を引き合いに出し、上京を許す。

田沼愛子

堀口元気の母方の祖母。田沼樹三郎の妻で夫を樹三郎ちゃんと呼ぶ。夫同様、娘の堀口美奈子を連れ去ったシャーク堀口を憎悪している。元気の中学生時代、ガールフレンドの石田ともことの付き合いを快く思わず、彼女に冷たく当たるなど、夫以上に孫を溺愛している。

フェザー級のプロボクサー。風間ボクシングジム所属。初登場時は11歳。堀口元気と同じ小学校出身で1学年年上。貧しい生活の中、ボクシングで成り上がろうとするハングリー精神の持ち主で元気の初めてのライバル。... 関連ページ:火山 尊

主人公・堀口元気の小学校4年生の時の担任教師。元気の師匠である三島栄司の元恋人。元気の因縁のライバルである関拳児からも思いを寄せられている。三島の死後は、元気を見守る母、姉、恋人のような存在になり、元... 関連ページ:芦川先生

クリーニング屋店員。堀口元気が小学・中学生時代に出入りしていた丸山ジムで練習し、フライ級のプロボクサーになる。才能が無く、デビューから28歳まで一度も勝てず四回戦ボーイのまま引退する。妻・節っちゃん、... 関連ページ:山谷 勝三

フェザー級のプロボクサー。堀口元気の幼馴染でライバルでもある。元気が5歳の頃、宮本接骨院の子供預り所で一緒だった。いじめられっ子の泣き虫で、よく助けてもらっていたことから元気に憧れ、ラーメン屋で働きな... 関連ページ:皆川 のぼる

堀口元気の小学校の担任教師・芦川先生の元恋人。元気のボクシングの師匠でもある。元全日本学生チャンピオンで、プロ転向後、同じく芦川先生に思いを寄せていた関拳児と試合で対決。完膚なきまでに叩きのめされ、ボ... 関連ページ:三島 栄司

主人公・堀口元気の中学校の同級生。メガネと突き出たアゴが特徴。後に東京大学に入学する学校一の秀才だが運動はまるでできない。電車の中で暴漢を諌めた元気と同乗しており、その場にいながら隠れるように身を潜め... 関連ページ:岡村 秀一

主人公・堀口元気の中学三年生のときの同級生でクラスメイト。高校へ進学せず上京してボクサーになるという元気に好意を抱く。元気の上京後は、追いかけるように東京へ出て、のちにアイドル歌手になる。元気に一途な... 関連ページ:石田 ともこ

初登場時はサングラスをかけた中年男性で永野ボクシングジムの会長。5年8か月ぶりにプロ復帰したシャーク堀口の世話を焼く。中学を卒業した堀口元気が上京して永野ボクシングジムにやってきた時は息子の永野たけし... 関連ページ:永野 英吉

永野 たけし

主人公・堀口元気が所属する永野ボクシングジムの会長。30代ぐらいで、サングラスをかけている。先代である永野英吉の息子。上京直後、トレーナーを断り続けた元気の態度にブチ切れるなど、父や関拳児へのこだわりを持つ元気と衝突することも多かったが、次第に理解を示すようになる。

永野ボクシングジムに所属する古株のトレーナー。教え子を廃人にした経験から、ボクシングを教えるのをやめていたが、堀口元気との出会いをきっかけにトレーナーとして復帰。元気の専属となる。指導方針はスパルタ。... 関連ページ:露木

大杉 勇二

初登場時は中学一年生。ケンカを売ってボクシングのトレーニングをする5歳の堀口元気と出会い、その生き方に感銘を受ける。日本全国を旅する堀口親子のために、ボクシングジムとの連絡役を務める。

亀将寿司の隠居

東京にある亀将寿司の隠居。上京直後の堀口元気と電車の中で出会う。他人の財布を抜き取って中を確認し元に戻すという、高度なスリの技術を持ち、それを趣味としている。電車でスリの趣味を見破った元気を気に入り、亀将寿司に就職させる。

上京後、主人公・堀口元気が住んでいたアパートの隣の住人。初登場時は26歳で大学入学のために奮闘する浪人八年生だった。元気を訪ねてきた芦川先生に一目惚れする。その後も進学がかなわず、東京での生活が11年... 関連ページ:北 一平

上京後、主人公・堀口元気が住んでいたアパートの大家の息子。アパートの住人・北一平に付き添われて合格発表を見に行くなど気弱な性格。大学合格後はバイクで走り回るなど、遊びほうける毎日を送る。仕事をしながら... 関連ページ:青木 広則

ローザあかね

主人公・堀口元気の幼馴染である皆川のぼるの母。のぼるの幼少時はストリッパーとして地方巡業に参加していた。息子を預けることも多く、あまり構ってやれなかったことを申し訳なく思っている。名前入りのトランクスをあげたりなど、元気にもやさしく接する。

桐島 玲子

長髪の若い女性でフォトグラファーのたまご。全日本新人王に輝いた堀口元気に注目し「青春の野心と汗」をテーマに元気に密着して写真を撮り続ける。

フェザー級のプロボクサー。主人公・堀口元気のライバル。高知県の財閥の次男で陽気な性格。カーレースであるGC(グランドチャンピオン)シリーズ優勝。スキー滑降優勝。陸上、水泳に大記録を持つなど、あらゆるス... 関連ページ:海道 卓

30過ぎの万年六回戦ボクサー。才能がありながらも、怠け癖、酒、バクチで上に行けなかった。30歳を過ぎて心を入れ替え、ボクサーとしての再起と妻・和代との生活を堀口元気戦に賭ける。5歳ぐらいの息子・武男と... 関連ページ:ジャッカル斉藤

フェザー級のプロボクサー。東洋太平洋ランキング3位。風間ボクシングジム所属。フィリピン人で、母と7人の弟・妹を食わすためにボクシングをやるハングリー精神の持ち主。火山尊を潰された恨みからか、風間ジム会... 関連ページ:トニー・ゴステロ

永野ボクシングジムのトレーナー。27歳ぐらい。18歳頃、ウエルター級の天才新人として将来を嘱望されていたが交通事故のむちうちで引退。堀口元気がトニー・ゴステロと戦うことになったとき、風間ジムに敵情視察... 関連ページ:沖田

ボクシング解説者。堀口元気が5歳のときに出演したテレビ番組のチビッコソフトボクシングで解説を務め、元気の必殺技をアッパーストレートと名付ける。元気のプロデビュー後も東日本新人王決定戦(対火山尊)、全日... 関連ページ:君司 秀夫

みち子

主人公・堀口元気や皆川のぼるの幼馴染で、宮本接骨院で一緒に暮らしていた。のちに北国の漁師町で暮らし、元気の世界フェザー級タイトルマッチをテレビで観戦する。

場所

永野ボクシングジム

『がんばれ元気』に登場するボクシングジム。主人公・堀口元気が所属するジムであり、かつては元気の父・シャーク堀口も所属選手であった。初登場時の会長は永野英吉。のちに元気が上京した頃には息子の永野たけしが会長を務め、ジムも近代的な大きなビルになっていた。

風間ボクシングジム

『がんばれ元気』に登場するボクシングジム。主人公・堀口元気のライバル・火山尊がプロ転向後に所属していた。火山が元気に負けた後、その仕返しからか、強豪・トニー・ゴステロをフィリピンから呼び寄せ、元気と対戦させる。

丸山ボクシングジム

『がんばれ元気』に登場するボクシングジム。主人公・堀口元気が小学4年生~中学校3年生まで通っていた田舎のジム。元気の初めてのライバル・火山尊やクリーニング屋の店員・山谷勝三も練習していた。丸山会長の本... 関連ページ:丸山ボクシングジム

亀将寿司

『がんばれ元気』で、主人公・堀口元気が上京後はじめて働いた寿司屋。亀将寿司の隠居に気に入られて就職した元気だが、素性のわからない元気に、店の主人や店員たちの態度は冷たかった。元気の小学校の担任教師・芦川先生が保証人になってからは、状況は少しよくなったが、経営難を理由に結局は解雇される。

宮本接骨院

『がんばれ元気』に登場する接骨院。本業の傍ら、無料で子供を預かる。主人公・堀口元気が5歳の頃、幼馴染の皆川のぼる、みち子と一緒に預けられていた。

港館

『がんばれ元気』に登場する安宿。主人公・堀口元気の幼少時、父・シャーク堀口と一緒によく泊まっていた。泊まっていたのは二階奥の部屋で父と関拳児の対戦前夜、5歳だった元気が「がんばれとうちゃん」と壁に傷を... 関連ページ:港館

その他キーワード

アッパーストレート

『がんばれ元気』で主人公・堀口元気が5歳の時に編み出した必殺技。相手のパンチをしゃがんでかわし、全身のバネを使い下から右ストレートを突き上げる技。アゴのところで手首を回転させるスクリューパンチでもあり... 関連ページ:アッパーストレート

書誌情報

がんばれ元気 全12巻 小学館〈少年サンデーコミックス ワイド版〉 完結

第1巻

(1992年5月発行、 978-4091237217)

第2巻

(1992年7月発行、 978-4091237224)

第3巻

(1992年9月発行、 978-4091237231)

第4巻

(1992年11月発行、 978-4091237248)

第5巻

(1993年1月発行、 978-4091237255)

第6巻

(1993年3月発行、 978-4091237262)

第7巻

(1993年5月発行、 978-4091237279)

第8巻

(1993年7月発行、 978-4091237286)

第9巻

(1993年9月発行、 978-4091237293)

第10巻

(1993年11月発行、 978-4091237309)

第11巻

(1994年1月発行、 978-4091237316)

第12巻

(1994年3月発行、 978-4091237323)

がんばれ元気 全16巻 小学館〈小学館文庫〉 完結

第1巻

(1998年1月発行、 978-4091931313)

第2巻

(1998年1月発行、 978-4091931320)

第3巻

(1998年3月発行、 978-4091931337)

第4巻

(1998年3月発行、 978-4091931344)

第5巻

(1998年5月発行、 978-4091931351)

第6巻

(1998年5月発行、 978-4091931368)

第7巻

(1998年7月発行、 978-4091931375)

第8巻

(1998年7月発行、 978-4091931382)

第9巻

(1998年9月発行、 978-4091931399)

第10巻

(1998年9月発行、 978-4091931405)

第11巻

(1998年11月発行、 978-4091931412)

第12巻

(1998年11月発行、 978-4091931429)

第13巻

(1999年1月発行、 978-4091931436)

第14巻

(1999年1月発行、 978-4091931443)

第15巻

(1999年3月発行、 978-4091931450)

第16巻

(1999年3月発行、 978-4091931467)

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