メガロボクス 宿命の双拳

メガロボクス 宿命の双拳

TVアニメ『メガロボクス』の公式コミカライズ作品。「ギア」と呼ばれる機械を体に装着して競い合う近未来のボクシング「メガロボクス」。非合法な賭け試合に身を沈めるメガロボクサーのジャンクドッグが、メガロボクス世界王者を目指す姿を描いたヒューマンドラマ。「少年マガジンエッジ」2018年3月号から9月号にかけて掲載された作品。

正式名称
メガロボクス 宿命の双拳
ふりがな
めがろぼくす しゅくめいのそうけん
原作者
メガロボクスプロジェクト(監督:森山 洋 脚本:真辺 克彦・小嶋 健作)
漫画
ジャンル
ボクシング
関連商品
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あらすじ

第1巻

近未来の日本は一般市民が暮らす認可地区と、市民IDを持たない貧民層が暮らす非認可地区とに分かれた超格差社会となっていた。そんな世界で人々は、ギアと呼ばれる機械を体に装着して競うボクシング「メガロボクス」に熱狂していた。非認可地区で暮らす若者ジャンクドッグも、非合法地下格闘技酒場「ドランク・モンク」で賭けメガロボクスを行うメガロボクサーだった。しかし、パートナーである南部贋作からは度々金のために八百長試合を頼まれ、不満を募らせていた。そんなある日、ジャンクドッグはメガロボクスの現チャンピオンである勇利と拳を交わすチャンスを得るが、たった一発で1ラウンドKOされてしまう。敗れたジャンクドッグは、もう一度勇利に挑むため、メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」への出場を希望する。しかし、メガロニアへ出場するには市民IDが必要なうえ、残り3か月のあいだにトップランクの四人の中に食い込む必要があった。名も知られていないジャンクドッグが今からトップランクを目指すのは絶望的だったが、南部がある秘策を思いつく。

第2巻

メガロボクスの現チャンピオンである勇利に挑むため、メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」への出場を目指すジャンクドッグは、「ギアレス・ジョー」という新たなリングネームを名乗り、破竹の勢いで連勝を重ねていた。ランキング最下位だったジョーが周囲の注目を集めたのは、南部贋作の提案による「ギアをつけずに戦う」という前代未聞のファイティングスタイルによるところも大きかった。メガロニア出場を賭けた最後の一戦で、強敵の白都樹生を倒したジョーは、メガロニア出場選手最後の四人目となる。観客の熱狂的な注目の中、メガロニアを勝ち抜いたジョーと勇利はついに決勝で対決する。勇利はジョーと同じ条件で戦うため、自らの体に組み込まれたギアを手術で取り除く。宿願の勇利との再戦の日を迎えたジョーだったが、南部が多額の借金をしている藤巻から、決勝戦での八百長を強要される。苦渋の選択をせまられる中、決勝戦のゴングが鳴る。

関連作品

TVアニメ

本作『メガロボクス 宿命の双拳』は、TVアニメ『メガロボクス』を原作としている。TVアニメ『メガロボクス』は、トムス・エンタテインメント/3×Cube制作で、2018年に放送された。キャストは、ジャンクドッグを細谷佳正、南部贋作を斎藤志郎、勇利を安元洋貴、白都ゆき子を森なな子、サチオを村瀬迪与がそれぞれ演じている。

登場人物・キャラクター

ジャンクドッグ

非合法地下格闘技酒場「ドランク・モンク」で戦うメガロボクサーの男性。名前も市民IDも持っていない。並はずれたボクシングの才能の持ち主ながら、金を稼ぐためにパートナーである南部贋作からは八百長試合を強要され、鬱屈した日々を送っている。そんな中、メガロボクスの現チャンピオンである勇利との戦いで、全力を尽くす拳闘の魅力を知り、勇利と再戦するためにメガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」への出場を目指す。ランキング最下位だったが、南部の提案による「ギアをつけずに戦う」という前代未聞のファイティングスタイルで、周囲の注目を集める。リングネームは「ギアレス・ジョー」。

南部 贋作 (なんぶ がんさく)

ジャンクドッグのパートナーを務める中年の男性。太った体型で、禿げ頭に髭を伸ばし、右目に眼帯を付けている。金を稼ぐためにジャンクドッグにはいつも八百長試合での負けを強要し、試合では彼のセコンドを務める。トレーナーとしても優秀で、ジャンクドッグの指導も行っている。

勇利 (ゆうり)

メガロボクスの現チャンピオンの男性。メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」を主催する白都コンツェルンのお抱え選手。白都コンツェルン自慢の最新一体型ギアを装着しており、肩から腕までがギアと肉体が一体化している。それに加えて類いまれなるボクシングセンスと実力の持ち主で、「キングオブキング」の異名を持つ。

白都 ゆき子 (しらと ゆきこ)

巨大企業「白都コンツェルン」の社長を務める女性。無人戦闘機やロケット弾といった軍事産業で巨額の利益を得ている。企業のプロジェクトの一環として、メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」を主催する。

サチオ

貧民層の少年で、メガロボクスに非常に詳しい。メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」への出場を目指して練習に励むジャンクドッグと南部贋作に出会った。無名のジャンクドッグに、白都の最新ギアを手に入れる方法を教える。

ポチョムキン東 (ぽちょむきんひがし)

元メガロボクサーの男性で、巨体の持ち主。現役時のランキングは96位。ゴリラのような体型で、でべそが特徴。力で相手をねじ伏せるパワー型のファイターながら、ジャンクドッグの強烈なカウンターを食らって沈む。

白都 樹生 (しらと みきお)

白都コンツェルンの御曹司の男性で、白都ゆき子の兄。エンジニアとして人工知能プログラム「エース」を搭載したギアを開発し、それを装着して自らメガロボクスのリングに立つ。メガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」に出場する最後の四人目を賭けた試合でジャンクドッグと戦う。

藤巻 (ふじまき)

市民IDを持たない下層階級が暮らす非認可地区で格闘技酒場「ドランク・モンク」を経営する、裏社会でも知られる男性。南部贋作に大金を貸しており、南部とジャンクドッグに八百長試合を指示している。借金を返済させるために、ジャンクドッグがメガロボクス世界王者決定戦「メガロニア」へ出場するための市民IDを用意する。

クレジット

原作

メガロボクスプロジェクト(監督:森山 洋 脚本:真辺 克彦・小嶋 健作)

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