概要・あらすじ
今から107年前、人類は突如出現した人を食う巨人によって滅亡の危機に立たされた。生き残った人類は、ウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナという巨大な三重の壁の内側に生活圏を確保し、壁外への自由と引き換えに辛うじて侵略を防いでいた。
壁の内側に住む人類は、巨人の脅威を忘れて平和な日々の生活を送っていたが、想像を絶する巨大な巨人の出現により、絶望的な戦いが始まってしまう。
登場人物・キャラクター
ミカサ・アッカーマン (みかさあっかーまん)
15歳。身長170cm。体重68kg。2月10日生まれ。エレン・イェーガーの幼馴染で、エレン・イェーガーと常に行動を共にしている。巨人の登場で絶滅した東洋人の血を引いており、ミカサ・アッカーマンの母が最後の純血の東洋人とされていた。 超大型巨人出現の前年、希少な血筋から強盗被害に遭って両親を殺され、助けに現れたエレン・イェーガーと共に強盗たちを殺した後にエレン・イェーガーの家族に引き取られた。 平素は無表情で反応の薄いが、エレン・イェーガーが関係する際は感情的になりやすく、感情的になると暴走してしまうことも。抜群の身体能力を誇り、エレン・イェーガーやアルミン・アルレルトと共に入団した訓練兵団を首席で卒業した。
エレン・イェーガー (えれんいぇーがー)
壁の内側に住む15歳の少年。身長170cm。体重63kg。3月30日生まれ。不屈の精神力と並外れた行動力を持ち、壁の外の世界に大きな憧れを持つ少年。壁の外に出て、世界中を探検するという夢を抱いており、調査兵団に並々ならぬ憧れを抱いている。 ウォール・マリア南端より突出したシガンシナ区出身。超大型巨人の侵入によって、眼前で母親が殺されて以来、巨人の駆逐に執念を燃やし、憧れの調査兵団に入団した。 調査兵団入団後はリヴァイの特別作戦班に配属されている。ウォール・ローゼ南部のトロスト区防衛戦の際には、幼なじみのアルミン・アルレルトを助けようとした際に巨人に捕食されてしまうが、巨人の体内で怒りを爆発させ、巨人化能力を覚醒させる。
兵団 (へいだん)
『進撃の巨人』に登場する軍事組織。城郭都市の治安と軍事を担う軍事組織。志願者は訓練兵団で各種訓練を受け、卒業後に希望する兵団を選択して配属される。制服のジャケットの左胸と背中、袖には4分割フィールドの盾を共通にした各兵団のシンボルとなる紋章がつく。 エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトは、調査兵団に入団した。
超大型巨人 (ちょうおおがたきょじん)
人類が壁の中で生活するようになってから、大型巨人といえば15m級を言い指していた中、突如現れた身長60m超級という規格外の体格を誇る巨人。845年に初めて出現してその存在が確認された。普通の巨人とは異なり人間を捕食せず、巨人の市街地への侵入となる壁を破壊しただけで姿を消した。 その結果、人類の生活を守る3層の壁のうち、一番外界側にあるウォール・マリア部分の放棄を余儀なくされている。 現在、壁を破壊できる唯一の巨人とされている。
アルミン・アルレルト (あるみんあるれると)
エレン・イェーガーとミカサ・アッカーマンの幼馴染の少年で、特にエレン・イェーガーとはミカサ・アッカーマンと知り合う以前からの数少ない親友。15歳。身長163cm。体重55kg。11月3日生まれ。 エレン・イェーガーやミカサ・アッカーマンと共にシガンシナ区で生まれ育つ。理知的で感受性や探究心に富んでおり、人類はいずれ外の世界へ行くべきという考えを持っている。エレン・イェーガーが外の世界に憧れるようになったきっかけも、外界について記された祖父の蔵書を見せたことによる。 穏やかで優しい人柄だが、活発さに欠け争い事が苦手であり、本人はそのことを不甲斐なく感じていたりと内罰的な面があるが、根底にある意志は堅固。 体格は小柄で体力に乏しく、身体能力も低い。エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマンと共に調査兵団へ入団。
調査兵団 (ちょうさいへいだん)
『進撃の巨人』に登場する軍事組織兵団内のグループ。エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトが訓練後に所属した兵団。人類の生活圏である壁の外に遠征し、王政府の支配地域拡大を任務とする兵団。 壁の外の世界での調査活動を主な任務とするため、壁外での活動においては独立した指揮命令の権限を持つ。巨人との戦闘機会が最も多く、戦死率は状態的に高い。特に新兵の初陣における死亡率は3割以上に達し、生き残った者の中は生存率の高い優秀な兵士として選りすぐられる。 壁外地域での補給拠点確保と行軍ルート開拓などの遠征任務以外にも、巨人を捕獲してその生態調査も担当する。 、自由の翼を意味する「盾に重ね翼」を紋章とする。
巨人 (きょじん)
再生能力に優れ、驚異的な生命力を持つ怪物。後頭部の下、うなじにかけての縦1m幅10cmの部分が唯一の弱点であり、ここを損傷すると再生することなく即死する。そのため、兵士は刀によって該当箇所をV字型に削ぐ戦法を採る。 また、死んだ巨人の肉体は気化するように朽ちて消滅していく。壁の外の地域で活動していることから、その生態には不明な点が多い。体からは蒸気が出るほどの高温状態。多くの人間が密集している領域に集まる性質を持ち、視界内の人間を捕食しようとする。 長期間にわたって食事をしない環境下でも存在し続けていることから、人間を食すが食事の必要はなく、捕食した人間は吐き出してしまう。人間との体格差は圧倒的で、調査兵団でも巨人との遭遇と戦闘を回避することが第一優先とされる。
リヴァイ
調査兵団の兵士長。身長160cm。体重65kg。12月25日生まれ。人類最強の兵士。他兵団からも注目される戦闘能力を誇り、圧倒的な戦闘テクニックを持つ。潔癖症的な面を持ち、性格は冷徹で不愛想。感情を徹底的にコントロールし、思考は現実主義的で口調も辛辣だが、規律や序列は遵守する。 エレン・イェーガーが調査兵団に配属された際には、自らが率いる特別作戦班の所属とし、上官兼監視役を引き受ける。
場所
壁 (かべ)
人類が生活を送る全域を取り囲み、巨人の侵攻を防ぐ巨大な壁。同心円状に三重の壁があり、外側からそれぞれウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナと呼ばれている。王城と首都がある最も内側の壁ウォール・シーナを中心に、3層の壁それぞれの間には広大な居住領域が広がっていたが、超大型巨人の侵攻により一番外側のウォール・マリアが放棄され、現在人類の活動領域は2番目の壁であるウォール・ローゼまで後退した。 壁の扉部分にある行政区は他の場所より突出しており、そこだけ壁が2重に存在するような形となっている。 これは巨人が人間が密集している場所に惹かれて来る習性があることから、それを利用して巨人をおびき寄せて的を絞り、壁を警備するコストを抑えることが目的である。
その他キーワード
立体機動装置 (りったいきどうそうち)
『進撃の巨人』に登場する武器。対巨人戦闘用に開発sれた装置。前線に立つ全兵士に支給される。腰部に装着する本体と、アンカーの射出装置、武器と操作装置を兼ねる剣の柄、全身を覆う耐圧ベルト、大腿部に吊り下げられた刀身ボックスと動力源のガスボンベからなる。 本体はガス圧によるファン駆動式のウインチ。ワイヤー付きのアンカーを建物などに向けて打ち込み、ワイヤーを巻き取る動きの張力を利用してアンカー側に引き寄せる。 これによって高所を登ったり、巻き取り力を利用しての高速移動を実現する。強力な補助兵器であるが、故障しやすい面もある。
クレジット
原作
進撃の巨人 (しんげきのきょじん)
作者、諫山創の初連載作品であり代表作。舞台は人を食らう巨人に追われ、人類は壁のなかで暮らすことを余儀なくされてしまった世界。巨人に母を殺された少年エレン・イェーガーが復讐を誓い、巨人を倒すための調査兵... 関連ページ:進撃の巨人