概要・あらすじ
冴えない高校生・丸藤円太が片思いする女生徒・剣崎天利は、日本最悪の犯罪都市と言われる剛寒市において、悪を倒すスーパーヒーローだった。正体を隠し、世間ではユースティティアと呼ばれる天利だが、円太には正体を知られてしまう。無敵ではあるがよく服が破れてしまい恥じらう天利のため、円太はコスチュームを用意するなどして彼女をサポートしていく。
登場人物・キャラクター
剣崎 天利 (けんざき あめり)
16歳の女子高生だが、非人間的な怪力・いかなる攻撃にも傷ひとつ負わない肉体・飛行・悪意の感知・透視能力を生まれつき備えている。幼少期はその特異性ゆえ社会からの疎外に悩んだが、病身の兄を危機から救った事がきっかけで、人命を救うスーパーヒーローを志した。犯罪都市である剛寒市で日夜悪人に立ち向かうが、肉体の無敵ぶりに対し、衣服は頻繁に破れて恥ずかしい思いをすることになる。 被害を大きくしないよう常に力をセーブして戦っており、普通の犯罪者には0.002%、超能力などで強化した犯罪者にも匙加減を模索しながら最大0.4%の力で拳を振るっている。
丸藤 円太 (まるふじ えんた)
剣崎天利に片思いする男子高校生であり、作中では狂言回し的な役割を持つ。中学の頃にカツアゲから救われて以来、天利に憧れていたが、彼女が正体を隠し正義のスーパーヒーローとして活動していることを偶然に知り、その秘密を共有する関係になる。運動は不得意だが図工・美術・家庭科は得意で、天利のために高価な防火シートを購入して燃えにくく頑丈なコスチュームを作り、彼女に提供した。 また、一般人を人質に取ったユースティティアへの脅迫事件に対しては、解決策を提案して彼女を助けた。学校では新聞部に所属。
マリス
生まれつき強大な能力を持っている青年。他人に自分の血を取り込ませることで、様々な能力を与えることができる。剣崎天利と同じく人の悪意を見る能力を持ち、天利が完全無欠の正義であり善人であること、自分が悪事を悪と思わない純粋な悪であることを看破した。悪人に能力を与えて起こる社会の混乱を無邪気に楽しんでいたが、同時にユースティティアのファンでもある。 作中で天利との決着は着いておらず、その能力の全容は不明だが、前期の能力の他、飛行能力と、天利の(怒りで手加減が覚束なくなった)パンチを顔面に受けて平然としているだけの強靭さが確認されている。
場所
剛寒市 (ごうさむし)
『レディ・ジャスティス』の舞台となる都市。「日本史上最悪の犯罪都市」と呼ばれ、銀行強盗やビル爆破などの事件が毎日のように発生している。剣崎天利が正義のスーパーヒーローとして活動しても犯罪は減った様子はないが、一般人たちは彼女の正体を知らぬまま「ユースティティア(ローマ神話における正義の女神)様」と呼んで讃えている。 名前のモチーフは、『バットマン』の舞台であるゴッサムシティと思われる。