一万十秒物語

一万十秒物語

時間、国を越えたさまざまな設定を背景に展開するショートストーリー。

正式名称
一万十秒物語
ふりがな
いちまんじゅうびょうものがたり
作者
ジャンル
その他ギャグ・コメディ
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社)
巻数
既刊3巻
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概要・あらすじ

童話、歴史、古代、SF、怪談、ミステリー、コメディなど、さまざまなテーマを舞台に繰り広げられるオムニバスショート・ショート作品。全部で75編ある。

登場人物・キャラクター

ボク

職業は研究者。T大の応用化学研究室で西アフリカ産のイチゴを使った甘味料を同僚のKとともに研究している。ある日、研究室で体調が悪くなり、Kの顔がゆがんで見えるようになったため、早退。次の日に回復したが、なぜか赤いリボンが急に気になり始め、つい購入することに。

みゆきの父 (みゆきのちち)

ガンと闘病中の父親を持つ。2年前に母親が亡くなって以来、酒量が増え、今は入院中。「何かを考えたいが何を考えてよいかわからない。自分の代わりに考えてほしい」という言葉を残して亡くなった父親が何を考えていたのか、みゆきの父は考え始める。

三四郎 (さんしろう)

大きな梨園を持っており、愛車はワインカラーのベンツ。畑仕事に出かける時はベンツに乗って行く。ある日、梨園で儲けたお金で庭に築山を作り始める。周囲の忠告も聞かず、橋、屋根に風見鶏のついたあづまやなど思いついたものをどんどん築山に作ってしまい、孫娘にあきれられている。

ジョージ・ブライアン・ブランメル (じょーじぶらいあんぶらんめる)

平民出身だが、着付けに2時間もかけるほど、おしゃれにこだわりがあり、社交界でもダンディで知られている。他人の賞賛を得た、うぬぼれが彼自身を支えているという一面を持つ。そんな彼の前に、みどりの服にみどりの靴、みどりの帽子にみどりの手袋という全身みどりの男が現れる。

ジュリーが好きなおばあちゃん (じゅりーがすきなおばあちゃん)

夫とは死別。嫁や周囲の人に年寄り扱いをされるのを嫌っているものの、バスに後ろ向きで乗ってしまったり、バスの回数券でタクシーに乗ってしまったり、お茶目な一面がある。沢田研二ことジュリーが好き。

トシオ

東京からS県F市に引っ越してきた高校生。自転車に乗って、近所を探検していたところ、飼えなくなった犬を入れるドッグポストを見かけてとても驚く。ガミガミ怒る母親を見て、母を捨てることができる人間ポストがあればいいのにと空想し、設計図を書き始める。

青野 千怒里 (あおの ちどり)

システムエンジニアとして、大企業のシステム開発室に勤務している。知能指数が高く、IQ上位2パーセントに属する人のみが加入できるクラブに登録されている。夫はレコードショップに勤めており、千怒里より年下。子どもを作らない約束をしていた二人だったが、ある日、人工授精をしたいと千怒里が言い始める。

会社員A (かいしゃいんえー)

ある夜、友人Bと飲んだ主人公はヨコハマに帰るため深夜にタクシーを探す。現れたタクシーの運転手は78歳のベテランだったが、警察署の前で信号無視をしたり、道を間違えて高速道路を逆走したりなど、めちゃくちゃな運転に、二人の酔いはすっかり覚めてしまう。

(こと)

二歳の誕生日を迎えたばかりの女の子。シールを見るとはがさずにはいられないクセがある。髪の毛が伸びてきたので、美容院に連れて行かれるが、美容師さんの白い服を医者と勘違いしたのか、泣いてしまうお話のほか、色の名前を覚え、何を見ても色名を連呼するお話、誕生日のろうそくを吹き消すと周りが喜ぶことを知った主人公が、吹き消してはいけなかったろうそくのお話に登場する。

待っている女 (まっているおんな)

宅配便や電気屋など、待ち人がいつ来るのか心配でかたときも家を離れることができない主婦。彼女を取材しに記者が家に来ることになる。

書誌情報

一万十秒物語 3巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第3巻

(1985-04-19発行、 978-4592114130)

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