鉄魂道! ラブリーウーマン列伝

鉄魂道! ラブリーウーマン列伝

今一つ普通とは言い難いが、それでも自分らしく強く生きるラブリーな女性たちの姿をオムニバス形式で描くコメディ作品。「モーニング」1998年20号から1999年7号にかけて掲載された。

正式名称
鉄魂道! ラブリーウーマン列伝
ふりがな
てつこんどう らぶりーうーまんれつでん
作者
ジャンル
その他ギャグ・コメディ
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あらすじ

女刑事・ゴージャス

女刑事ゴージャス美幸は、ド派手な格好で色気を振りまきながら同僚とともに犯人を尾行していた。しかし、尾行に気付いた犯人は逃走。ゴージャス美幸は、そんな犯人を物凄い速さの女走りで追いかける。結果、警部と新人の柏田はゴージャス美幸の姿を見失ってしまうが、彼女のキツイ香水の匂いを頼りに行方を追うのだった。

不意打ち新妻地雷・小泉千秋

喫茶「ハネムーン・ベイビー」にコーヒーを飲みに来たサラリーマンは、ウエイトレスの小泉千秋に執拗に「何が食べたい?」と甘えられ、そのしつこさにマジ切れしてしまう。その結果千秋を泣かせてしまったサラリーマンは、罪悪感を感じて彼女の顔色を窺う羽目になる。

達人教師・堀川美奈子

女教師・堀川美奈子は、師匠に「乱暴な手つき」だとうるさく小言を言われながらも、華麗にスルーして天才的な腕前を発揮する茶の湯の達人だった。そんな美奈子に嫉妬する同僚の女教師は、自分よりオバハンでブサイクな美奈子が、人気教師の古河をどうやってたらしこんだのかと美奈子を問い詰める。両手で壁ドンしてものにしたと聞き、その男らしさに負けを認めるのだった。

天才少女・時田恵

小学6年生ながら抜群のスタイルを持つ時田恵は、ピアノコンクールで優勝したが、注目されるのは巨乳のことばかり。嫌気がさした恵は柔道家に転身。高校生の時に大きな柔道大会で優勝するが、やはりここでも人々の関心は巨乳に集まってしまう。

白い妖精・片桐マユ子

入院患者の老人・田中彦二郎に「金と銀の点滴のどちらかを選べ」と迫る看護師・片桐マユ子は、ノリが良い彦二郎が大好きで、いつも彦二郎のために点滴を使ったギャグを考えていた。そんなある日、マユ子は彦二郎が末期のガンに侵されていることを知ってしまう。

強者への道・白河喜美子

満員電車で座席に座っていた白河喜美子は、ヤクザ風の男とにやけた中年サラリーマンをにらみつけていた。喜美子は、老婆に席を譲ろうとしない2人に戦いを挑んでいたのである。しかし彼らは喜美子をまったく意に介することなく、座席に座り続ける。結果的に喜美子は老婆に席を譲るのだが、彼女にとってそれは敗北を意味していた。

バーチャル大和魂・郡司沙織

郡司は、可愛らしい郡司沙織と結婚して幸せだった。しかし沙織は生粋の軍事マニアで、結婚式では特注のジャングル戦仕様の衣装を着せられ、毎日の弁当には暗号メッセージが込められ、緊急時には無線通信を解読しなければならない。やがて郡司は、そんな過酷な生活に疲れを感じるようになっていく。

女刑事・ゴージャス(リターンズ)

猟銃を持った2人組が立てこもるコンビニに応援に向かう女刑事ゴージャス美幸は、低速で四輪ドリフト、中央分離帯を使って片輪走行するなど華麗な運転テクニックを披露し、新人刑事・柏田は車酔いしてしまう。現場に着くとゴージャス美幸は、報道陣のカメラの前で、まるでシャンプーやUV化粧品などのCMを思わせるポーズを決めるのだった。

サイレント・ビューティー ブキミちゃん

岩下麻子は、生まれた時にもまったく泣かなかったが、目だけはぱっちり開いていた。そんな麻子は、高校時代には友人のカラオケにひっそり付いていきタンバリン係を担当、OL時代には飲み会にひっそり参加するなどの行動でいつも不気味がられていた。同時に麻子がそれを楽しんでいるのかどうか、周囲は疑問に思っていた。

マイクロOL・松崎ちゆり

遅刻しそうになると、飼い犬の甚八にまたがり駅まで向かう小柄な四頭身美人の松崎ちゆりは、街でも通勤電車でも独特の愛らしさから人気者だった。今日も満員の通勤電車ではファンの連携プレーで網棚に乗せてもらい、ファンが用意した布団で爆睡するという、人もうらやむような快適な通勤時間を過ごしていた。

ハイパーレトロOL・江戸川美晴

日本髪をこよなく愛する江戸川美晴は、日本髪にOLファッションというスタイルで通勤するため通勤電車では浮きまくっていた。そして、「デートの時は普通の恰好をしてほしい」という恋人をあっさり振り、親に「他のことなら何をやってもいいから」と泣かれる日々を送っていた。

肉弾教師・堀川美奈子

人の3倍のリップを消費する唇を持つ教師・堀川美奈子は、今日もさりげなく新色のリップを塗り上機嫌。そんな美奈子は登校拒否中の生徒・田中に定期的に手紙を届けており、田中は彼女の励ましの手紙を心待ちにしていた。

嵐を呼ぶハト派・花村香子

マラソン大会で毎回1位になっている女子高生・花村香子は、「この世の中から争い事がなくなりますように」と宣誓し女子生徒たちのヒンシュクを買うことになる。「争いが嫌なら棄権しろ」という女子生徒たちに対し、男子生徒たちは「可愛い香子ちゃんをひがむな」と返したことで、諍いはますますエスカレートするのだった。

誕生!サンバ高野

34歳の旦那に「オバハン臭い」と言われた26歳の主婦・高野は自分だけ若返って旦那をオジンにしてやると誓う。ヘアサロンで派手なヘアスタイルにイメチェンした彼女は、街中の人達から注目されることになり、小学生には芸能人に間違われサインをねだられる。

お天気お姉さん・田端里穂

お天気お姉さんの田端里穂は、自分自身がお天気屋だった。自分の中で気分が乗らないと、一切笑わず、手が付けられない程やる気のない対応を取る。そのため周囲は彼女になるべく関わらずに穏便に番組を終了することに心を砕いているのだった。

日本髪の女・江戸川美晴

いつも日本髪スタイルの江戸川美晴だったが、海水浴に出かける時はロングヘアをなびかせ海を漫喫していた。そんな美晴にナンパは後を絶たず、誘われたスイカ割りには全力投球し、ビーチバレーではミスを許さない真剣そのもの態度で望むのだった。

お悩みデストロイヤー・大川丸江

大川丸江に「プロポーズを受けるべきかどうか」を相談した同僚OLは、丸江が腕にとまった蚊をなかなか叩かず、ようやく叩くと逃げられてしまった様を見て、「待ちすぎると逃がす」という吉凶判断を得て、「プロポーズは受けるべき」だと決意する。

女刑事・ゴージャス美幸③

女刑事ゴージャス美幸はいつも真面目な新人刑事・柏田を見ていると、ついついイタズラしたくなってしまう。柏田の携帯電話を自分の胸元に挟み、警部に電話をかけさせ、柏田を慌てさせるという遊びにハマっていた。そんな時、連続ひったくり事件が起き、一同は目撃者の中年女性に犯人の特徴を聞くことになる。

現実かわしのクールビューティ・小田切麻美

終電の扉にもたれてカーペンターズを口ずさむOL小田切麻美は、若いサラリーマンに「腕が抜けないんですか?」と声を掛けられる。だが、負けず嫌いの彼女は2つ先の駅で扉が開くまでシラを切り通すのだった。

めんこい兵器・野々宮雪子

野々宮雪子は今日も明るく弁当屋の看板娘を務めていたが、ガラの悪いヤンキーに「丸い女」として待ち合わせ場所の目印にされる。友人の保狩ミチヨが止めるのも聞かず、決死のダイエットに挑み40キロ台になった雪子だったが、顔の丸さは健在で誰も痩せたことに気付いてくれないのだった。

ハッピーゴースト・霊子(仮名)

幽霊の霊子にハマる男性が増加しており、多くの証言者の声が集められた。公務員で鉄道マニアの男性は、彼女が写り込む心霊写真がだんだんはっきり写るようになり、最近では撮れば必ず現れるという。また、遊園地の一番乗りマニアの若い男性は、世界一高いフリーフォールのてっぺんで霊子に話しかけられたと証言するのだった。

達人校医・出雲崎樹里亜

社会科教師・緑川緑は敵意を抱いている同僚・堀川美奈子に屈辱を味合わせようと体脂肪計付きヘルスメーターをプレゼントするが、美奈子のお茶目な態度に敗北感を感じ、胃を痛める。緑が向かった先はこちらも緑の天敵である、校医を務める出雲崎樹里亜がいる保健室だった。

憎みきれない疫病神・青山睦

受付嬢・青山睦は可愛く愛想も良い女性だが、妙な行動で周囲の人間の心を弄ぶのが常だった。花粉症の睦は、くしゃみをしそうになるが不発という行為を繰り返し周囲をもどかしい思いにさせたかと思えば、ボーリング場では思わず笑ってしまうようなへっぴり腰のフォームで、ストライクを連発するのだった。

魅惑の口びる・FUNA

ファッション雑誌の表紙を飾る新鋭モデルFUNAは、ミステリアスな雰囲気でセクシーな口びるが売りなのだが、雑誌のインタビューではおかしな言動を繰り返すのでまったく記事にならない。困った雑誌社の記者はFUNAの高校時代を知る友人たちにインタビューを敢行する。

日々是,夢の初舞台・平泉雅子

舞台好きな平泉雅子は諦めきれない芸の道を極めるため、OL稼業に励みつつもオフィスでは舞の稽古に余念がない。我を忘れた雅子は、熱帯魚に大量のエサをばら撒いてしまう。自分がやっていないことにしてシラを切る雅子だったが、内心は動揺し上司にお茶をぶちまけてしまう。

方言マシンガン・保狩ミチヨ

色々な地方の方言をごちゃまぜにして話す案内が大人気のエレベーターガール保狩ミチヨ。彼女目当ての客は都内はおろか他府県から殺到するほどで、他のエレベーターガールたちのヒンシュクを買っていた。生まれも育ちも東京というミチヨだったが、妙な方言を使うのは「ニュアンス」の問題だという。

リンゴの国のお姫様・森田早紀(源氏名姫)

リンゴ農家に嫁いだ元風俗嬢の森田早紀は、半年ぶりに元同僚・マユミを訪ねるが、彼女は一言もしゃべらず涙を流すばかり。早紀が持って来たリンゴをかじろうとするマユミだったが、「これを食べたらいい思い出がひとつもなくなってしまう」と早紀にリンゴを取り上げられてしまう。

ウタちゃん先輩の長い夜・野中典子

夜道を猛ダッシュで家路に急ぐウタちゃんこと野中典子は、部屋に帰ると彼氏に貰った結婚指輪をはめてみた。指輪は第二関節までしか入らなかったが、典子のテンションは高まり上機嫌で、自分が「ウタちゃん」と呼ばれるようになったいわれを替え歌にして歌い出すのだった。

大物アイドル・大迫真澄?

話題独占の映画「キョムニ」に主演している大物アイドル大迫真澄にそっくりな若い女性が、薄汚い安食堂でエビフライやチャーハン大盛等、大量の料理とビールを注文していた。そんな彼女の姿を本物の真澄かどうかと見つめるサラリーマンの男性客2人組は、彼女の豪快な食べっぷりに目を奪われてしまう。

トモミとノリコのラスト日本海

小学生時代からの友人であるトモミノリコは、冬の日本海で雪玉を投げ合っていた。ズケズケと思ったことを言い合いながらの雪合戦は、2人の毎年の恒例行事となりつつあった。

水谷姉妹

高校生・水谷桜は進路に悩んで学校をさぼり、何故か大嫌いな姉・水谷頼子のマンションを訪れる。ドアには鍵がかかっておらず、廊下には酔いつぶれて、異臭を放ちながら眠りこけている頼子のあられもない姿があった。

マイナス^2の女・円山ナオ

恋人の明彦に逆上した円山ナオは、狂気に染まり包丁を片手に彼を追いかけるが、車に接触され電柱に激突してしまう。明彦も車も消えてしまい、血を流しうずくまる彼女に声をかける者は誰もいなかった。何故ならナオがいる場所はラブホテル街という特殊な場所だった。

ターニングポイント・坪井千夏

「学校で人気の金子君があんたのことが本命だと言っている」とクラスメートの女子に告げられた坪井千夏だったが、彼女自身は沈んでいた。「得だよね美人は」と千夏に言ったそのクラスメートは、金子に少しでも近づきたいと必死に努力していたのだった。

顔面凶器で新商売・あかねさん

「気弱なあなたのかわりに私が怒ります!!」というキャッチフレーズの商売、「怒り屋」を始めたあかねに仕事依頼の電話がかかってきた。「一緒に住んでいる彼が暴れているので何とかしてほしい」という急を要する案件に、あかねは猛ダッシュで現場へ急ぐのだった。

妖怪箱入り娘・及川美紀

社長令嬢・及川美紀は上品な美人であることから、お見合いの席でもすぐに相手方の武者小路に気に入られる。「箱入り娘だから本心がすぐに顔に出る」と説明する美紀の父親の言う通り、彼女は出された料理に嬉しそうな顔をして見せるのだが、カレーが出てきた時には異様なまでに相好を崩すのだった。

登場人物・キャラクター

ゴージャス美幸 (ごーじゃすみゆき)

エピソード「女刑事・ゴージャス」「女刑事・ゴージャス(リターンズ)」「女刑事・ゴージャス美幸③」に登場する。熊猫署に勤務するド派手な格好の女刑事で、年齢は20代後半。色気をふりまきながら、刑事だとは誰も思わないような目立つパフォーマンスを武器に犯人を尾行するのが得意。交通マナーは動物以下で、「楽しく仕事をする」をモットーとしており、実は転職を希望している。

小泉 千秋 (こいずみ ちあき)

エピソード「不意打ち新妻地雷・小泉千秋」に登場する。喫茶「ハネムーン・ベイビー」のウエイトレスでメイドのような恰好をしている。ややおばさんくさいルックスで美人ではないが、客に思いっきり甘えた末にキレさせ、罪悪感を感じさせるという手法で顧客を獲得するのが得意。

堀川 美奈子 (ほりかわ みなこ)

エピソード「達人教師・堀川美奈子」「肉弾教師・堀川美奈子」「達人校医・出雲崎樹里亜」に登場する。小太りの若い女教師。茶の湯から恋愛まで、何事も達人レベルまで極めている最強の女性。腕っぷしが強く豪快でマイペースな性格で、社会科教師の緑川緑からの敵意にまったく気付いていない。校医の出雲崎樹里亜と仲が良い。

時田 恵 (ときた めぐみ)

エピソード「天才少女・時田恵」に登場する。かつてピアノの天才少女であり、その後柔道でも活躍を見せる巨乳の女性。ピアノや柔道の実力よりも、巨乳ばかりが注目されることに嫌悪感を抱いている。真面目な性格ながら根性もあり、溺れる子供を助けるなど正義感も強い。

片桐 マユ子 (かたぎり まゆこ)

エピソード「白い妖精・片桐マユ子」に登場する。平面的な顔に赤い口紅が色っぽい看護師の女性。小道具を使ったギャグが好きで、自分のギャグにのってくれる患者・田中彦二郎が大好き。口は悪いが情に厚く、彦二郎を励ますために、とっておきの秘策を思いつく。

白河 喜美子 (しらかわ きみこ)

エピソード「強者への道・白河喜美子」に登場する。迷惑な人間に負けるのが何より嫌いなOL。実は気が弱いため、キツイ化粧で自分を強く見せようとしている。間違った行いをする人間に打ち勝とうと日々発声練習やイメージトレーニング等で鍛錬を積んでいるが、ほぼ連敗している。

郡司 沙織 (ぐんじ さおり)

エピソード「バーチャル大和魂・郡司沙織」に登場する。郡司の新妻。一見おかっぱ頭につぶらな瞳が可愛らしい女性だが、過激な軍事マニア。午前中はビデオ教習という名のもとに戦争映画を見ることを日課にしており、夫との連絡は暗号で行うなど日常生活も軍人として生きている。

岩下 麻子 (いわした まこ)

エピソード「サイレント・ビューティー ブキミちゃん」に登場する。誕生時まったく泣かないで生まれてきた女の子。成長してからはワカメのような肩までのくせ毛とまん丸い目がトレードマークとなる。極度に無口でおとなしい性格のうえにスローペースで、小学校時代はどんなにいじめられても無反応でやり過ごしていたある意味強者。

松崎 ちゆり (まつざき ちゆり)

エピソード「マイクロOL・松崎ちゆり」に登場する。四頭身美人の20歳のOL。小さな身体を活かし、寝坊した時は飼い犬の甚八にまたがって駅へ向うお転婆娘。その可愛い容姿でファンクラブもある人気者。会社では特別にインラインスケートを履くことを許可されている。

江戸川 美晴 (えどがわ みはる)

エピソード「ハイパーレトロOL・江戸川美晴」「日本髪の女・江戸川美晴」に登場する。日本髪を愛する美人OL。日本髪を愛しすぎるあまり、洋服に日本髪という奇抜なスタイルで常に周りから浮いているが、体面ばかり気にする周囲に憤りを感じている。誰にも媚びず誰とも群れない一匹狼的な女性で、言うことなすこと、すべてが真剣だが一般人には理解されにくい。

花村 香子 (はなむら きょうこ)

エピソード「嵐を呼ぶハト派・花村香子」に登場する。おでこが広く可愛らしい顔の女子高生。平和主義者で、無欲を前面に押し出したヒロイン的な発言を悪気なくするので、同級生の女子たちを苛立たせ、男子生徒の人気を独り占めしている。マラソン大会では毎回1位になるほどに足が速い。

高野 (たかの)

エピソード「誕生!サンバ高野」に登場する。26歳の主婦。旦那に「オバハン臭い」と言われたことから、若返って旦那を見返してやることに執念を燃やしている。とっつきにくい容姿だったが、ヘアスタイルを派手にしたことで気安く声をかけられるようになったことを喜んでいる。ちなみに「サンバ高野」は彼女ののちの芸名。

田端 里穂 (たばた りほ)

エピソード「お天気お姉さん・田端里穂」に登場する。TV番組でお天気お姉さんを務める、のっぺりした顔の若い女性。極度の気分屋であり、気分が乗らない日のやる気のなさは周囲を震撼させるほど。視聴者は天気予報より田端里穂のその日の表情を楽しみにしている。ちなみにエピソード「お悩みデストロイヤー・大川丸江」の大川丸江とは親友。

大川 丸江 (おおかわ まるえ)

エピソード「お悩みデストロイヤー・大川丸江」「お天気お姉さん・田端里穂」に登場する。ぼーっとして見えるOL。同僚たちからいつも悩みを相談されているが、人の話をほとんど聞いていない。相談後の大川丸江の行動が、相談内容の顛末を暗示することから「我が社の巫女さん」と呼ばれ吉凶判断に使われている。実は大学で哲学を専攻していたインテリでもある。

小田切 麻美 (おだぎり あさみ)

エピソード「現実かわしのクールビューティ・小田切麻美」に登場する。ショートカットの髪型をした、すっきり系美人のOL。極度の負けず嫌いで、小さな失敗も絶対認めたくない頑固な性格。取り乱すことも大嫌いで、他人にミスを指摘されると、涼しい顔でシラを切り通すことを自分に課している。好物は豆乳。

野々宮 雪子 (ののみや ゆきこ)

エピソード「めんこい兵器・野々宮雪子」に登場する。弁当屋「ホカえもん」の看板娘を務める若い女性。太っているので「丸い女」という目印にされ、待ち合わせの目標にされたことから、決死のダイエットに挑む。人に戦意を失わせる癒し系丸顔の実力を本人は自覚していない。ちなみにエピソード「方言マシンガン・保狩ミチヨ」の保狩ミチヨとは友人。

霊子 (れいこ)

エピソード「ハッピーゴースト・霊子(仮名)」に登場する。死亡時14歳で70年幽霊をしている女性。おかっぱ頭で儚げな可愛いルックスを活かし、彼女のいない男性を虜にするのが生きがい。時には心霊写真に移り込み、時には枕元に立つなど、現れるシチュエーションは多彩。

出雲崎 樹里亜 (いずもざき じゅりあ)

エピソード「達人校医・出雲崎樹里亜」に登場する。堀川美奈子と同じ高校の校医を務める女性。身長が196センチもあり、ニックネームは「アンドレ先生」。少女趣味な良い家のお嬢さまで、保健室を「大草原の小さな家」をイメージした内装にしているが、校医としてはかなりの凄腕。

青山 睦 (あおやま むつみ)

エピソード「憎みきれない疫病神・青山睦」に登場する。受付嬢の若いOL。愛想も良く可愛いが、悪意のない妙な行動で人の心をもてあそぶ悪いクセがあり、周囲を振り回すどころか時には負傷者を出してしまう。良かれと思い行ったことも相手に多大なる被害をもたらす疫病神的存在。

FUNA (ふな)

エピソード「魅惑の口びる・FUNA」に登場する。ファッション雑誌の表紙を飾る期待の新鋭モデル。半開きのセクシーな口元が魅力だが、根っからの変わり者で何でも手の甲のしわ占いで判断する。本名は「鮎川フナ」で、父親が「顔も魚に似てるしフナのように愛らしい女の子に育ってほしい」と名付けた。

平泉 雅子 (ひらいずみ まさこ)

エピソード「日々是,夢の初舞台・平泉雅子」に登場する。3歳の頃から舞台の虜になったOLで舞台向きのあっさりした日本人形顔。芸の道が諦めきれず、会社をお稽古の場として舞台を演じきっている自分に酔い、失敗ばかりを繰り返す。芸はタコだと言われ続けているが、まったくめげない性格。

保狩 ミチヨ (ほがり みちよ)

エピソード「方言マシンガン・保狩ミチヨ」「めんこい兵器・野々宮雪子」に登場する。東京生まれの東京育ちのエレベーターガールで夫は保狩トモノブ。ロングヘアで濃い口紅が大人っぽい雰囲気を醸し出しているが、色んな地方の方言をごちゃまぜにしゃべるトークで、エレベーターは連日大盛況。野々宮雪子の友人でもある。

森田 早紀 (もりた さき)

エピソード「リンゴの国のお姫様・森田早紀(源氏名姫)」に登場する。リンゴ農家に嫁いだ元風俗嬢。黒髪に古風な雰囲気の耐える女だが、夫の暴力により前歯を折られてしまう。ダメな自分を憐れんでばかりいるが友人のマユミのキツイ一言でパワーを取り戻す。風俗店での源氏名が「姫」。

野中 典子 (のなか のりこ)

エピソード「ウタちゃん先輩の長い夜・野中典子」に登場する。結婚指輪をもらってテンションが高まっているOL。顔が長く浮世絵の女性みたいだからと、大人になっても「ウタちゃん」と呼ばれ続けている女性。料理が得意で酒豪。いまさら「顔が長い」ことを気にしていないが、改めて口に出されると機嫌が悪くなる。

大迫 真澄 (おおさこ ますみ)

エピソード「大物アイドル・大迫真澄?」に登場する。この冬話題独占の映画「キョムニ」に主演しているアイドル女優とおぼしきショートカットの若い女性。薄汚い安食堂に1人でやって来ては大量の料理を食べビールを飲む大食漢で、その豪快な食べっぷりがサラリーマン客の目を釘付けにしている。

トモミ

エピソード「トモミとノリコのラスト日本海」に登場する。おかっぱヘアで、黒ぶちメガネをかけた女子高生。友人のノリコとは小学生からの付き合いで、頭が良いことから東京の大学に行くことが決まっている。ノリコの失恋の傷を癒すため、冬の日本海を見に来たが、自身も人には言えない心の傷を抱えている。

ノリコ

エピソード「トモミとノリコのラスト日本海」に登場する。ロングヘアの女子高生。美人でモテるが、毎年冬に振られることから、小学生からの付き合いのトモミと冬の日本海を見に来るのが恒例行事となっている。素直な性格ながらデリカシーに欠けるところがあり、トモミの心の苦しみを理解していない。

水谷 桜 (みずたに さくら)

エピソード「水谷姉妹」に登場する。優等生で真面目な女子高生。進路に悩んでおり、学校をさぼって姉・水谷頼子の独り暮らしのマンションを訪れる。「生きるとは何ぞや」という真理を追及している哲学的な少女で、だらしない姉を嫌っているが、憎みきれないことに不可解さを感じている。

水谷 頼子 (みずたに よりこ)

エピソード「水谷姉妹」に登場する。独り暮らしをしているロングヘアの若い女性。派手な服装が好きで、努力することが嫌いな性格。酔いつぶれて鍵も掛けずに廊下で寝てしまうほどだらしないが、何故か憎みきれないキャラクターで友達が多い。妹の桜からはバカにされてはいるが「幸せな奴」と思われている。

円山 ナオ (まるやま なお)

エピソード「マイナス^2の女・円山ナオ」に登場する。不幸体質の若い女性。我慢し過ぎるタイプで、恋人の明彦の仕打ちに逆上し、心中するつもりで包丁を手に追いかけるという行動に出る。不幸に酔いしれている最中にも、道を聞かれると理不尽さを感じつつ、丁寧に教えてしまう親切な性格でもある。

柏田 (かしわだ)

エピソード「女刑事・ゴージャス」「女刑事・ゴージャス(リターンズ)」「女刑事・ゴージャス美幸③」に登場する。熊猫署の新人刑事の青年。ゴージャス美幸と行動をともにしており、警部から美幸の素晴らしさをいつも叩き込まれている。彼女の奇天烈な行動に振り回されながらも、たまに美幸の大らかさに感動しては裏切られることを繰り返す、器の小さい生真面目な男性。

警部 (けいぶ)

エピソード「女刑事・ゴージャス」「女刑事・ゴージャス(リターンズ)」「女刑事・ゴージャス美幸③」に登場する。熊猫署の警部の中年男性でモジャモジャのリーゼントのようなヘアスタイルが特徴的なとぼけた人物。ゴージャス美幸と行動をともにし、新人の柏田の教育係を担当している。いつもヘラヘラしているが、美幸を絶賛してやまない大の美幸ファン。

サラリーマン

エピソード「不意打ち新妻地雷・小泉千秋」に登場する。喫茶「ハネムーン・ベイビー」にコーヒーを飲みに来た、小太りでメガネをかけたサラリーマンの男性。美人好きな面食いで、プライドが高いが、小泉千秋の甘えてキレさせるという戦略にまんまとハマる単純な性格。

田中 (たなか)

エピソード「肉弾教師・堀川美奈子」に登場する。堀川美奈子のクラスの男子生徒で、短髪にのっぺりしたニキビ面をしている。傷つきやすい性格で、登校拒否をして家にこもっており、2日に一度美奈子から届く意味不明なイラストと短文の手紙の奥深さに感動し、密かな楽しみにしている。

星野 千草 (ほしの ちぐさ)

エピソード「肉弾教師・堀川美奈子」に登場する。堀川美奈子のクラスの女子生徒。おでこが広くいつも哲学的なことを考えている孤高の女子高生。美奈子に「あたしらって何のために生きてるんだろうね」と質問し、その回答として美奈子が示した相撲技「サバ折り」の意味を理解し、開眼することになる。

田中 彦二郎 (たなか ひこじろう)

エピソード「白い妖精・片桐マユ子」に登場する。片桐マユ子が勤める病院の入院患者でガンを患っている老人。頭頂部の毛がまばらでつぶらな瞳の癒し系好々爺。欲のない性格と、マユ子のギャグに対してのリアクションが良いことから、マユ子に気に入られている。

郡司 (ぐんじ)

エピソード「バーチャル大和魂・郡司沙織」に登場する。郡司沙織の夫で、太っていて顔が大きく首がない七三分けのサラリーマンの男性。沙織にべた惚れしているが、軍人ごっこに付き合わされる新婚生活に徐々に嫌気がさしてきており、普通の新婚生活を渇望している。

緑川 緑 (みどりかわ みどり)

エピソード「達人校医・出雲崎樹里亜」「達人教師・堀川美奈子」「肉弾教師・堀川美奈子」に登場する。堀川美奈子と同じ高校の社会科教師で、美奈子より4つ年齢が下。マイペースで何でもこなす美奈子と出雲崎樹里亜を自身の天敵としているが、毎回敗北感を味わっている。それでも何とか嫌がらせをしようと2人にストーカーのごとくつきまとう。

保狩 トモノブ (ほがり とものぶ)

エピソード「方言マシンガン・保狩ミチヨ」に登場する。保狩ミチヨの夫でマッチョな身体が自慢の男性。裸にエプロン姿で料理をしながら、海外の通販口調でしゃべる陽気な性格。ミチヨが使う方言の種類で、彼女の機嫌の度合いが理解できるほど妻を愛している。

マユミ

エピソード「リンゴの国のお姫様・森田早紀(源氏名姫)」に登場する。ファッションマッサージ店で働くベテラン風俗嬢で森田早紀の元同僚で友人。老けて見えるが自称人気ナンバーワンのギャル。口は悪いが友達想いで情が深く、逃げてばかりの早紀に厳しく喝を入れる優しさを持つ。

坪井 千夏 (つぼい ちなつ)

エピソード「ターニングポイント・坪井千夏」に登場する。美人だが内向的な女子高校生。女子からは「美人は得だ」と妬まれ、男子からは視姦されているという強迫観念に苛まれている。自分が美人なせいで、周りの歯車が狂っていくと感じており、そのことへの対処法を見つけられずに苦しんでいる。安田弘之の他作品『ショムニ』の登場人物でもある。

あかね

エピソード「顔面凶器で新商売・あかねさん」に登場する。気弱で怒れない人の代わりに怒る「怒り屋」という商売を始めた女性。目つきが鋭く、迫力のある容姿をしている。サービス精神が旺盛で、危機的状況にある人を放っておけない性格。基本的には無口だが、愛用のバットにマジックでブランドのロゴを入れるなど、お茶目な一面もある。

及川 美紀 (おいかわ みのり)

エピソード「妖怪箱入り娘・及川美紀」に登場する。某一流企業の社長令嬢の女子大生。柔らかい雰囲気の知性的な美人。本心がダイナミックに顔に出てしまい、嬉しいことがあると顔がデレ―っと伸びで崩れてしまう。マイナー志向な性質で、男性の好みも一般的とは言い難い。

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