草壁署迷宮課おみやさん

草壁署迷宮課おみやさん

東京都下の架空の市・草壁市を舞台に、所轄警察署の資料課長という閑職にいる主人公が、新米婦警とコンビを組み迷宮入り事件の謎を解決していく短編連作。後に、舞台設定を京都に移した新シリーズ(『新・草壁署迷宮課おみやさん』)が、脚本・香川まさひと、作画・木村直巳によって執筆された。

正式名称
草壁署迷宮課おみやさん
ふりがな
くさかべしょめいきゅうかおみやさん
作者
ジャンル
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

警視庁の所轄署である草壁署の資料課に、刑事志望の新任婦警、七尾洋子が配属された。上司である中年の課長・鳥居勘三郎(おみやさん)と2人きりという閑職に彼女は不満を抱くが、彼の意外な面を知るたび、2人はいいコンビになっていく。

登場人物・キャラクター

鳥居 勘三郎 (とりい かんざぶろう)

男性、43歳。警視庁草壁署資料課の課長で、20年近く資料課に勤務している。人類考古学に興味があると称し、調書の山の中から迷宮(おみや)入り事件の真相を探り当てることに取り組む。趣味で刑事をやっているとうそぶくが、卓抜した推理力と洞察力を発揮し、現役の若手刑事の相談にもしばしば乗る。 迷宮(おみや)入りと苗字の「鳥居」にかけて、「おみやさん」とあだ名される。独身、離婚歴あり。胴長短足、酒・タバコを愛し、無精ヒゲにモジャモジャの迷宮ヘア、ネクタイの首元をだらしなくゆるめ、サングラスを額に載せているのが普段のスタイル。実は草壁市在の土地持ちの資産家で、市内にある宏壮な門構えの屋敷に婆やのおたまと2人住まい。 調査で外出する際は、助手席に部下の七尾洋子を乗せてスーパーカーを飛ばす。

七尾 洋子 (ななお ようこ)

女性、21歳。警視庁草壁署資料課に配属されてきた、刑事志望の新任婦警。実は署長の娘。当初は資料課の仕事に不満を抱き、好んで資料の山に埋もれている課長の鳥居勘三郎(おみやさん)をモグラ根性とくさすが、やがて次々と事件を解決する彼の姿に惹かれていく。 自身も勘と推理を展開。格闘術も得意な行動派。イラストも特技で、マンガに毒されてきた世代を自認。実は資産家である鳥居勘三郎(おみやさん)に毎週のように食事をおごってもらっている。5年前に母親を亡くしている。

七尾署長 (ななおしょちょう)

男性、中年。警視庁管下の所轄署である草壁署の署長。刑事志望の新任婦警である娘、七尾洋子のことを心配し、信頼できる人物として資料課長である鳥居勘三郎(おみやさん)の部署に娘を預けた。彼女が娘ということは署内では秘密にしている。周囲ばかり気になる、小心翼々型のサラリーマン署長。 鳥居勘三郎(おみやさん)とは、腹を割って話せる親友。

大滝 鉄也 (おおたき てつや)

男性。警視庁草壁署勤務の若手刑事。自称、草壁署一のハッスル刑事。ちょっとワイルドなタイプの二枚目。事件の捜査に行き詰まると、資料課課長の鳥居勘三郎(おみやさん)に相談しに寄る。資料課に配属された新任婦警の七尾洋子に好意を持ち、上司である鳥居勘三郎(おみやさん)と彼女の仲が気になっている。

兵頭 平吾 (ひょうどう へいご)

男性。警視庁草壁署勤務のベテラン老刑事。刑事に盆も正月もない、と壮語する、叩き上げの凄腕鬼刑事。若手刑事の大滝鉄也が資料課課長の鳥居勘三郎(おみやさん)を何かと頼みにするのが、苦々しい様子。

おたま

女性。東京都下草壁市在の土地持ち資産家、鳥居家の家政婦を務めている。当主である鳥居勘三郎(おみやさん)の父親の代から屋敷におり、今でも彼のことを「坊っちゃま」と呼ぶ。黒柳徹子のファンでいつも玉ネギ型の特徴的なヘアスタイルの、剛毅な性格の老女。コーヒーをいれるのと立ち聞きの名人。 屈託なく屋敷に上がり込んでくる、鳥居勘三郎(おみやさん)の警察での部下・七尾洋子に対して、毎度憎まれ口を叩く。

ママ

女性。東京都下草壁市内の小料理屋の女将で、着物が似合う美人。未亡人で、まだ小さい男の子がいる。草壁署資料課課長である鳥居勘三郎(おみやさん)が、彼女目当てにしばしば店に通う。彼の部下の七尾洋子とは対照的に、色っぽいタイプ。

ポリ

『草壁署迷宮課おみやさん』に登場する雑種犬。草壁署資料課課長である鳥居勘三郎(おみやさん)の家に毎晩のようにゴミ容器を荒らしに来ていた縁で、鳥居家に飼われることになった。名前の由来は、ゴミのポリ容器から。前の飼い主いわく、利口というかズルがしこい性格。なぜか、鳥居勘三郎(おみやさん)の部下の七尾洋子に反応して吠える。

吉田 銀三 (よしだ ぎんぞう)

男性、明治生まれ。一匹狼の老スリ名人。草壁署の兵頭平吾刑事と20年以上追いかけっこしている、終生の好敵手。草壁署資料課課長である鳥居勘三郎(おみやさん)は、2人の間の奇妙な関係を推理する。

小杉 早苗 (こすぎ さなえ)

女性、39歳。新宿歌舞伎町のソープランドに勤めている。控えめで口数の少ない、薄幸な雰囲気の美人。当時は刑事だった鳥居勘三郎(おみやさん)が20年近く前に出会った女性。歌舞伎町で起こった殺人事件がきっかけで、現在は資料課課長となった彼と再会する。

場所

草壁署資料課 (くさかべしょしりょうか)

『草壁署迷宮課おみやさん』に登場する、警視庁の所轄警察署内の部署。迷宮入りした事件の調書がどっさりあるため、別名、迷宮課と呼ばれる。20年近く勤務している課長の鳥居勘三郎は、迷宮(おみや)入りと苗字の「鳥居」にかけて「おみやさん」とあだ名されており、調書の山の中から迷宮入り事件の真相を探り当てる。 部下として、新任婦警の七尾洋子が配属される。

草壁署 (くさかべしょ)

『草壁署迷宮課おみやさん』に登場する、警視庁管下の所轄警察署。東京都下草壁市内にある。署の所在地一帯の土地建物は、市在の資産家・鳥居家の所有。資料課課長鳥居勘三郎(おみやさん)は、鳥居家の当主であり、署長の親友でもある。署長の娘・七尾洋子が、鳥居勘三郎(おみやさん)の部下として資料課に配属される。

草壁市 (くさかべし)

『草壁署迷宮課おみやさん』に登場する、東京都下の架空の市。新宿の電車通勤圏にある。大地主である鳥居家当主・鳥居勘三郎(おみやさん)が市内の宏壮な邸宅に住み、同じく市在の所轄警察署である草壁署に資料課課長として勤務している。

酒どころ (さけどころ)

『草壁署迷宮課おみやさん』に登場する、東京都草壁市内にある小料理屋。着物の似合う色っぽい美人のママ目当てに、草壁署資料課課長である中年の独身警察官、鳥居勘三郎(おみやさん)がしばしば通う。最終回に登場した時のみ、店名は「酒処のんき」。

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