ぬすまれた放課後

ぬすまれた放課後

転入した学校でクラスメイトが次々に殺されていく。友人の無念を晴らすため、連続殺人犯に立ち向かう少女の姿を描くミステリー。「なかよし」昭和60年12月号から昭和61年8月号に掲載された作品。原作は赤川次郎。

正式名称
ぬすまれた放課後
ふりがな
ぬすまれたほうかご
原作者
赤川次郎
作者
ジャンル
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

白川亜由美は両親の仕事の都合で、おじ夫婦の家から、おじさまが理事を務めている手塚学園に通うことになった。亜由美は転入してすぐにクラスメイトの細川恭子と仲良くなるが、恭子は事故に合い命を落としてしまう。しかもそれは事故ではなく、殺された疑いがあるというのだ。そしてこの事件をきっかけに、クラスメイトが次々と不審な死を遂げていく。

友人たちの死に疑問を感じた亜由美は、独自に事件の調査を開始するのだった。

登場人物・キャラクター

白川 亜由美 (しらかわ あゆみ)

英語が得意な中学2年生の少女。一見優等生タイプだが、カッとなりやすい一面がある。もともと大阪にいたが、両親が仕事の都合でアメリカに行くことになり、おじさまの家に預けられた。それに伴い、彼が理事を務める手塚学園に転入することになった。

杉野 英人 (すぎの ひでと)

手塚学園高等部2年生の青年。白川亜由美が転入した1日後に大阪の旭ヶ丘高校から転入してきた。亜由美に積極的にアプローチしてくるが、誠実な印象で、事件の調査にも協力的である。

長池 幸枝 (ながいけ ゆきえ)

転入してきたばかりの白川亜由美に積極的に声をかけてきたクラスメイトで、いち早く仲良くなった亜由美の親友。美術部に在籍していて絵の実力はなかなかのものである。担任の倉林先生に想いを寄せている。

鈴木 守 (すずき まもる)

白川亜由美のクラスメイト。クラスのマスコット的な存在で、杉野英人には神出鬼没な奴と恐れられている。転入してきたばかりの亜由美に一目惚れし、運動音痴でありながら、彼女と同じ陸上部に入部する。

細川 恭子 (ほそかわ きょうこ)

白川亜由美のクラスメイト。小野治子や柳田真弓といつも一緒にいるが、控えめな性格のため、後ろをついて歩いているといった印象。ある日下校途中にひき逃げに合い、死亡する。

柳田 真弓 (やなぎだ まゆみ)

白川亜由美のクラスメイト。小野治子と細川恭子といつも一緒にいる。ピアノを習っており練習熱心で、学校の講堂のグランドピアノで1人練習していることが多い。

小野 治子 (おの はるこ)

白川亜由美のクラスメイト。行動的でリーダーシップをとり、率先して行動するタイプ。いつも細川恭子と柳田真弓と一緒に、何かいたずらまがいの良からぬことを企んでいる。

おじさま

手塚学園の理事を務めている白川亜由美のおじ。亜由美を両親から預かり、一緒に生活している。気さくで、何でも話しやすい人柄。亜由美にとって素敵で信頼のおける人物。

おばさま

白川亜由美のおば。いつも笑顔で、亜由美に対して本当の子供の様に接してくれる気のいい人。事あるごとに亜由美を自分の子にしたいとアプローチしてくる。

倉林先生 (くらばやしせんせい)

白川亜由美のクラスの担任で、英語教師。気さくで誠実な性格と、若々しいそのルックスから、特に女生徒からは人気のある先生だが、何かを思い悩んでいる節がある。

西田先生 (にしだせんせい)

芸術家肌の美術担当教師。男性ではあるが童顔でかわいい雰囲気を持っているため、学園の生徒からは一定の人気がある。しかし温和な性格からか、彼の授業中にテスト勉強をしても怒られないと思われるなど、一部の生徒からはなめられていた。

小島先生 (こじませんせい)

理科担当の男性教師。「インケンが服を着て歩いている」と言われるほど、学園の生徒からは嫌われている。しかし実はアイドル歌手の熱烈なファンであるという噂が一部の生徒の間で流されている。

西村 雅子 (にしむら まさこ)

白川亜由美が転校する前にいた学校のクラスメイト。亜由美の親友だったが、学校の屋上から飛び降りて自殺した。後の調査で、麻薬を使っていたことが判明する。

和宮 綾子 (かずみや あやこ)

手塚学園演劇部部長。才色兼備の女性。一連の事件を舞台化したいと提案し、白川亜由美にお芝居の台本を作ることができないかと相談を持ち掛けてくる。

クレジット

原作

赤川次郎

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