薬師寺涼子の怪奇事件簿

警視庁所属の警視薬師寺涼子が、部下の泉田準一郎を巻き込んで、人外の存在が絡む奇っ怪な事件に立ち向かう。涼子の泉田への恋心を織りまぜながら展開する、中・長編の怪奇シリーズ。田中芳樹原作。

正式名称
薬師寺涼子の怪奇事件簿
漫画
原作
ジャンル
ホラー
 
推理・ミステリー
レーベル
マガジンZKC(講談社) / アフタヌーンKC(講談社)
関連商品
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概要・あらすじ

警察官として順調な道を歩んでいた泉田準一郎の人生は、年若い警視薬師寺涼子の部下となったことで一変する。涼子は、関わった事件がことごとく怪現象になると噂のある警視庁のトラブルメーカー。泉田はほどなく、その噂がウソ偽りのない真実だということを、たっぷりと身を持って味わうことになるのだった。

登場人物・キャラクター

薬師寺 涼子 (ヤクシジ リョウコ)

警視庁刑事部参事官。東大法学部を卒業したキャリア官僚で、国際刑事警察機構(インターポール)への出向経験を経て、27歳で警視となった。私人としては、JACESの社長令嬢という立場にあり、財力も抜群。低視聴率を誇ったTVドラマ「怪奇・一二日の木曜日」の大ファンで、怪事件を娯楽のように愛している。 そのため、警察関係者の間でけむたがられ、「ドラキュラもよけて通る」を略して、ドラよけお涼と呼ばれ、恐れられている。茶髪ショートヘアで、見事な脚線美を誇る美女だが、一般良識はかなり欠如している。

泉田 準一郎

警視庁刑事部参事官付の警部補で33歳。薬師寺涼子が研修生だったときに面倒を見た経験が買われ、警視となった涼子を上司として押しつけられた善良な警察官。ヒールを履いた涼子を頭一つ越える長身のハンサムだが、女心には鈍感で、スマートなエスコートも不得手。 気の利いたほめ言葉も強制されてはじめて口にするようなタイプのため、涼子にしばしば、ため息をつかせている。涼子に盲従はしないが、職務には忠実なタイプで、怪物相手の戦闘でも臆することはない。ただし、足の無い生き物は大嫌い。

室町 由紀子

警視庁警備部参事官。東大法学部を卒業したキャリア官僚で、内閣情報捜査局、東京近郊の町役場の助役経験を経て、警視となった。薬師寺涼子と同期の27歳。かっちりしたスーツを着こなす、長い黒髪の美女で、眼がねをかけている。「摩天楼」編で、怪物の存在を伏せた警察の公式発表を捻り出して以降、涼子が絡む怪事件に巻き込まれるようになり、結果、後始末を引き受け続けている。 父親が元警視総監という家系の生まれて、良識があり、きまじめ。フランス語が苦手なことが、コンプレックスになっている。

岸本 明 (キシモト アキラ)

警視庁警備部参事官付の警部補でキャリア組。根っからのオタクで、フィギュア集めが趣味。室町由紀子の部下だが、薬師寺涼子にレオタード戦士ルンのフィギュアで買収されている。運動神経はよい方ではないが、一輪車はうまく乗りこなす。「摩天楼」編や「クレオパトラの葬送」編では、その特技で危機を乗り越えている。

丸岡 (マルオカ)

警視庁刑事部参事官室勤務の警部で58歳。薬師寺涼子の部下になる前は、捜査三課で実績を積み、名刑事といわれていた。温厚な人柄で、涼子の捜査を地道な聞き込み活動をメインに支えている。参事官室のオヤジさん的な存在で、泉田準一郎の前ではよく、涼子のことを女王陛下と呼んでいる。

貝塚 さとみ (カイヅカ サトミ)

警視庁刑事部参事官室勤務の巡査。21歳だが、幼く見える容姿をした婦警で、薬師寺涼子を心から慕っている。香港を心の故郷、呂芳春を心の本名と表明し、香港国際警察に入るのが夢。それだけに、広東語が得意でカンフー技も使いこなす。「クレオパトラの葬送」編では、涼子の香港出張に同行し、その能力を披露した。 普段はパソコンを使った情報収集をメインに行っている。マリアンヌやリシェンヌとは、メール友だち。

阿部 真理夫 (アベ マリオ)

警視庁刑事部参事官室勤務の巡査で29歳。名前は敬虔なクリスチャンの両親が、アベ゙・マリアからつけた。少々堅苦しい面もあるが、まじめで誠実な青年。大柄な体格で強面のため、捜査四課(マルボウ)の手伝いに駆り出されることもある。

若林 健太郎 (ワカバヤシ ケンタロウ)

派閥闘争に疲れ果て、心を病んでいたときに薬師寺涼子に救われ、女装男子の道へと踏み込んだ財務省のエリート官僚。女装時は、がっしりとした筋肉質の身体にドレスをまとい、ジャッキーと名乗っている。涼子を恩人と崇め、事件の捜査にも協力的。涼子とは東大法学部の同期でもあるが、浪人しているため、年齢は2歳年上の29歳。

メイド

薬師寺涼子をミレディと呼び崇拝する二人組の少女で、涼子の有能な私設戦闘員でもある。褐色の肌に黒いショートヘアの少女はマリアンヌで、銃器操作のスペシャリスト。ウェーブのかかった栗色の長い髪の少女がリシェンヌ。こちらは、コンピューターのハッキングを専門にしている。 涼子のパリのアパルトメンを管理していたが、「夜行曲」編から東京のマンションで一緒に暮らしはじめた。料理の腕前も抜群。

石棲妖蠍 (パレオロザキス)

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズに登場する怪物。古代ペルガモン王国にゆかりのある伝説の生き物で、「摩天楼」編の舞台となったベイシティプラザの大理石の壁に生息していた。壁の中を自由に動ける性質があったため、機動隊員に多数の死傷者が出ている。撃退のヒントが記された碑文を頼りに「オリーブオイル」でおびき出したあと、薬師寺涼子の手で火攻めにされ、この世から消滅した。

集団・組織

JACES (ジャセス)

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズに登場する組織。薬師寺涼子の父親が経営する、日本最大の警備保障会社で、海外にも進出している。護身用グッズの製作も得意分野で、涼子は刃物として使える炭素繊維を織り込んだスカーフを愛用している。また、自身が株主という特権を乱用して、捜査にしばしばJACESのヘリコプターや重火器、果ては戦闘人員までも投入している。 だが、JACESが警察OBの有力な受け皿ということもあり、警察関係者は、その事実をほぼ黙殺している。

警視庁 (ケイシチョウ)

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズに登場する組織。東京都の霞ヶ関に本庁舎がある。そのトップである警視総監は、薬師寺涼子が警視就任直後に起こした大騒動の責任を取らされ、入れ替わるという不幸に見舞われている。さらに、警察組織全体の頂点に立つ国務大臣・国家公安委員長は、「東京ナイトメア」編の黒幕として登場し、涼子に始末された。 その後は、新任の警視総監、刑事部長、公安部長が三位一体となり、涼子の暴走を止めようとあがいている。

場所

刑事部参事官室 (ケイジブサンジカンシツ)

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズに登場する部屋で、警視庁の本庁舎内にある。薬師寺涼子の執務室は、私財で整えたゴージャスな家具で埋め尽くされ、ドアには、とある政党のポスターがダーツの的として貼られている。ちなみに、デスクの一番上の引き出しの中には、高級チョコレートがぎっしり詰まっている。泉田準一郎には、このチョコレートを自由に食べていい権利が与えられているが、行使したことはない。

その他キーワード

レオタード戦士ルン (レオタードセンシルン)

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズに登場するテレビアニメ。ピンク、ブルー、グリーンといったコスチュームカラーのレオタードを着た少女が多数登場し、活躍する。「巴里・妖都変」ではコスプレ大会が開かれるなど、国際的にもヒットしている。フィギュアファンも多く、高級官僚たちが会員となっている「ゼンドーレン(全日本ドーラー連盟)」という組織も存在する。 ちなみに、組織の創立者は薬師寺涼子で、会員番号0001番は現職の防衛大臣。なお、別に「なでしこ飛行船隊」というアニメもヒット中。

関連

薬師寺涼子の怪奇事件簿

書誌情報

薬師寺涼子の怪奇事件簿 全11巻 講談社〈マガジンZKC〉 完結

第1巻

(2004年7月発行、 978-4063491760)

第2巻

(2005年1月発行、 978-4063491937)

第3巻 東京ナイトメア後編

(2005年5月発行、 978-4063492033)

第4巻 巴里・妖都編前編

(2005年11月発行、 978-4063492255)

第5巻 巴里・妖都変後編

(2006年6月発行、 978-4063492408)

第6巻 クレオパトラの葬送前編

(2006年9月発行、 978-4063492590)

第7巻

(2007年2月23日発行、 978-4063492729)

第8巻 黒蜘蛛島 前編

(2007年8月発行、 978-4063493016)

第9巻 黒蜘蛛島 後編

(2008年1月発行、 978-4063493283)

第10巻 夜光曲 前編

(2008年8月発行、 978-4063493740)

第11巻 夜光曲 後編

(2009年1月発行、 978-4063494075)

薬師寺涼子の怪奇事件簿霧の訪問者 全2巻 講談社〈アフタヌーンKC〉 完結

第1巻

(2010年6月発行、 978-4063106763)

第2巻

(2010年11月発行、 978-4063107128)

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