まっすぐな思いを貫くラブストーリー
小学生の甲野じゅんは、同じクラスの美少女・長谷部りのに恋するものの、その思いが届くと、りのはじゅんの目の前から消失し、周囲の誰もが彼女のことを覚えていなかった。そんな不思議な体験を繰り返す二人の前途多難で謎多き恋愛模様が、コメディを交えながら描かれる。本作はループものに似た要素とともに、独特の疾走感と熱量でテンポよく展開されるストーリーが魅力になっている。
消失する一人の少女を思い続ける
じゅんは何事にも一生懸命に取り組む純情熱血少年で、小学生の時に大好きだったりのに告白するが、両思いになった瞬間にりのの姿が消えてしまう。しかも、しばらく経つとりのは同じ名前の別人としてじゅんの前に現れ、以前のりのとは年齢や性格、じゅんとの関係性が変わり、消失を繰り返すたびにその変化は大きくなっていく。小学生の頃はじゅんとクラスメートだったりのは、彼が中学2年生になった時は、書道好きの後輩として登場する。
記憶喪失になっても終わりのない不死身の恋
じゅんの前に何度も現れる「長谷部りの」という女の子。二人は人生の中で何度も出会い、その度にじゅんは全力でりのに好きな気持ちを伝えるが、両思いになった瞬間、彼女がじゅんの前から消失するという絶望的な体験を繰り返していた。そんな中、じゅんの前に現れた今度のりのは、なんと性別が男性に変わっていた。男性とわかっていても、りのへの思いを捨てることのできないじゅんは、UMA好きのりのと山に出かけた際に事故に遭い、記憶喪失になってしまう。次々と降りかかるトラブルを乗り越えていく、りのが好きすぎるじゅんの狂気を超えた純愛ぶりとともに、彼の心理描写も見どころになっている。
登場人物・キャラクター
甲野 じゅん (こうの じゅん)
純情でまっすぐな性格の少年。初登場時は小学生で、“運命の相手”である長谷部りのに一途で熱い思いを寄せているが、なぜか両思いになると、りのが幻のように消失してしまう。そして中学生となり、りのを恋しく思う日々を送っていたところ、一つ下の新入生としてりのが甲野じゅんの前に現れたことで、再び彼は全力で好きな思いをぶつける。しかし両思いになった瞬間、再びりのは消失してしまう。やがて大学生になったじゅんの前にもりのが現れ、またも出会いと別れを繰り返すことになる。しかしじゅんは、何度りのが消えても彼女のを思い続け、全力で自分の気持ちを伝えると誓っている。
長谷部 りの (はせべ りの)
謎多き美少女。初登場時は甲野じゅんと同じクラスの小学生で、じゅんに告白された瞬間に消えてしまう。その姿が消失するだけでなく、世の中に存在自体がなくなり、じゅん以外の人間の記憶からも消えてしまうが、なぜ消失するのかは謎に包まれている。その後、中学時代に後輩の書道部員として再びじゅんの前に現れる。基本的に桃色の髪をツインテールにしているが、消失と出現を繰り返すたびに年齢や性格、人との関係性や、髪型などが微妙に変化している。
書誌情報
不死身ラヴァーズ 全3巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2013-09-09発行、 978-4063949261)
第2巻
(2013-11-08発行、 978-4063949605)
第3巻
(2014-03-07発行、 978-4063950212)