世が夜なら!

魔族の頂点に君臨する最強の吸血鬼・マーナミア＝ブルーガラルは、破竹の勢いで魔界を次々と支配していた。しかし、完全征服を目前にして部下が転送魔法に失敗し、本来の目的地ではない現代日本に転送されてしまう。吸血鬼としての力を失って魔力も使えず、ほぼ人間同然の存在となったマーナミアは、都会の危険性を知らないまま、自給1000円の深夜のコンビニでアルバイトする羽目になる。魔界に戻るため、マーナミアが人間界で悪戦苦闘する日常が、ファンタジーやお色気要素を交えながらショートギャグ形式で展開される。

魔界で飛ぶ鳥も落とす勢いだった伝説の吸血鬼・マーナミアは、転送が失敗した現代日本で吸血鬼としての力を失い、無知で無力な少女と化していた。そんなマーナミアは、コンビニでアルバイトをしながらなんとか食いつなぐ日々を送っていたが、人間の常識や都会に潜む危険を知るはずもなく、最底辺生活の中で夜のおもちゃを買い漁って無一文になったり、変態オヤジやヤクザに狙われたりと、さまざまなトラブルに巻き込まれる。そんなマーナミアは自信家でプライドも高いが、どんな時でも部下を大切にするという熱い信念の持ち主だった。

ふつうの少女と化したマーナミアは、ドSな一面を持つ魔狼のシベルや健気にマーナミアを慕うノトゥルエをはじめとする、魔族の部下たちと行動を共にしている。当初はマーナミア以外のキャラクターは登場しないが、人間界に転送されたことで離ればなれになっていた部下たちと再会を果たし、彼女の東京生活はにぎやかになっていく。カンちがいがカンちがいを生み、連鎖的にどんどん下ネタの方向に広がっていく展開が見どころとなっている。また、マーナミアと部下たちとのボケとツッコミの応酬が絶え間なく繰り返される、絶妙な掛け合いも楽しめる。