それゆけ! 異世界チート魔術師

それゆけ! 異世界チート魔術師

内田健の小説『異世界チート魔術師』のスピンオフ作品。異世界で魔術師となった西村太一と吾妻凛の日常を描いたゆるふわコメディ。「月刊少年エース」で2018年10月号から掲載の作品。

正式名称
それゆけ! 異世界チート魔術師
ふりがな
それゆけ いせかいちーとまじしゃん
原作者
内田 健
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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あらすじ

第1巻

どこにでもいるふつうの高校生だった西村太一は、異世界「アルティア」に来たことでチート能力を手に入れ、ふつうではない少年になっていた。そんな太一はアルティアに飛ばされた吾妻凛と共に、アズパイアの街で冒険者としてさまざまな依頼をこなしながら、地道に経験を積む生活を送っていた。アルティアでの生活にもすっかり慣れてきた太一は、時折日本での生活や文化を懐かしむようになり、その日はカラオケに行って大声で歌いたい気分が沸き上がっていた。太一は師匠のレミーア・サンタクルに相談するが、予想どおりアルティアにカラオケは存在しなかった。レミーアにカラオケのことを説明してカラオケボックスを作ってもらうことになるが、彼女は太一たちの話を誤解するばかりで、理想のカラオケボックスはできずに終わってしまう。後日、再び日本での生活が恋しくなった太一は、今度はこってりしたラーメンを猛烈に食べたくなり、再びレミーアに相談する。だが、アルティアにおけるラーメンは、「ラ・ヌメェン」という少々変わった料理だった。未知の料理に興味を抱いた太一と凜は、さっそく身近な人たちを訪ねながらラ・ヌメェンについて探り始める。

第2巻

アズパイアの街中を歩いていた西村太一は、どこかに向かおうとしているグラミの姿を発見する。危険な暗殺者でもあるグラミは、かつて太一たちの仕事にまぎれて彼らを襲撃したことで、浅からぬ因縁があった。そんなグラミが新たに何かを企んでいると警戒する太一がこっそりとあとを尾けると、彼女が向かったのは街中の肉屋で、そこでアルバイトをしている様子だった。グラミがアルバイトをしていることを意外に思いながらも太一が観察を続けると、彼女は平和な様子で肉を切り分けながらも、相変わらず物騒なセリフを口にしながら危険な雰囲気を漂わせていた。太一はグラミがアルバイトをしている理由を探ろうと引き続き彼女のあとを追うが、アルバイトを終えたグラミはなぜかおもちゃ屋に入店する。その後、店から出てきた彼女は、その手に大きなぬいぐるみを抱えていた。

関連作品

小説

本作『それゆけ! 異世界チート魔術師』は、内田健の小説『異世界チート魔術師』を原作としたスピンオフ作品となっている。原作は異世界を舞台とするファンタジーで、異世界でチート能力を得た西村太一吾妻凛の冒険や戦いが描かれている。主婦の友社「ヒーロー文庫」から刊行されており、イラストはNardackが担当している。

登場人物・キャラクター

西村 太一 (にしむら たいち)

日本に住んでいたごくふつうの男子高校生。黒のショートヘアで、平凡な容姿のどこにでもいる少年。正義感が強く、少々お人よしな性格をしている。運動神経とセンスはそれなりにいいものの、これといった特徴や特技がなく、面倒くさがって部活動もしていなかった。ふつうに高校に通いながら平和な暮らしを送っていたが、ある日突然、謎の魔法陣に巻き込まれ、友人の吾妻凛と共に異世界「アルティア」に飛ばされた。凛と共に行動する中で圧倒的な魔力を持っていたことが判明し、力をコントロールするためにミューラとレミーア・サンタクルの修行を受け、一人で国を滅せるほどのチート能力を秘めた魔術師となる。その後は凜と共にアズパイアの冒険者として、数々の依頼をこなして成長しながら、アルティアでの生活を楽しんでいる。アルティアにはすっかり慣れてきたものの、急にカラオケに行きたくなったりラーメンが食べたくなったりと、時折日本での生活や文化などが恋しくなっている。日本と比べるとアルティアの文明や技術が遅れていることから、たまにレミーアたちに対して小馬鹿にしたような発言をすることもある。日本ではあまり異性にモテなかったために恋愛には疎く、昔から凜に好意を抱かれていることにもまったく気づいていない。基本的に優しく仲間思いだが、時々辛辣で毒舌な発言をすることもある。

吾妻 凛 (あずま りん)

日本に住んでいた女子高校生で、西村太一の学友。茶髪のポニーテールに1本のアホ毛が目立つ、モデル体型の美少女。明るく前向きな性格で、気の強いところもあるが正義感が非常に強い。日本で平和な暮らしを送っていたが、ある日突然魔法陣に巻き込まれ、太一と共にアルティアに転移した。太一と行動する中で強力な才能があることが判明し、火、風、土、水の四大属性の適性がある「四大魔術師(クアッドマジシャン)」となった。ミューラとレミーア・サンタクルの修行を受けたあとは、太一と共にアズパイアの冒険者として活動している。少々天然なところもあるが、元々勉強熱心なだけあって知識は豊富で、太一たちのツッコミ役を務めることも多い。昔から太一のことが気になっているが、鈍感な彼にはまったく気づかれていない。アルティアでの生活にはすっかり慣れているが、太一と同様に日本での暮らしや文化を恋しく思うこともある。その一方で魔術の便利さにはすっかりなじんでおり、風情や醍醐味を無視して魔術を優先することもある。

ミューラ

レミーア・サンタクルの弟子の魔術師で、エルフの少女。寿命は100年以上だが、実年齢は西村太一たちと近い。まじめな性格の美少女で、尖ったエルフ耳と黄金の長髪を持つ。火、土の二属性をあやつる「二大魔術師」で、体術や剣術も使いこなす「魔術剣士」でもある。また、アズパイアのギルドではレベルの高いベテラン冒険者として有名。高い戦闘力を持つだけでなく、カンも鋭い。アルティアにやって来たばかりの太一と吾妻凛をレミーアの家に案内し、二人の修行に付き合っていた。太一たちの修行が終わったあとは彼らのパーティーに加わったため、アズパイアで共に行動することが多い。太一たちが迷い人であることを知る数少ない人物で、彼らが元々住んでいた日本の文化や生活には興味津々だが、生まじめで天然な一面が災いし、変な方向に深読みや誤解をしてしまうことも多い。また、日本の文化や風習について語る太一たちに対して、地味な対抗心を燃やすこともある。実は思わぬ将棋の才能を秘めており、初心者でありながら太一にあっさり勝利した。

レミーア・サンタクル

ハーフエルフの女性。黒髪ショートヘアの魅惑的な美貌を持つ美女だが、実年齢は82歳。優秀なベテラン魔術師で、アルティアでも指折りの実力を持ち、ミューラの師匠も務めている。火、水、風の三属性をあやつる一流の三大魔術師としても有名。その実力と面倒見のよさからミューラに尊敬されているが、下着のまま玄関に出るなどズボラなところもある。元はアズパイア郊外の森にある家で、魔術研究や料理を楽しみながらのんびり暮らしていた。ミューラが連れてきた西村太一と吾妻凛の才能を見込み、力をコントロールする方法を教えながら、住居や食事などの世話をしていた。早い段階から太一たちが迷い人だと見抜いており、彼らが別次元から来た者であることを知る数少ない人物となっている。ミューラと同様に、太一たちが住んでいた日本の文化や生活に興味を持つが、変な方向に誤解したり対抗心を燃やして張り合ったりすることが多い。太一の前でも平気で下着姿になるなど無防備で、彼が気にしているのを察してわざと服装を変えてからかうこともあった。しかし、凛とミューラにまじめな説教をされてからは、太一の前でもふつうに服を着るようにしている。経験豊富な年長者ながら少々抜けているところがあり、時折トラブルを招いている。ペットとしてネクロフィアハウンドドッグを飼っている。

ネクロフィアハウンドドッグ

レミーア・サンタクルが飼っている動物。チワワによく似た愛らしい小型犬の姿をしている。臆病で知らない人の前ではプルプルと震えたり、かわいい鳴き声を出したりと、見た目だけでなく性質もチワワに似ている。しかし、食事のときは背中から鋭い触手を何本も出すなど危険な習性も秘めており、エサやりには命懸けで挑む必要がある。

グラミ

魔術師の女性で、かつて西村太一たちのギルドの仕事にまぎれ込み、ある人物と組んで彼らを襲撃した暗殺者でもある。黒髪ショートヘアで褐色肌の華奢な見た目ながら、かなりの戦闘狂でいつも危険な雰囲気を漂わせている。アズパイアに潜んでいるがこっそり肉屋でアルバイトをしており、貯金をためてある物を買おうとしている。

エアリアル

西村太一が戦いの最中に出会った風の精霊。翡翠色の長髪で、露出の多い格好をした小さな少女の姿をしている。太一に力を貸してピンチを救ったものの彼には声しか聞こえていなかったため、姿を見せたことはない。太一からは美人でスタイルのいい女性の精霊だと勝手に想像されている。

メヒリャ

アズパイアのベテラン冒険者グループに所属する魔術師の少女。幼い見た目から子供とまちがえられることがあるが、実年齢は25歳。小柄な体型だが魔術師としての実力は確かで、冒険者としての知識や経験も豊富。ふだんはおとなしく知的で物静かな性格ながら、子供扱いされるのを嫌い、怒ると非常に恐い。主に火属性の魔術を得意とする。

場所

アルティア

西村太一と吾妻凛が迷い込んだ異世界。街並みなどは中世ヨーロッパ風で山や森には魔物が出現し、ファンタジーな雰囲気が漂っている。太一たちのように別の世界からアルティアに迷い込んだ者は、迷い人と呼ばれている。中世ヨーロッパと同等の文明レベルだが、科学技術などの代わりに魔法技術が発達している。また、一部には日本と似たような文化や料理も存在している。街には冒険者ギルドがあり、冒険者たちはギルドからの依頼をこなすことで報酬を得ている。種族の数だけ星座があり、レミーア・サンタクルによると全部で100兆個も存在するが、すべての星座を覚えている者はいない。日本と同様に花粉症があるが、毎年多くの冒険者が死亡するなど症状はかなり深刻で、対策をしないと体中から植物が生えて死亡することがある。

クレジット

原作

内田 健

その他

Nardack

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