世紀末★ダーリン

世紀末★ダーリン

なると真樹のデビュー作品。デレ×デレのサラリーマン同士、バカップルな元教え子と高校教諭、デレ×ツンデレな陸上部コーチと現役高校生。初めての同性愛を経験するそれぞれの二人組と、彼らを取り巻く人々が織りなす、ラブラブでドタバタな日常を描いたギャグBL作品。

正式名称
世紀末★ダーリン
作者
ジャンル
BL
レーベル
ビーボーイコミックス(ビブロス)
関連商品
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あらすじ

第1巻

サラリーマンの緒方耕作は取引先の会社員である高杉洋一郎に一目惚れする。初めての同性への恋に、懸命に距離を詰めていこうとする緒方は、やがて高杉に告白して高杉も同じ気持ちであると知る。しかし、お互いに相手を抱きたいと希望している判明し、「どちらが先に相手をオトせるか」を競う。

第2巻

晴れて緒方耕作が抱かれる立場になると決意し、高杉洋一郎との同棲生活が始まった。しかしそんな中、高杉にお見合いの話が持ち上がる。取引先の上役の紹介で断れなかった、という高杉を信じつつも、緒方はその見合い現場を覗き見する。

第3巻

高杉洋一郎の中学時代からの親友で、渡米していた坂本三四郎が帰国するという連絡が入った。これを機に、坂本に恋人の緒方耕作を紹介しようとした高杉だったが、坂本は高杉が自分より先に恋人を作ったという事実に怒って帰ってしまう。改めて恋人を紹介すると言われ、気を取り直した坂本は、待ち合わせ場所に向かうが、そこで同席していた堤将行を、高杉の恋人だと思い込んでしまう。

第4巻

幼なじみの吾妻夏樹が入院したとの一報を受けて、堤将行式部紫を伴って見舞いに出かける。その先の病院で、式部は財布を落としてしまう。その財布を拾った各務青史は、式部の名前を見て女性だと勘違い。各務は自らの想像の中の式部に恋に似た感情を抱き、彼のもとへと押しかけて来るのだった。

第5巻

修学旅行を直前に控え、板橋猛は同級生の十条実から、後輩の北千住晃との恋愛関係に戸惑っているという相談を受ける。猛は同性の恋人を持っている事をカミングアウトし、自信満々で助言していたが、その数日後、恋人の等々力耕平をふとした事で拒絶してしまう。

第6巻

坂本三四郎の誘いを受けた緒方耕作高杉洋一郎は、合計7人の大所帯で温泉スキー旅行に出掛ける。修学旅行先で結ばれて以降、恋人である等々力耕平の顔をまともに見られなくなった、という板橋猛の相談を受けながら、緒方自身も改めて高杉との関係について考えを深めていく。

第7巻

坂本三四郎は、11年前に助けた桂千太郎桂千覚の兄弟と再会する。しかしそれは、坂本にとって決して喜ばしいものとはいえなかった。そして11年間背中を追いかけ続けていた桂も、坂本がアメリカから急遽帰国した理由が、ゲイの兄弟にあると知り、複雑な想いを抱く。

関連作品

本作『世紀末★ダーリン』の続編として、実業之日本社から発行されている『新・世紀末★ダーリン』、さらに本作の各カップルの子供達も登場する、日本文芸社発行の『世紀末☆ダーリン』がある。なお、本作はもともと青磁ビブロスで発行され、未完だった同名作品のリニューアル作品であり、第4巻までは青磁ビブロス版と同一の内容。続きとなる第5巻~第7巻までが新規の内容で、ほかに各巻に挿入されている4コマ作品も新規のものとなっている。

メディアミックス

ドラマCD

2000年3月、『世紀末★ダーリン』『世紀末★ダーリンⅡ』『世紀末★ダーリンⅢ』のシリーズ3本、および2000年5月に『世紀末戦隊ダーリン5スペシャル ~セイウチの逆襲~』の2種類のドラマCDが、マリン・エンタテインメントから発売されている。ちなみに「世紀末戦隊ダーリン5」とは、原作である『世紀末★ダーリン』のコミックス第1巻から第3巻までの巻末に収録されている、戦隊物セルフパロディ作品。

ミュージックCD

2000年5月、マリン・エンタテインメントから『世紀末★ダーリン ヴォーカルコレクション』が発売された。OVA『世紀末★ダーリン』の主題歌や、OVAやドラマCDでキャストを務めている松本保典、井上和彦らの歌うキャラクターソングのほか、影山ヒロノブによるイメージソングも複数収録されている。

OVA

セイヨーメールから、コミックス第1巻の内容が収録されたOVA『世紀末★ダーリン』が全1巻で発売されている。緒方耕作役を松本保典、高杉洋一郎役を井上和彦が演じた。2006年にはDVD版も販売された。

登場人物・キャラクター

緒方 耕作

カメヤマ商事で営業職に就いているサラリーマンの男性。高杉洋一郎の同性の恋人。等々力耕平の実の兄だが、戸籍上ではいとこにあたる。新入社員時、ハットリコーポレーションとの取引を任されていた際に高杉に一目惚れし、それ以来アタックを続けていた。もともとは女性好きで知られていたため、高杉に対しても攻め側を希望していたが、高杉も同じ気持ちであり、離れている時間に耐えられないため、受け手側に回ろうと決意した。 それからほどなく同棲生活が始まるが、長らく清い交際が続いており、高杉に対して申し訳なく考えている。基本的に面倒見がいい性格で、騒動には積極的にかかわっていく傾向がある。式部紫とは高校時代からの親友。等々力からは主に「ヘボ作」と呼ばれており、板橋猛からは「お義兄さん」と呼ばれている。 蛾が非常に苦手。

高杉 洋一郎

ハットリコーポレーションに勤めているサラリーマンの男性。緒方耕作の同性の恋人。緒方が新入社員時の取引で来社していた時に一目惚れしており、その後は恋心を極力隠して、友人として振る舞っていた。また友人として接している頃に緒方から告白されたが、お互いに攻め側に立ちたいという性格を理解したうえで、一度断っている。その後、緒方が受け手側に回ると決まってから交際を始めたが、緒方の気持ちと覚悟を尊重し、長く清い交際を続けている。 坂本三四郎とは親友として付き合っているが、彼のなにかにつけて競いたがる性格には少々呆れている。等々力耕平とは出会いの第一印象が悪かったため仲が悪い。等々力からは「杉さま」「お杉」などと呼ばれている。非常にのぼせやすい体質で、風呂に10分以上入ると目を回してしまう。

式部 紫

緒方耕作と同じ高校に通っていた親友の男性。堤将行の同性の恋人。大柄な体格をしており、左頬には縦に走る大きな傷痕がある。高校時代に教育実習生としてやって来た堤に一目惚れして以来、「好きになってもらうまで追いかける」と、6年間アタックし続けた。現在は高校で古典の教師として働いているが、大学卒業後に就職先が見つからず途方に暮れていた頃、緒方の紹介で佐倉織江の家庭教師を任された。 晴れて堤と結ばれてからは、ところ構わずスキンシップを行っては堤に叱られている。

堤 将行

高校の古典を担当している男性教師。式部紫の同性の恋人。緒方耕作と式部が高校時代、教育実習生として赴任していた。一般男性から見てもかわいいと評される容姿で、物腰柔らかな雰囲気を漂わせている。最年長者であり、唯一の肉体関係経験者として、緒方や板橋猛からも頼りにされている。天然ボケなところがあり、期せずして式部に関するノロケを披露する事が多い。 式部に告白された頃から式部に対する好意を持っていたが、式部が高校生であり、追いかけてもらうのが嬉しかったため、答えをはぐらかし続けていた。姪の佐倉織江からは「将行おじさん」、幼なじみの吾妻夏樹からは「まーくん」と呼ばれている。

等々力 耕平

板橋猛の通う高校で陸上部のコーチを務める男性。板橋猛の同性の恋人。ライターとしても活躍している。緒方耕作の戸籍上のいとこだが、実は生まれてすぐに養子に出された双子の弟。左目の目尻に泣きぼくろがある。緒方からはわがまま、式部からは本能のままに行動する人間と認識されている。しかし「男は愛した者にだけ紳士(ジェントル)であればよい」をポリシーとしており、猛に対しては非常に紳士的に振る舞う。 猛がまだ成熟していないという理由で肉体関係には及んでいなかったが、修学旅行直前からの騒動をきっかけに、晴れて結ばれる。

板橋 猛

元気いっぱいな男子高校生。等々力耕平の同性の恋人。写真写りが悪いため、写真で見ると人相が悪く見えるが、実際は一般男性からもかわいいと称される容姿の持ち主。色気より食い気という志向で、緒方をはじめとする面々には、弟分として非常にかわいがられている。等々力に好意を持っているが、ツンデレな面があり、うまく素直になれない自分を歯がゆく思っている。 親友の十条実から、北千住晃との恋愛について相談を持ちかけられた際には、等々力との交際をカミングアウトして真摯に解決案を模索した。

坂本 三四郎

高杉洋一郎の中学時代からの親友の男性。悪い人間ではないが、高杉には勉学や女性関係で敗北し続けたため、なにかにつけて競いたがるところがある。当初は高杉の恋人を堤将行や板橋猛だと勘違いし、堤に対しては誘拐未遂まで起こしたが、のちに謝罪し和解している。アメリカで仕事をしていたが、ゲイの兄弟に付きまとわれ、嫌気がさして帰国。 しばらくは平和な日々を送っていたが、桂千太郎と桂千覚の兄弟と再会し、「ゲイの兄弟」がトラウマになっていた事を思い出す。千太郎とは中学以降何度も顔を合わせているにもかかわらず、再会するたびに、綺麗さっぱり顔も名前も忘れてしまっている。

桂 千太郎

高杉洋一郎と坂本三四郎の後輩で、桂千覚の兄。小学生の頃、迷子になった千覚を探す手助けを、中学生だった坂本に頼んだ。その際、千覚が坂本に一目惚れし、「結婚する」と言い出したのを止めるために、「自分が坂本さんと結婚する」と噓をつき、坂本にキスをした。のちに、寂しがる千覚を見かねて、再会させてやろうと坂本に接触するが、自分が彼に忘れられていると気づく。 それ以降も中学、高校、大学と坂本と同じ学校に進学し、思い出してもらおうと働きかけていたが、毎回忘れ去られているので絶望していた。実は千覚ではなく、桂千太郎自身が坂本に好意を抱いており、「自分を覚えてくれない人を好きになっても仕方がない」と、自分の恋心にあえて気づかないふりをしていた。

元木 涼子

高杉洋一郎の見合い相手の女性。髪型はミディアムボブで、快活な雰囲気の持ち主。大久保健司という恋人がいるが、健司との関係を父親に反対されており、高杉との見合いも無理矢理セッティングされたものであった。健司からは「涼ちゃん」と呼ばれている。高杉の恋人が緒方耕作であるといち早く気づくなど、洞察力に優れる。

大久保 健司

元木涼子の恋人の男性。明るい色の髪をうなじで一つに束ねている。ひ弱な体質で、涼子の父親が経営しているスポーツジム内で、バーベルの下敷きになっていたところを涼子に助けられて恋に落ちた。涼子からは「健ちゃん」と呼ばれている。テンションが上がると大声を出してしまう癖がある。

和泉 真吾

堤将行の勤めている高校の3-Bに在籍している男子。何かと意識を失って倒れやすい体質の持ち主。伊勢武則とは3年間同じクラスで、出席番号も前後だったために、朝礼などで倒れるたび支えられ続けた。その結果、伊勢に好意を抱くようになり、式部紫に恋愛相談を持ちかけた。

伊勢 武則

堤将行の勤めている高校の3-Bに在籍している男子。和泉真吾とは3年間同じクラスで、出席番号も前後だったため、彼が朝礼などで倒れるたびに支えていた。それを面白がったクラスメイトにより、保健委員にされる。実は和泉に対して好意を抱いている。

佐倉 織江

堤将行の姪。式部紫が家庭教師を務めていた頃の教え子。当時は小学生だった。生意気さを感じさせない素直な少女で、顔立ちが堤によく似ている。また食べ物や好きになる相手の好みもよく似ており、式部には初対面から憧れを抱いていた。

板橋 雅

板橋猛の兄。学生時代は等々力耕平と陸上の大会で競うライバル同士だった。等々力とは別の高校で陸上部コーチをしており、現在もライバル関係が持続している。猛を溺愛しており、等々力との関係を否定はしないまでも、面白くないと思っている。

吾妻 夏樹

堤将行の幼なじみの男性。幼稚園から中学まで同じだった。堤からは「なっちゃん」と呼ばれている。線が細く、おっとりとした性格をしている。現在は病気のため、各務青史の勤める病院に入院しており、各務には好意を抱いている。

各務 青史

堤将行の幼なじみの男性。吾妻夏樹の主治医を務めている。堤や吾妻からは「ガミ」と呼ばれる。病院内で式部紫が落とした財布から名前を知り、女性だと思い込んで恋に似た感情を抱き、ラブレターを出した。

十条 実

板橋猛と同じ高校に通う男子高校生。猛の親友。放送部に所属しており、後輩である北千住晃の声に魅力を感じ、コンクールまでの助っ人を頼んだ見返りにデートを申し込まれる。何度か北千住と二人きりでのデートを繰り返し、好意を抱きはじめる。家がcafeじゅごんという喫茶店を経営しており、猛に相談する際には大量のメニューを奢っている。

北千住 晃

板橋猛と同じ高校に通う男子高校生。等々力耕平がコーチを務めている陸上部員。期待の新人を自負しており、等々力からも目をかけられている。魅力的な低い声をしており、それをきっかけに十条実から放送部の助っ人を頼まれた。以前から十条に好意を抱いており、助っ人の見返りにデートを申し込んでいる。

桂 千覚

桂千太郎の弟。カツアゲに遭っているところを、坂本三四郎や緒方耕作に助けられた。実は3歳の頃に迷子になって坂本に助けられており、その時に一目惚れしていた。のちに、この好意がただの憧れだと認めている。

場所

cafeじゅごん

十条実の家が経営している喫茶店。現在の店主は十条の兄が務めている。コーヒーが看板メニューだが、ボリュームのある食事やデザートも豊富に提供している。店内はテーブル席も多く、かなり広い。

クレスト芝浦

目黒にあるマンション。式部紫の知人の教師が借り手を探していたところ、通勤の便に悩んでいた緒方耕作と高杉洋一郎が引っ越した。4LDKに駐車場付で、家賃は月8万円。同じマンションに桂千太郎が、区の境界線を挟んだ向かいのマンションに坂本三四郎が住んでいる。

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