概要・あらすじ
小学1年生ながら体毛が濃く、異常なバイタリティを持つ少年たけし。彼は亡き父・ヒロシの遺言を受け、最高のリーダー的存在を志していた。たけしは世間一般とはズレた言動で周囲を戸惑わせながら、クラスの問題を解決しようとしたり、他の小学校のリーダー的存在や不良小学生などと関わったりする。
登場人物・キャラクター
たけし
小学1年生にして体毛が濃く、体力も小学生離れしている。リーダー的存在を自認しており、よく同級生などの世話を焼こうとする。陽気で、他人を信じ慈しむ心を持っているが、独特な感性により他人とコミュニケーションが成り立たないことが多い。リーダー保育園で贈呈されたリーダーバッジを肌身離さず付けている。
ヒロシ
たけしの亡父。生前にリーダー的存在だったらしく、リーダーバッジを所得していた。職業は普通のサラリーマンだったが、周囲の人物からはリーダーとして慕われていたと言われている。たけしが3歳の頃、酔っ払いのケンカの仲裁に入った際、腹部を刺され、死亡したとされていた。
ヤヤヤンヤヤーヤンヤヤヤヤンヤヤヤヤンーヤヤヤヤヤンヤンヤ・のぶたか
『世紀末リーダー伝たけし!』に登場する、たけしのペット。体が丸く耳が垂れていて手足が非常に短く、「やんやん」と鳴く。メロンパンしか食べようとしない。「リーダー犬」と呼ばれていたが、その正体は犬ではなく「ヤンヤン谷」に住む「ヤンヤン族」という生き物だった。
たけしのおばあちゃん
たけしの父方の祖母。本名は不明。一見普通の老婆だが、第1期のリーダーバッジ所有者であり、「リーダー本部」の最高ヘッド。全登場人物の中でも最強の一人。
ゴン蔵 (ごんぞう)
たけしと同じポッポ小学校1年2組の生徒で、アフロヘアーの自称「ボス的存在」。たけしを一方的にライバル視し、自分をたけしより強いとしているが、実力的にはたけしや他のリーダー達に一歩劣る。たけしのペットである小次郎が大好きだが、小次郎からは好かれていない。
へるスィー
ポッポ町の神社に住む健康の神だが、最近は学問の神ばかりが重視され人気がなくなったため、誰も来ない高い所へ移されてしまった。そのため学問の神を逆恨みしている。なぜか顔がたけしそっくりだが、そのことは誰も気にしていない。
ボンチュー
リーダー保育園時代のたけしの級友。本名は不明。同期でも突出した実力を持ち、たけしが唯一勝てなかった相手だが「人を信頼する心を持っていない」という理由でリーダーバッジは得られなかった。妹を火事で失った事がきっかけで強さのみを求める粗暴な男になっていたが、たけしとの戦いで落ち着きを取り戻した。 その後も修業を続け、たけしが強くなっていっても常に互角かそれ以上の位置に居続ける、ライバルの一人。
マミー
ポッポ町の隣町を支配するギャングチームの総ヘッドで小学5年生。本名は不明。ひねくれ者を自認し、卑怯な行いを好むが、真剣勝負でもボンチューと対等に戦えるほどの実力を備える。ボンチューに敗れて以来彼をライバル視しているが、行動を共にする場面も多い。
トニー
小学4年生で本名は不明。マミーのギャングチームのナンバー2だが、実力はマミーより上。たけしのおばあちゃんが未登場の時点では登場人物中最強と作者に明言されていた。「歴代リーダーの中で最もリーダー的」と称された人物だが、卒園後に赴いた町で荒んだ環境に心を痛める。 絶望の中でマミーと出会い、その生命力に惹かれて行動を共にしていた。
馬場 宏美 (ばば ひろみ)
リーダー保育園時代のたけしの級友である男子。小学1年生ながら2m近い巨漢で、坊主頭。ボンチューに匹敵する実力の持ち主とされているが、直接対決の戦績はかなり分が悪い。たけしと同期のリーダー的存在の中でも、登場することが多い。
パレット
リーダー保育園時代の第90期卒園生で、たけしより1年先輩にあたる。正体は魔黒界から来た悪魔の王子であり、母によって人間界へ送られていた。たけしが魔黒界に乗り込み、悪魔たちと戦う原因となった。
安藤 仁一 (あんどう じんいち)
バーバリアンのリーダーで、自分が「羨ましい」と思った相手の顔や声や能力を全てコピーできる能力を持つ。自分の正体を隠すため「安藤仁一C1~C8」という8名の影武者を持っており、実弟である「C3」のみ彼の素顔を知っている。コピー能力により、全登場人物中でも最強であるたけしのおばあちゃんをも破った。
集団・組織
リーダー保育園 (りーだーほいくえん)
『世紀末リーダー伝たけし!』に登場する組織。たけしが卒園した保育園であり、全国に点在するリーダー的存在の養成機関である。最もリーダー的だった園児には卒園式でリーダーバッジが与えられる。たけしが卒園した91期は「黄金時代」と呼ばれ、いずれも小学1年生とは思えない体格と風格の持ち主だった。
ポッポ小学校 (ぽっぽしょうがっこう)
『世紀末リーダー伝たけし!』の主な舞台となる学校。ポッポ町にある。一見普通の小学校だが、音楽室や給食室、行事などに異様な名がついていたり、保健室がなぜか遠隔地にあったりする。たけしはこの学校の1年2組に転入した。
バーバリアン
『世紀末リーダー伝たけし!』に登場する組織。トニー曰く「最も非道で最悪なチーム」。「いけにえ」と称するターゲットを定め、ターゲット本人には手を出さず、その大切な人達を目の前で拷問にかけるなど、残虐で卑劣な行為を楽しむ。リーダーは安藤仁一という男だが、その正体を隠すため複数のメンバーが安藤仁一を名乗っている。
場所
魔黒界 (まこくかい)
『世紀末リーダー伝たけし!』の舞台の1つ。人間界から生じる負のエネルギーに満ちた魔界の中でも、特に負のエネルギーが強い地域で、パレットなどの悪魔が住む。普通の人間は魂のみにならねば入れず、精神力が強い者は自分の姿を保つことができる。悪魔たちは固有の能力を持ち、負のエネルギーを糧としてその能力を使うことができる。
その他キーワード
リーダー的存在 (りーだーてきそんざい)
『世紀末リーダー伝たけし!』に登場する用語。主人公のたけしが自称しており、心身共に優れて人々のため善行を施す人の、称号のようなものと思われる。リーダー保育園で育成され、「リーダー本部」という組織によって統括されているようだが、その全容はほとんど明らかにされていない。
リーダーバッジ
リーダー保育園でその年度の「最もリーダー的だった」園児に贈呈される、「リ」と書かれたバッジ。不思議な鉱物で出来ており、持ち主のリーダー的「気」によって強度が左右される。リーダーとしての過酷な運命を背負う者の証でもあり、その重みに耐えられなくなった者は「バッジの墓場」へこれを捨てに行くという。