概要・あらすじ
かみなり族の少年のかみなりドンドンは、誰にも手の付けられないほどの暴れん坊。ある日、カッパ族の子供たちとケンカして彼らを泣かせてしまい、巨体で怪力自慢のカッパおやじと対決することになってしまう。一方的に責められて危機一髪となったドンドンだったが、機転を利かせた戦法で見事に勝利を収める。その後も次々に襲い来る難敵を蹴散らしたドンドンは、さらなる手強い敵との戦いを求めて、2人の家来を引き連れ、「どんがら三銃士」として武者修行の旅に出る。
登場人物・キャラクター
かみなりドンドン
ドンドコ山に住むかみなり族の少年。「どんがら三銃士」のリーダー。「かみなり雲」に乗って飛び回る、ケンカっ早い暴れん坊だが、強い正義感の持ち主で、弱い者いじめが嫌い。お腹にあるコンセントに尻尾を差し込み、強い電流放って敵を感電させる「ドンドンサンダー」が得意技。
サラ
マーメイ湖の湖底に生息するカッパ族の少年。会話の語尾に「でしゅ」と付けるのが口癖。身体が小さく気弱な性格のいじめられっ子で、「弱虫サラ」のあだ名で呼ばれている。全裸で日光浴をする人魚たちの姿を覗き見るのが趣味。のちにかみなりドンドンの家来として、「どんがら三銃士」の一員となる。
ガラ助 (がらすけ)
カラス天狗族の少年。一振りしただけで、敵を100kmもの彼方に吹き飛ばす強風を起こすうちわを最大の武器としている。町に飛来しては悪事を働き、人間を苦しめる魔物だが、悪人ながらも武芸者としての誇りを持っている。のちにかみなりドンドンの家来として、「どんがら三銃士」の一員となる。
カッパおやじ
マーメイ湖の湖底に生息するカッパ族の首領の男性。凶暴な性格で、体長数メートルという全身がゴム状の巨体の持ち主。水を蓄えた頭頂部のお皿には、子供たちを泳がせている。お皿の水がなくなると、身体がしぼんでしまうのが弱点。
かみなりドンパン
かみなりドンドンの父親。「かみなり勇者」として名を馳せた豪傑。かつて宇宙人との大戦争で活躍し、伝説として語られる存在となったドンドコ山の英雄。旅立ちを決意した息子のドンドンに、形見としてマントと名剣「雷雲丸」を譲る。
ピカカ
かみなりドンドンの母親。長髪で虎柄のビキニを着たスタイル抜群のグラマー美女。夫に負けず劣らず戦闘能力に長けており、過去には長剣を武器に、夫とともに宇宙人との大戦争に参加した伝説の女傑。
ガラピシャ大王 (がらぴしゃだいおう)
ドンドコ山にそびえ立つドンドコ城の城主。かみなり族を統治する大王。全身チリチリの毛むくじゃらの巨体の男性で、鬼の形相で周りを威圧する最高権力者。命令一下、軍隊を差し向けて敵と戦闘させる、という軍の総司令官を兼ねている。
てんぐ博士 (てんぐはかせ)
ガラピシャ大王に仕える、てんぐ族の長老。博学な老人で、ガラピシャ大王の知恵袋として、国の一大事には適切な助言をする。その見識にはガラピシャ大王も一目置いており、敬語で話しかけられるほどに重用されている。
ピッカ
かみなり族の少女。男勝りなおてんば娘で、ドンドコ山では自分が一番強いとうぬぼれている。兵士として戦争に行くことを望んでいたが親に反対され、グレて「すけばんグループ」の女ボスとなる。ドンドコ山最強者の座をかけて、かみなりドンドンと対決する。
ローロ
町のレストランで働く人間の女の子。長髪でスタイルのいい美女で、優しい性格。料理を得意としているが、ガラ助の企みでレストランの食べ物をすべて強奪された。窮地に陥っていたところを、かみなりドンドンに救われる。ガラ助退治作戦ではドンドンに協力する。
アンブレラ男爵 (あんぶれらだんしゃく)
こうもり族の魔物。女言葉で話すキザな性格。外出時にはタキシードを着用し、大きな羽根を羽ばたかせて飛び回る。自分の食べ物を盗まれると激昂し、大勢の仲間を呼んで相手を襲うほどに物欲が強い。
氷大王フラッペー (こおりだいおうふらっぺー)
氷の山に住む魔物。「世界の王者」を自称する大男。全身が氷で覆われており、住処である氷の洞窟では、巨大な氷の椅子に腰掛けてグラスワインを飲むのを好んでいる。手をかざすだけで敵を吹き飛ばす「スクリューブリザード」を得意技とし、息を一吹きするだけで相手を凍らせることができる。
人魚族 (にんぎょぞく)
上半身が人間で下半身が魚の姿をした種族。マーメイ湖に住む。晴れた日には陸地に上がって日光浴をする習慣がある。人魚族にとって日光浴は、人間が風呂に入浴することとほぼ同等。なお、魚の下半身は実は脱着が可能で、地上では脱いで両足を出し、人間と同じ姿となる。