概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
織田 信長 (おだ のぶなが)
後世に多くの設定を付与され、本来の姿を忘れた戦国武将、織田信長の成れの果て。「信長の燃えカス」とも評されている。物語の開始時点では少女の姿に転生しており、幼くして女性専用アパートの大家を務めていた。管理人も兼ねているが、住人である森蘭丸の部屋に入り浸り、まじめに働いている様子はまったくない。ひそかに投稿サイト「小説家っぽいだろう」に小説を掲載しているが、評価は芳しくない。織田信長自身と作風の似た「光秀」なる投稿者の人気に嫉妬して盗作を指摘するも、短気な性格が災いし、炎上してしまう。これが「明智光秀への敗北をトリガーに世界が再構築される」というルールに抵触し、転生して新たな人生を歩むことになった。その後も懲りずに光秀に挑み、敗北と転生を繰り返すことになる。なお、転生で性別や年齢が変化しても性格は変わらず、八重歯とポニーテールにした赤髪、笑顔を抽象化した仮面型の髪飾りも引き継がれる。実在の人物、織田信長がモデル。
森 蘭丸 (もり らんまる)
織田信長の小姓、森蘭丸の成れの果て。物語の開始時点では信長と同じく少女の姿に転生し、アパートで暮らしていた。フィクションで信長ほどに設定を改変されていなかったことが幸いし、少女の姿に違和感を覚え、本当は男だと気づく。また、信長がお館様と仰ぐべき人物だと思い出し、転生しているはずの明智光秀を倒し、信長に本来の姿を取り戻してもらおうと考えるようになる。覚悟が足りないと感じると、心の中で自刃する「エア切腹」で精神世界に没入する。この際、威厳ある信長と対話して状況を打開するヒントを得るのがお決まりのパターンとなっている。転生前の記憶を保持する能力があるため、「信長が光秀に負けると世界が再構築される」というルールを知った状態で転生できる強みがあるが、信長の暴走に振り回され、図らずも敗北と転生を繰り返している。なお、転生で姿が変化しても性格は変わらず、おかっぱ風の青髪とアホ毛、頭上の蜜柑(みかん)も引き継がれる。実在の人物、森成利がモデル。
書誌情報
信長未満-転生光秀が倒せない- 全2巻 アース・スターエンターテイメント〈アース・スター コミックス〉
第1巻
(2022-10-12発行、 978-4803016994)
第2巻
(2023-03-10発行、 978-4803017540)