概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
織田 信長 (おだ のぶなが)
天下布武を掲げて覇道を邁進する戦国武将。髻(まげ)を結い、口ヒゲと顎ヒゲを生やしている。高い順応性と先見の明を持ち合わせた傑物だが、冷酷なうえに短気な性格で、すぐに人を殺そうとする悪癖がある。また、家臣を道具扱いしており、日頃から無理難題を強いたり、罵詈雑言を浴びせたりしている。自らを天下人の器と信じて疑わない自惚れ屋でもあり、増長の果てに明智光秀に裏切られ、天正十年(西暦1582年)に本能寺で死亡する。しかし、異空間で不思議なクマに導かれ、天正三年に岐阜城で行っていた軍議の場面まで「死に戻り(タイムリープ)」できるようになった。その後、数回の失敗を経て、クマから本能寺の変が織田信長の自業自得であること、運命から抜け出すには「不殺の掟」を守る必要があることが示された。これは常人であれば容易に達成できる掟だが、自己申告で少なくとも36004人を殺害している信長には難しい掟であり、以降は邪魔者を殺したいのに殺せないという葛藤に苛まれるようになった。「死に戻り」を繰り返すうちに、正史とは異なる道筋をたどった「明智光秀が西日本を支配する天正十年」(覇王光秀の編)を経験することになる。実在の人物、織田信長がモデル。
濃姫 (のうひめ)
織田信長の正室。またの名を「帰蝶」。美濃国を拠点とする武将・斎藤道三の娘で、幼い頃に信長と政略結婚した。豊かな長髪と大きな胸の持ち主で、家臣の目の前で胸部を晒され、乳房を揉みしだかれても黙って受け入れるほどに度量が大きい。世話焼きな性格ながら、介抱と称して信長を包帯で縛り上げて窒息寸前まで追い込んだり、曲者の気配を感じたとして城中の天井を槍で突こうとしたりと、やり過ぎてしまう一面がある。空回りしながらも信長に健気に尽くす一方で、本能寺の変までに死亡することから、「死に戻り(タイムリープ)」を始めた信長からは用済みの女と見なされ、冷遇されている。なお、信長の「死に戻り」の起点となる天正三年の軍議において、濃姫は信長に膝枕をしていた。そのため、軍議まで「死に戻り」した信長が最初に目にするのは、皮肉にも用済みと断じた濃姫である。実在の人物、濃姫がモデル。
クレジット
- 原作
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井出 圭亮
書誌情報
何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? 9巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2021-03-05発行、 978-4065225813)
第2巻
(2021-05-06発行、 978-4065232934)
第3巻
(2021-08-05発行、 978-4065243442)
第4巻
(2021-11-05発行、 978-4065258378)
第5巻
(2022-02-04発行、 978-4065268230)
第6巻
(2022-05-06発行、 978-4065277928)
第7巻
(2022-08-05発行、 978-4065287965)
第8巻
(2022-11-04発行、 978-4065297926)
第9巻
(2023-03-06発行、 978-4065310564)