概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
高円寺 達也 (こうえんじ たつや)
坂の上動物病院の医院長を務めている青年。眼鏡をかけているのが特徴。東京の神楽坂で生まれ育ち、近所の住民たちからは「コオ先生」と呼ばれて親しまれている。穏やかで優しい性格をしており、獣医師としての腕前もかなりのもので、動物に対して深い愛情で接している。MF動物病院を退職後、かつて恩師だった獣医・徳丸善次郎から動物病院を託され、神楽坂に「坂の上動物病院」の看板を掲げ、経営者兼主治医として活動することになる。勤務獣医師だった時とは異なり、すべての責任を自分で負うことにプレッシャーを感じているが、それ以上にやりがいを感じている。開業当初は、若くて頼りなさそうに見えることに加えて設備も不十分で、人手不足なことも重なり、診療するだけで精一杯だった。しかし、優秀な動物看護師・加瀬トキワを迎え入れ、愛犬を救った謝礼として幼なじみの名倉雅彦から出資金を受け、次第に経営も順調となる。
加瀬 トキワ (かせ ときわ)
坂の上動物病院でAHD(動物看護師)を務めている女性。ある事情から獣医師の夫・加瀬佑は行方不明で、現在は夫の帰りを待ちながら息子の加瀬大地と二人で暮らしている。大地に対しては厳しく接しているが、初対面の高円寺達也に対して息子を美少年と公言するなど、親バカぶりを発揮していた。AHD歴10年以上のベテランで、大手病院の「マルタン動物病院」が高額の給料で雇おうとしている。大地が世話になったことから達也と知り合うが、当初は彼の見た目から頼りなさを感じており、医師としての腕も疑問視していた。しかし、達也のヘルプを受ける形で実際に手術に立ち会った際に、彼のみごとな手腕を目の当たりにして信頼に値する獣医だと確信。そして、マルタン動物病院への就職を断り、坂の上動物病院で働くこととなる。
続編
しっぽ街のコオ先生 (しっぽまちのこおせんせい)
たらさわみちの『僕とシッポと神楽坂』の続編で、『MF動物病院日誌』から始まる「動物病院物語」シリーズの5作目となる。神楽坂で動物病院を経営する主人公・高円寺達也と、病院に訪れる動物や個性豊かなスタッフ... 関連ページ:しっぽ街のコオ先生