列強戦線

列強戦線

『誰かを呪わずにいられないこの世界』『歴史メンタリスト』の作画担当で知られる、うるまなつこの連載作品。舞台は、西暦2200年代の未来の地球。環境破壊や資源枯渇により、人類の地球居住可能年数は、残り100年になっていた。そこで、世界人口を減らして人類を存続させるために、滅びる国家を決める戦争「亡国決定戦」が開催されることになる。各国を代表する「代理英雄」と呼ばれる能力者によるトーナメントバトルを描いたSFサバイバル漫画。コアミックス「月刊コミックゼノン」2023年12月号より連載。

正式名称
列強戦線
ふりがな
れっきょうせんせん
作者
ジャンル
バトル
 
終末・ディストピア
レーベル
ゼノンコミックス(コアミックス)
巻数
既刊6巻
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人類滅亡まで残り100年となった未来世界

西暦2206年、旧国連本部地下で、世界16エリアを代表する16の主要国家による「現存国家総会議」が開催される。議題は人類の活動領域の限界点である。地球は環境汚染や資源枯渇などが進行し、人類は酸素マスクなしでは生きられない状況になっていた。「人工知能ガイア」の計算では、人類の存続可能年数は残り100年に迫っているという。5年前の会議で、人類存続可能年数が100年を下回った場合、人類の存在を最も害している生物の数を調整する協定が決められていた。そして今回、ガイアが認定したその生物は、他ならぬ「人間」だった。そこで1年後、各国が用意した最強の人間「代理英雄」によるトーナメント「亡国決定戦」の開催が決定。人類の数を減らすため、滅びる国家とエリアを決めることになった。

人類削減のための亡国決定戦

西暦2207年、南極において亡国決定戦が開催される。大会を進行するのは、2030年以降人類を導いてきた、地球最高の人工知能ガイアだった。亡国決定戦の優勝国は、敗退国が代表する15エリアの一つを滅ぼす権利を得る。ガイアは優勝国の決定に従い、該当エリアに住む人類の酸素マスクの電源を切ることでエリアを全滅させるのだ。さらに、代理英雄が戦闘せざるを得ない条件の必要性を感じたガイアにより、「敗退国エリアは勝利国エリアが望むものを一つ明け渡すこと」という1試合ごとのルールも追加された。試合は1対1の戦いによる勝ち抜き戦で、各試合の勝敗はどちらかの「戦闘不能」「死亡」「降参」によって決まる。

異能力を持つ代理英雄同士の戦い

代理英雄とは、数年前に一斉に現れた「テセウスの細胞」という特異な細胞を持った、突然変異の子どもたちである。彼らはテセウスの細胞を自在に組み換える「骨格再編成」により、「特異共鳴(リゾナント)」という特殊能力を持つ。代理英雄の能力は様々であり、例えばイギリスのアルビー・ヒドルストンの「ジャバウォック」という特異共鳴は、微小な刃による霧を発生させる。また、日本の西苑蓮一の特異共鳴「万朶の一片」は、血液によってつくられる無数の桜の刃による攻撃である。本作に登場する16か国の代理英雄は、それぞれの国にちなんだ異能力を持っており、そのユニークな戦いが本作の大きな魅力の一つである。

登場人物・キャラクター

西苑 蓮一 (にしぞの はすいち)

日本国首相の息子で17歳の少年。身長は169センチメートル、血液型はB型。国交が断絶されているため日本から出たことがなく、色々な国を見てみたいと願っている。日本代理英雄として「亡国決定戦」に参加する。「テセウスの細胞」共鳴率は50パーセント。「万朶の一片」など、植物に由来する「特異共鳴」を持つ。

ガイア

第3惑星最高人工知能。地球のために作られたAIで、大災害や戦争を正確に予言してきた。環境破壊などで、人類の地球居住可能年数が100年を切ったことから、人類を削減する「亡国決定戦」が開催されることになり、大会の進行役を務める。ホログラムで生成される実体イメージは、長髪で全裸の女性。全人類の酸素マスクのパスコードを把握している。

書誌情報

列強戦線 6巻 コアミックス〈ゼノンコミックス〉

第1巻

(2024-03-19発行、978-4867206256)

第2巻

(2024-07-20発行、978-4867206645)

第3巻

(2024-11-20発行、978-4867207024)

第4巻

(2025-03-19発行、978-4867207505)

第5巻

(2025-07-18発行、978-4867207796)

第6巻

(2025-11-20発行、978-4867208342)

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