概要・あらすじ
神話の時代、堕天翅族と人類の抗争のなかで、堕天翅族の勇者アポロニアスは人類の戦士セリアンに恋をし、婚約者の頭翅を裏切って人類側につく。この結果、抗争はいったん終局を迎え、堕天翅族は眠りにつく。
それから1万2千年後、荒廃した世界に堕天翅族が復活。アポロニアスやセリアンの転生とされるアポロとシルヴィアらディーバの戦士と、頭翅率いる堕天翅族の戦いが再び始まる。
登場人物・キャラクター
アポロ
1万2千年前の戦いで人類に味方した堕天翅、アポロニアスの転生と噂されているが、本人は過去生をまったく覚えておらず、否定している。大異変により孤児となり、同じ境遇の仲間と過酷な環境を生き抜いていたが、堕天翅族の復活の際に仲間を奪われてこれを憎む。 その後不動GENに見出されてディーバの一員となり、アクエリオンのパイロットとなる。動物的な勘と身体能力の持ち主で、高い嗅覚と、5.0の視力を誇る。
シルヴィア・ド・アリシア (しるゔぃあどありしあ)
1万2千年前の戦いで堕天翅のアポロニアスと恋に落ちた人類の戦士セリアンの記憶を持つ、アリシア王国の王女。勝ち気ながらロマンチストでもある。人並み外れた怪力と念動力の持ち主で、その能力を駆使してアクエリオンを駆る。 兄のシリウスに、兄妹愛を超える感情を抱いていたが、行動をともにするなかでアポロの優しさに振れ、彼を愛するようになる。アポロニアスの血を引くため、左手に堕天翅の末裔の証が刻まれているが、普段はリストバンドで隠している。
シリウス・ド・アリシア (しりうすどありしあ)
アリシア王国の王子にして、シルヴィアの兄。アクエリオンのパイロットで、優れた剣術に加え、右手から発生する高速振動を剣に伝え、物質を切断する能力を持つ。ナルシストなところがあり、プライドが高く、粗野なアポロとは喧嘩が絶えない。 妹と同様にアポロニアスの血を引くため、右手に堕天翅の末裔の証が刻まれており、リストバンドで隠している。
ピエール・ヴィエラ (ぴえーるゔぃえら)
アクエリオンのパイロットの1人。陽気な女好きで、ほとんどの仲間を口説いて回っている。元々はプロサッカー選手であったが、堕天翅族にチームメイトや観客を奪われる悲劇に見舞われ、堕天翅族を強く憎んでいる。 脚部から炎を放つ能力と、サッカー仕込みの脚力により、炎を帯びた強烈な蹴りを放つ。
紅麗花 (こうれいか)
アクエリオンのパイロットの1人。霊感が強く、物の記憶を読み取るサイコメトリー能力を持つ。過去の合体失敗が元で恋人を失ったことがきっかけで、自嘲的に「不幸を呼ぶ女」を自称するネガティブな女性。実際、不運なことが多く、行く先々でトラブルや事故に巻き込まれる。
ジュン・リー (じゅんりー)
アクエリオンのパイロット候補生から、正規パイロットとなる。オタク気質の天才ハッカーで、その腕前は国家機密にアクセスできるほど。念写能力の持ち主で、フィルムやデジタル画像にイメージを投写できる。
つぐみ・ローゼンマイヤー (つぐみろーぜんまいやー)
アクエリオンのパイロット候補生から、正規パイロットとなる。ドジでどんくさいがいつも元気な眼鏡っ子。修理が得意な機械オタクでもある。興奮すると心拍数が上がり、最高潮に達すると爆発する能力を持つ。ジュンに好意を寄せられているが、天然な性格ゆえに気づく様子はない。
不動GEN (ふどうげん)
ディーバのアクエリオン運用部隊の司令官を務める年齢不詳の男。エレメントスクールの教官でもあり、一見、戦闘とはまるで関係ないような特訓メニューをアポロたちに強いて反感を買うことがある。 しかし特訓には必ず意味があり、その成果として常に敵を打ち破っている。
聖天翅・頭翅 (せいてんしとーま)
堕天翅族の若き前線指揮官。1万2千年前に、婚約者であったアポロニアスの裏切りから、人類を憎み見下し、謀略の限りを尽くしてアポロたちを苦しめる。
ディーバ
『創世のアクエリオン』に登場する組織。新国連が蘇った堕天翅族に対抗するために設立した特殊機関。正式名称は「地球再生機構DEAVA(Division of EArth Vitalization Advancement)」。 アクエリオン部隊の本部であり、パイロットを養成するエレメントスクールも内包する。
アクエリオン
『創世のアクエリオン』に登場する巨大ロボット。かつてはアポロニアスが乗機としていた機械天使であったが、1万2千年前の戦いののちに封印される。その後不動GENらの調査団によって発掘され、人類の兵器となる。 ベクターソル、ベクターマーズ、ベクタールナの、3機の戦闘機の合体により形成される合体ロボットであり、3機の組み合わせで、どの機体が頭部になるかで能力が変化。また、搭乗者が持つエレメント能力によって能力は大きく変化し、頭部の搭乗者の性質により、必殺技も変化する。 なお、合体時に全パイロットは感覚が同調し、恍惚状態を迎える。
堕天翅族 (だてんしぞく)
『創世のアクエリオン』に登場する種族。体の一部に羽状器官を備え、人類を遙かに凌駕する知覚と特殊能力を持つ。人類を「翅なし」と呼んで見下しており、捕獲しては生体エネルギーの源として利用している。