勇午

勇午

日本各地や世界各国を舞台に、高い成功率を誇る交渉人別府勇午が、腕力などは使わず、言葉巧みに権力者や犯罪組織を説得し、人質解放など請け負った交渉の仕事を成功させる姿を描く。1エピソード数話で構成することが多い。取材に基づいた各国の社会事情も詳細に描かれている。

正式名称
勇午
ふりがな
ゆうご
原作者
真刈 信二
漫画
ジャンル
アドベンチャー
 
推理・ミステリー
 
サスペンス
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概要・あらすじ

パキスタンでの反政府ゲリラによる日本人誘拐事件や、ロシアでの幽閉された少女奪還などの様々な交渉の依頼を受けるすご腕の交渉人・別府勇午。東京を拠点に世界各国に飛び、地域への理解を深めながら、相手の懐に入り込み、冷静な判断で交渉を進めていく。

登場人物・キャラクター

別府 勇午 (べっぷ ゆうご)

大分県臼杵市出身。97.4%という高い成功率を持つフリーランスの交渉人。幅広い知識と人脈を持ち、複数の言語を操る。拷問にも屈しない精神力と強靱な肉体を持つ。世界各国の誰とでも打ち解ける包容力と冷静さで交渉に当たる。危険を伴っても直接交渉相手に会い、信頼を得ることが心情。成功報酬は依頼人から受けとることを原則としている。 依頼したことを他言しないことが仕事を引き受ける条件。

木暮 蛉一 (こぐれ れいいち)

機械に詳しく、別府勇午が使用する機器の改造をはじめとする技術的なサポートを行う。基本は東京にいるが、勇午に呼ばれれば世界各国どこへでも赴くことをいとわない。

北村 邦彦 (きたむら くにひこ)

女性。本業はルポライター。女性であることを知る人は数少ない。交渉にあたる別府勇午の情報源になることがある。

菊池 周 (きくち しゅう)

男性。岩瀬繭子に連れられて、別府勇午のオフィスを訪ねる。北村邦彦の正体が女性であることを見抜く。北村邦彦とともに、タイを訪れ、勇午が依頼された交渉案件を代理で調査した。

トム・ミンチ (とむみんち)

男性。アメリカ人のカメラマン。インドシナ戦争の戦場の撮影中に、米軍の残した核弾頭を見つけてしまう。ポル・ポト派やベトナム政府に利用されそうになったことで姿をくらます。友人のジャーナリストらが彼の救出を別府勇午に依頼。勇午が米軍やベトナム軍と交渉したことで自由な帰国が認められた。

岩瀬 繭子 (いわせまゆこ)

黒髪の女性。父親がパキスタンでゲリラに誘拐されたことで、ゲリラ側との交渉を別府勇午に依頼した。菊池周は友人。

クルド・ザルツマン (くるどざるつまん)

男性。オーストリア人。キリスト教国家労働党の党首。移民を排除し、欧州の統一のため宗教的指導者が必要だと考え、聖遺物から取り出したDNAを使ったクローン技術で、オーストリアに住む少女ノエミにイエス・キリストを生ませようとする。その証拠となる聖遺物を発見させるため、別府勇午に「ノエミの父親を見つける」という交渉を依頼する。

グレグ・タフ (ぐれぐたふ)

男性。アメリカ人の政治家。次期大統領候補といわれる、上院議員。再婚して娘となったスーザン・ビッカーズの捜索を別府勇午に依頼する。

ハジ・ラシッド・シェイク・アル・ギメロ (はじらしっどしぇいくあるぎめろ)

男性。イスラム教徒のパレスチナ人。「エルサレムに赴き聖地を守護せよ」という命を受け、メジナから移り住んだ一族の長。息子で、過激派テロリストのメンバーとなった息子アフメド・シェイク・アル・ギメロの帰還交渉を別府勇午に依頼する。

呉竹 隆三 (くれたけ りゅうぞう)

男性。日本人。従業員1万7千人の呉竹グループのオーナー。広域暴力団に会社の経営権を渡すように脅迫され、従業員に影響が出ない形での決着を別府勇午に依頼する。

アンドレイ・セルゲイビッチ・ロマノフスキー (あんどれいせるげいびっちろまのふすきー)

男性。ロシア人。帝政ロシア下の貴族の末裔。祖父は東シベリア会社の最後の総督。ロシアにいる、叔父の孫娘ナジェージュ・イワノーヴナ・パヴレッカヤを日本に呼び寄せるため、別府勇午にロシア政府との交渉を依頼する。

アーサー

男性。イギリス人。別府勇午の旧知の人物。EU外相会議の爆破を阻止するため、刑務所内のメンバーの釈放を要求してきた、IRAの分派、アイルランド友愛協会のイアン・オコーナーとの交渉を別府勇午に依頼する。

クレジット

原作

真刈 信二

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