世界樹の迷宮Ⅱ ~六花の少女~

世界樹の迷宮Ⅱ ~六花の少女~

ニンテンドーDSソフト「世界樹の迷宮2 ~諸王の聖杯~」を原作としたコミカライズ作品で、新米冒険者の少女マナリィが仲間とともに世界樹の迷宮に挑む冒険活劇。「月刊ComicREX」平成20年3月号から平成21年2月号にかけて連載された。原作は株式会社アトラス。

正式名称
世界樹の迷宮Ⅱ ~六花の少女~
ふりがな
せかいじゅのめいきゅうつー りっかのしょうじょ
原作者
株式会社アトラス
漫画
ジャンル
アドベンチャー
 
バトル
 
ファンタジー
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

新米冒険者のマナリィは、4年前世界樹の迷宮で自分を襲った吹雪を呼ぶ魔獣にもう一度会うため、迷宮のあるハイ・ラガード公国に戻ってきた。迷宮を探索するには、冒険者同士でギルドを結成し力を合わせて進むことが何よりも重要。早速仲間集めを開始するマナリィだが、彼女を受け入れるギルドはなかなか見つからず、唯一相手にしてくれたクロウドとの勝負にも惜敗し、仲間を得ることができない。

しかたなく1人で迷宮に向かうマナリィだったが、そこで彼女は魔物に襲われている子供を発見する。

登場人物・キャラクター

マナリィ

新米冒険者の少女。4年前、世界樹の迷宮に迷い込んだ際に吹雪を呼ぶ魔獣に命を狙われ、見知らぬ人物に救われた過去を持つ。「吹雪を呼ぶ魔獣」に対して整理のつかない思いを抱いており、倒すというよりは、もう一度会うことを強く望んでいる。職業は銃を扱うガンナーで、経験を積むうちに状況判断力・狙撃能力共に著しい成長を遂げていく。 術式弾の調合はやや苦手。

クロウド

鋼の棘魚亭でマナリィが出会った男性。職業はカタナと呼ばれる片刃の剣を自在に操るブシドー。人斬りとしての暮らしに嫌気がさしていた折、ある人物に誘われて迷宮探索を始めたが、その人物が亡くなってからはギルドに所属せず1人で活動していた。

シノン

マナリィの姉。世界樹の迷宮に単身で向かったマナリィを心配し、ルークを伴って追いかけてくる。職業は巫医(ドクトルマグス)で、薬草の扱いなど医療の心得を持つ。その知識を生かして初心者のマナリィを助け鼓舞する。

ルーク

マナリィとシノンと一緒に暮らしていたサーベルタイガー。職業はペットで、マナリィとシノンにとっては従順な可愛らしい存在だが、クロウドにだけはやや手厳しく、噛みつくことも。好物は肉だが、基本的に何でも食べる。

ブルーレイン

呪い使いであるカースメーカーの少女。吹雪を呼ぶ魔獣の打倒を誓っており、マナリィたちも同じ目的を持つと聞きつけて接触してくる。呪言を用いて敵の動きを封じるのが得意。亡くなったギルド仲間であったロランのくれた幸運のネックレスを大切に身に着けている。

イチカ

マナリィとシノンの師。熟練の冒険者で、任務により火竜の巣から治療薬の材料を持ち帰って以来、王家とも面識がある人物。未熟なまま飛び出したマナリィに「卒業試験」と称し課題を与える。クロウドとは故郷が近い。

セルグリム

ハイ・ラガード公国内最強ギルド「フレースヴェルグ」を率いるガンナーの男性。隻眼で、眼帯をしていることから、「一つ目のセルグリム」と呼ばれている。第3階層六花氷樹海における第2次探索隊のリーダーを務めていたが、そこで吹雪を呼ぶ魔獣と遭遇してしまう。

プラム

探索と採取を専門とするギルド「グレイホーク」に所属するダンサーの女性。ギルドメンバーのロカとセロンと共に、第3階層六花氷樹海における第2次探索隊に参加していた。極寒の第3階層の気候は嫌っているが、景色は気に入っているらしい。

ミリィ

孤児院で暮らす幼い少女。弟のテッドの病気を癒す薬草を探し、世界樹の迷宮に足を踏み入れたところをマナリィに発見される。以後は探索をマナリィに託し、姉的存在のステラとともにテッドの看病に従事することとなる。

吹雪を呼ぶ魔獣 (ふぶきをよぶまじゅう)

世界樹の迷宮に棲むモンスターで、マナリィとブルーレインが探している存在。マナリィの術式のように、氷を自在に扱う強力な魔物で、攻防一体のすさまじい規模と威力の技を次々と放って来る。4年前に第1階層古跡ノ樹海に出現した際、ある冒険者と戦って片目を失っている。

集団・組織

フレースヴェルグ

ハイ・ラガード公国に存在するギルドのひとつ。リーダーのセルグリムを中心に構成され、メンバーは5名。名実共にハイ・ラガード最強との呼び声が高い。

場所

ハイ・ラガード公国 (はいらがーどこうこく)

物語の舞台となる国の名前。北方の高地に位置し、国土内に「世界樹」と呼ばれる巨大な神木がある。「世界樹」は「空飛ぶ城」へ繋がっているという伝説があり、ある日「世界樹」の中に迷宮が発見されたことから、公国の大公が調査のお触れを出し、大陸中の冒険者が集う場所となった。

世界樹の迷宮 (せかいじゅのめいきゅう)

「世界樹」の内部に発見された迷宮のこと。ハイ・ラガード公国大公がお触れを出して以来、「空飛ぶ城」伝説の解明のため数々の冒険者が足を踏み入れたが、現在までに踏破したものは1人もいない。内部は環境の違いによって区別され、熱帯の古跡ノ樹海、木々が紅葉する常緋ノ樹林など、いくつかの階層をなしていることが調査によって明らかになっている。

鋼の棘魚亭 (はがねのせんぎょてい)

世界樹の迷宮を探索中、あるいは探索予定の冒険者が集まる場所。マナリィとクロウドは、ここで同じ飲み物を注文したことで知り合う。マスターは数多くのギルドを見てきた熟練の存在で、彼のアドバイスが2人の運命を大きく変える。

古跡ノ樹海 (こせきのじゅかい)

世界樹の迷宮の第1階層。大陸の北方に位置するハイ・ラガード公国にありながら、一年中熱帯の気候を維持するエリア。その名の通り石造りの柱が立ち並び、遺跡のような雰囲気がある。シンリンサイやオオテントウ、ラフレシアといった魔物が出現する。

常緋ノ樹林 (じょうひのじゅりん)

世界樹の迷宮の第2階層。古跡ノ樹海とは対称的に、一年中木々が紅葉する秋のような雰囲気のエリア。熟練の冒険者たちのみが足を踏み入れることを許され、エリマキトカゲやサウロポセイドン、レッドゼラチンなどの魔物が出現する。階下に石造りの通路のような空間があるが、その存在は一般には知られていない。

六花氷樹海 (りっかひょうじゅかい)

世界樹の迷宮の第3階層。一年中氷雪に閉ざされた真冬のエリア。冒険者たちには「第3階層からが探索の本番」と言われており、その理由は踏破した冒険者がいまだ存在しないため。非常に危険な場所で、深部についてはほとんど情報もないとされている。

その他キーワード

シロイブキソウ

古跡ノ樹海で採れる薬草。特徴的な容姿の白い花だが、「ユカリジャコウソウ」という見た目も分布もよく似た花が存在するため、採取の際には注意が必要。毒があるためあまり知られていないが、花や草より根の方が薬効が強い。火で十分に熱した後、細かく刻んで15分ほど水にさらせば毒を流し、薬効だけを得られる状態になる。

クレジット

原作

株式会社アトラス

SHARE
EC
Amazon
logo