概要・あらすじ
200年の眠りから現代に蘇った夜刀の神と呼ばれる吸血鬼の砌は、菊璃を花嫁にしようと狙っていた。菊璃を守るために恋人の日向夕介は戦うが、菊璃は奪われ、右手を失ってしまう。そして2年後、病院にいた夕介は「夜刀の神つかい」と名乗る女・前園日出子と共に警視庁公安部マゴーラカ対策課へと赴く。
登場人物・キャラクター
日向 夕介 (ひむかい ゆうすけ)
恋人の菊璃を砌(夜叉の神)に奪われ、また自分も右手を失う。養護施設で育ち、殺し屋として生きていた過去を持つ。警視庁公安部マゴーラカ神教対策課に入り、各地の夜刀の神と戦いながら、菊璃を追いかけていく。
藤原 菊璃 (ふじわら きくり)
砌復活の儀式の花嫁として奪われ、夜刀の神となる。かつては夜刀の神に家族を殺され、その後マゴーラカ神教の巫女に祀りあげられていた。夕介と出会い愛し合うが、砌の花嫁とされる。
砌 (みぎり)
江戸時代より復活した吸血鬼。復活の儀式の際、菊璃を夜刀の神とする。新興宗教団体、マゴーラカ神教の教祖となる。強力な再生能力を持つ。
峅杷 (くらは)
砌の忠実な下僕。江戸時代から生きてきた。忍としての技、優れた身体能力がある。また、強い再生能力がある。夕介から菊璃を奪い、砌を復活させた。
一磨 (かずま)
マゴーラカ神教を陰で操る組織Kの幹部。夜刀の神で、野心家。
ヒカゲ
夕介の親友で、同じ養護施設にいた。夕介とともに殺し屋となった。夕介らと一磨を倒した後に再会したときには、夜刀の神となっていた。峅杷の手下として菊璃を連れ出そうとするも失敗。その後は仮面をつけて蟆霧と名乗る。
前園 日出子 (まえぞの ひでこ)
警視庁公安部マゴーラカ神教対策課の警部補。夜刀の神つかいで、首筋に咬み跡のある謎の女。夕介をマゴーラカ神教対策課へ連れ去る。薙刀使い。
久米 (くめ)
警視庁公安部マゴーラカ神教対策課の捜査員。警視庁一の剣術の使い手。ひょうひょうした性格で、ゲーム好き。
岸 (きし)
警視庁公安部マゴーラカ神教対策課。夕介とコンビを組んでいたが、夕介が警察に追われるようになると、自らも夕介を追っていく。
その他キーワード
夜刀の神 (やとのかみ)
『夜刀の神つかい』の用語。吸血鬼のこと。血を飲んで生き、特殊な能力を持つ。元々は純粋無垢で臆病な存在で、山間部に住み、ときたま道にまよったものをかどわかす程度だった。しかし、貴族政権が崩壊し、武家による武力支配とともに、夜刀の神の能力を戦力にしようと目を付けられたことにより変質する。甲賀・伊賀の陰の戦力になっていたが、徳川幕府による泰平の時代には必要がなくなり、追われていった。
クレジット
- 原作