夜明けのマッキー

夜明けのマッキー

グラビア界では人気絶頂の新鋭カメラマンマッキーは、ぬるま湯のような暮らしから抜け出し、人間にとって最も大切な事とは何かを探すために、全てを捨てて内戦状態のアフリカの最前線に報道カメラマンとして参加する。そこで、ゴロツキ集団だが圧倒的な戦果を挙げる外人部隊牙に身を置き、常に死と隣り合わせで戦うさまざまな兵士とともに、戦争の過酷で悲惨な現実を目の当たりにしながら、生きていく事の答えを見つけていく社会派アクション漫画。

正式名称
夜明けのマッキー
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

婦人科(グラビア)界では人気絶頂の新鋭カメラマンマッキーは、ぬるま湯のような暮らしから抜け出すために、栄光を投げ捨て内戦状態のアフリカの最前線に報道カメラマンとして参加する。マッキーが所属したのは、犯罪者か国で食い詰めたようなゴロツキばかりが集まり、激しい戦闘で数々の功績を残している外人部隊で、そこで日々悲惨な戦争の現実を目にして行く事になる。

やがてマッキーの人道主義は、カメラを武器に戦争が引き起こす惨状を全世界に伝える事こそが使命と考え、残酷なシーンの撮影に挑むようになっていく。一方日本でマッキーから送られてきたショッキングな写真が次々ヒットとなり収益を上げていた大芸出版では、ブームの下火を懸念してこのままマッキーを死亡させ伝説として永遠のものにしようと企むようになる。

またマッキーも、真実の生き方を求めていたはずの自分が、結果的に出世欲のために他人を見殺しにしたのではないかと悩むようになり、ついにショックで記憶を失ってしまう。戦闘はさらに勢いを増し、は敵の要塞ライオン台地攻略ために幻の49人部隊を援軍として迎え、これに挑む。

さらにには停戦を迎えた後も地獄が待っていた。

登場人物・キャラクター

麻樹 (マキ)

婦人科(グラビア)界では人気絶頂の新鋭カメラマン。日本での暮らしに物足りなさを感じ、人間にとって最も大切な事とは何かを探すために、全ての栄光を投げ捨て内戦が続くアフリカの最前線に報道カメラマンとして参加、外人部隊牙に従軍する。死と隣り合わせの激しい戦闘や、兵士たちの非人道的な行動にとまどい、反発していく中で、やがて仲間のジミー=ワイルダーから、兵士の銃と同じ武器であるマッキーのカメラを使って、全世界にこの惨状を伝え、世論を動かし戦争をやめさせて欲しいと説得された事で、人道主義を目指して、残虐な戦場をカメラに収める事こそが使命と感じるようになる。 こうして撮られた写真の数々は日本でヒットを飛ばし、やがて第二第三のマッキーを狙う記者が現地を訪れるようになると、ライバルたちに焦りを感じ、より危険な中に飛び込んでいくようになる。 そして味方の指揮官を見殺しにして、地雷を踏み死んでいく決定的瞬間の撮影に成功するが、他人の命を犠牲にして手に入れた名声に思い悩み、ショックから記憶喪失になってしまう。 そして自らを兵士と信じたまま難攻不落の敵の砦へと飛び込んでいく中で、ついに真実にたどり着く。

郵便屋 (ユウビンヤ)

マッキーが所属した外人部隊牙の一員。週に一度牙が属する13部隊本部に集配にやってくるただの郵便兵に見えて、実力主義の牙の中では上官である少尉を雑用に使い、政府軍の大尉からも恐れられている男。無断で兵たちに届く郵便物を開封して読んでいるためマッキーの詳しい経歴さえも知っていたほどの事情通。 戦争見物に来る記者たちを激しく嫌い、初対面ではマッキーにも敵意を示したが、覚悟のほどを知るとすぐに打ち解け、いつしか日本でいかれるハイティーンたちのようにマッキーのファンへと変わっていく。ハイエナとともに狩りを楽しむハンターのような戦闘スタイルをマッキーには非難されるが、慈悲深い面もあり、故郷を捨てた理由が間違いだった事を知ったジミー=ワイルダーを入隊直前の上官に知られる前に逃がそうとしたり、マッキーの生還を信じてマッキーつきのカメラマンが得意気に書いたの死亡記事の配達を拒否している。

ゴールド (ゴールド)

マッキーが所属した外人部隊牙の小隊長。元水泳選手で1964年の東京オリンピックでアメリカ、オーストラリアといった並み居る強豪を相手に金メダルを掴んだ。その時のメダルは、今でも肌身離さずに首から下げている。戦況判断に優れ、苦戦を強いられる状況下でも厳しく部下を従えながら確実に作戦を遂行する。 政府軍司令部つきのヨロイ大佐とは古くからの友人で、他の兵の知らない所で国境から逃亡するように助言を受けた。マッキーつきのカメラマンがマッキーを焚き付けて危険な中に飛び込ませようとしてると怪しんで、口を慎むようにと苦言を呈した。敵に捕まった偵察隊7人を見殺しにできず、川に渡すロープを張るために、ハイエナに形見としてメダルを託した後、再びスポーツマンとしての栄光を信じ、無謀ともいえるワニのいる川を泳いだ。

ハイエナ (ハイエナ)

マッキーが所属した外人部隊牙の一員。自称アメリカ人二世だが、噂では東南アジア出身でスリをしていた孤児。死体から靴や時計などを盗み、マッキーから死者に対する礼儀のなさを咎められる。珍しい物を集めては腰の袋の中に入れて宝物にしているが、中身は子供のガラクタのようなものしか入っていない。 隙あらばゴールドの金メダルを奪おうと狙い続け、言い争いも絶えないが、本当は兄の様に慕っている。自分達のために傷を負い死に際の仲間が喉の渇きを訴えたために、敵に包囲されている中を決死の覚悟で水を汲みに行った。

副官 (フクカン)

マッキーが所属した外人部隊牙の副隊長。隊規に厳しく弱者や歯向かう者に決して容赦はしない残忍な男で、仇名は「蛇」。ケガをして治療が必要な入隊前のジミー=ワイルダーに、兵として薬を使用させる代わりに除隊を認めなかった。戦意を失った敵兵を惨殺したためマッキーに殴られた事を執念深く恨み続け、日本からマッキー殺害の指名を使命を受けてきたマッキーつきのカメラマンと手を組み、作戦中に密かに殺す機会を狙っている。

ドク (ドク)

マッキーが所属した外人部隊牙の軍医。元大学教授で心理学を専攻していたこともある老人。陰ながら冷静に戦局を読む。プライドのために命を掛けるゴールドの気持ちを察して、無謀と分かっている作戦を止める事はしなかった。ショックを受けたマッキーの様子に、記憶喪失症と診断する。

バード (バード)

マッキーが所属した外人部隊牙で、敵の砦ライオン台地を陥落させるために幻の隊長が呼び寄せた補充部隊まぼろしの49人を指揮する男。階級は一等兵だが、実力主義の牙では特別待遇として、ハンスたち新兵3人を従卒として使い、銀の食器で食事をとる。49人の部下として鳥を従え、鳥たちも兵士以上の働きをし、兵士並みの給料を得ている。 操った鳥たちで自由に編隊を組み、持ち歩いている8種類の薬を注射器を使って敵に撃ち込む攻撃をする。8歳まで日本で暮らし、外国人の血が流れていた事で村で虐げられていた過去から、人を信じない自分本位の性格になっていった。戦地のアフリカで初めて少女の無償の優しさを受け、また仲間から自分が誰からも相手にされないために鳥を必要としているという現実を突き付けられ、自らを犠牲にして戦う決意をする。

ハンス (ハンス)

マッキーと一緒にセスナ機から最前線に降り立った外人部隊牙に入隊した3人の新兵の中の1人。常にカウボーイハットを被り、過去を忘れるためと言って入隊した若者。新兵3人は後から入ったバード一等兵の従卒に回されてしまう。故郷に父親がいる。

ジミー=ワイルダー (ジミーワイルダー)

マッキーと一緒にセスナ機から最前線に降り立った外人部隊牙に入隊した3人の新兵の中の1人。ニューヨーク出身。妻に先立たれた上に癌告知を受け、絶望のあまり幼い娘を道連れに川に飛び込むが自分だけが助かってしまう。その後、癌は誤診だったと聞かされ、子供たちを殺した罪から逃れるために国外へ逃亡し、その船の中で牙への入隊を勧められる。 入隊直前に郵便屋から、実は娘たちは助かっていたと聞かされ除隊を希望するが、敵機に襲われ負傷、副官に知られ怪我の治療を条件に契約期間の1年間はアフリカに留まる事を余儀なくされる。怒りにまかせて副官を殴ったマッキーに、銃の代わりにカメラを武器にして戦争の惨状を全世界に伝え、世論を動かして戦争を終わらせて欲しいと説得する。

マフィアのヒットマン (マフィアノヒットマン)

マッキーと一緒にセスナ機から最前線に降り立った外人部隊牙に入隊した3人の新兵の中の1人。アメリカで2人殺しているが、その命令を下した親分が自分をかばってくれなかったために腹を立てて親分も射殺してしまい、国を追われて入隊した。戦場での戦闘経験はないため、夜間のジャングルで不用意にライトを着け、敵に居所を知られてしまう恐れがあるためゴールド小隊長から怒鳴られる。 自分達よりも後から入ったバード一等兵の従卒になった事に不満を漏らす。

クルーガー (クルーガー)

マッキーが所属した外人部隊牙の一員。階級は大尉。マッキーと3人の新兵を迎えに来たベテラン。豹のように音もなく現れ驚かせる。部隊に連れて行くまでの間にアフリカの戦争の恐ろしさと残酷極まりない現実の数々を新兵達に教えていく。

ラン (ラン)

マッキーが所属した外人部隊牙の一員。偵察部隊の分隊長。恨みを持つ副官の策略でワニに襲われそうになったマッキーの事を、間一髪で救う。捕虜救出で立ち寄ったズワニの村が敵の手に落ち、橋を爆破されマッキー達7人とともに逃げ道を失ってしまう。

大芸出版社長 (ダイゲイシュッパンシャチョウ)

日本でマッキーが撮った写真の版権を握る。戦場から送られてきた残酷な写真で特集を組み1週間で150万部の大ヒットを飛ばし、味を占めてより派手で残酷さを強調した文を付けた本を出版し、個展まで開いて一大ブームとさせた。250万部の売り上げで収益を上げ、ビルを60階建てにすると、ピークを過ぎて下り坂になる事を懸念し、大衆が感動するようにこのままマッキーを英雄として死なせて、最大のヒットを飛ばし、人気を永遠のものにしようとした。 マッキーを始末させるためにマッキーつきのカメラマンを送った。

マッキーつきのカメラマン (マッキーツキノカメラマン)

日本でブームとなり押し寄せた大勢のカメラマン達に交じり、大芸出版からマッキーを始末する使命を受けて、常にそばで様子を探りながら、ライバルへの焦りを感じさせどんどん危険の中に飛び込むようにと仕向ける。ライオン台地での激しい戦闘でマッキーの消息が分からなくなると、真っ先に死亡記事を書くが、生存を信じる郵便屋には日本への配達を断られてしまう。 それを見ていたマッキーに恨みを持つ副官と利害が一致して手を組むようになる。

集団・組織

(キバ)

『夜明けのマッキー』に登場する部隊。アフリカフランジェリア王国の政府軍、第13大隊に属する独立中隊で、80人で編成される外人部隊。兵士はみな犯罪者など過去を忘れたい社会からはみ出した者たちばかりで、階級章とは関係なく実力さえあれば分隊長や小隊長にもなる事ができる独自の隊内規律を採用している。政府軍とは共同作戦を行わず、絶えず単独で行動し、負傷者も多いが戦えば必ず勝つ殺人部隊。 指揮官は幻の隊長と呼ばれるヤング大佐で、全ての作戦はこの男の立案によるものだが、その正体は謎に包まれ、部隊の中でもごく限られた人間しかその姿を見た者はいない。幻の隊長の首には、敵が10万ドルの懸賞金を付けていると言われる。圧倒的とも言える戦果を挙げてきた理由には、10通りの独自の戦法があり、その内の3つを使用すれば敵の砦も半日で落とせるという。

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