大東京鬼嫁伝

大東京鬼嫁伝

仲間只一の代表作。現代日本を舞台に、神血を持つ男子高校生・花札進太が、10年前に結婚の約束を交わした鬼の少女・愛火童子との再会をきっかけに、さまざまなもののけとの戦いに身を投じながら、愛火との絆を深めていく姿を描いたバトルラブコメディ。集英社「週刊少年ジャンプ」2021年23号に読み切り版が掲載されたあと、2022年40号から2023年18号にかけて連載された。2021年7月にYouTubeチャンネル「ジャンプチャンネル」で読み切り版『大東京鬼嫁伝』のボイスコミックが公開され、花札進太を朝田陽貴、愛火童子を小倉唯が演じている。また、2022年11月には連載版『大東京鬼嫁伝』の第1話から第3話までがボイスコミックとして公開され、こちらは花札進太を畠中祐、愛火童子は読み切り版と同じく小倉唯が演じている。

正式名称
大東京鬼嫁伝
ふりがな
だいとうきょうおによめでん
作者
ジャンル
バトル
 
恋愛
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊4巻
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ヤンデレ鬼のヒロインと家族ぐるみの同棲生活

ヒロインの愛火童子は10年間脇目も振らず、一途に花札進太を思い続けてきた分だけ愛が重い。進太に同年代の女性が近づいただけで敵意を剥き出しにし、場合によっては刀の錆にしようとする。進太に対する愛火の常軌を逸した執着ぶりが、本作の見どころの一つになっている。一方の進太は、自分の居場所である家族を守るためならなんでもする覚悟を決めており、花札家には愛火以外のもののけも同居するようになる。

10年前に交わした結婚の約束がすべての始まり

進太は10年前、祖父につれられて行った山奥の渓流で溺れていた愛火を助け、仲よくなった。別れを惜しむように進太が口にしたのは、「10年後くらいに結婚する?」という言葉だった。それを正式なプロポーズと受け止めた愛火は、10年後に東京へやって来る。進太が「神血」の持ち主でもあることを知っている愛火は、進太と強引に同居契約を交わし、進太の神血を狙って襲い掛かるさまざまなもののけたちを返り討ちにしていく。

魔を呼び寄せる「神血」

進太がもののけから狙われる理由は神血にある。神血はもののけにとって非常に食欲を搔き立てるものであると同時に、莫大な妖力が宿っているため、魔を呼び寄せる力を持つ。神血を持つ人間は数百年に一度、異界と人界が交わる異変が起こった際には必ず現れ、異変を収めると言い伝えられている。この神血の特異体質を進太が持つことこそが、彼と愛火をつなぐ絆になっているが、大きな障壁にもなっている。

登場人物・キャラクター

花札 進太 (はなふだ じんた)

とある高校に通う男子。父親の借金を返すためにバイトを掛け持ちしている。年齢は17歳。非常に目つきが悪く、三白眼が特徴。父親から虐待を受けて育ったが、現在は父親の再婚相手の連れ子である姉・花札まつりや、次の再婚相手の連れ子の妹・花札つむぎと共に祖父の所有する一軒家で暮らしている。10年前、山奥の渓流で溺れていた愛火童子を助け、別れ際に結婚の約束を交わすものの、花札進太自身はその約束をすっかり忘れていた。もののけを寄せつける「神血」の持ち主で、さまざまなもののけに狙われるようになる。また、行き場をなくした蛙のもののけ・翠川けろるや、猫のもののけ・猫又みゃーこを家族として受け入れる優しさを持つ。血気盛んな愛火に手を焼くことも多いが、次第に大切な存在として認識するようになる。

愛火童子 (まなかどうじ)

飛彈深奥のもののけの王たる鬼の姫。年齢は16歳。優れた体術の使い手で、すさまじい妖力をあやつる。桃色のロングヘアで、額から二本の角が生えている。背が低く見た目も幼いため、小学生に間違われることもある。10年前、奥飛彈の渓流で溺れているところを花札進太に助けられたのをきっかけに仲よくなり、別れ際に結婚の約束を交わした。そして10年後、鬼として成人したために一人で上京し、花札家で強引に同居するようになる。進太に偏執的な愛情を向けており、彼に接近する同年代の女性や、女性のもののけに対して当たりが非常に強い。短気な性格でキレやすく、ヤンデレ気質を持つ。本名は「朱天室原守愛火童子」という。

書誌情報

大東京鬼嫁伝 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2023-02-03発行、 978-4088834306)

第2巻

(2023-04-04発行、 978-4088834511)

第3巻

(2023-05-02発行、 978-4088835280)

第4巻

(2023-06-02発行、 978-4088835587)

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