概要・あらすじ
魔法の国からの転校生田中ぷにえは、魔法よりも関節技が得意な女の子。見た目こそかわいらしいものの、内面は冷酷かつ残忍で、その卓越した格闘技と権謀術数をもって、世界征服を目指す。その前に立ちふさがる邪魔者は関節技の餌食となるのであった。
登場人物・キャラクター
田中 ぷにえ (たなか ぷにえ)
聖魔法王国の王位継承権筆頭のプリンセス。修業のために地球の学校に転校してくる。外見は魔法の杖ミラクル・ロッドを携えた、かわいらしい魔法少女のようで、転校するなり男子生徒を魅了する。しかしこれは表の顔で、内面は目的のためには手段を選ばない、冷酷無比な性格を持つ。 また、類いまれなる格闘技のセンスと、巧みな謀略術を併せ持っており、この力と美貌で世界征服を目指す。このことから、クラスメイトや妹たちとの争いが絶えず、いざ戦いとなると、「リリカル・トカレフ・キルゼムオール」と呪文を唱えるが、魔法らしきものはほぼ使わず、得意の関節技で相手の肉体を破壊する。
姉御 (あねご)
ぷにえのクラスを取り仕切るスケ番。転校してきたばかりのぷにえを快く思わず、手を出そうとするも、魔法と関節技によって返り討ちに遭い、敗北する。その後は適度な距離感を保ちつつも復讐を試みるが、その度に撃退されている。 がさつなようでいて、実は少女趣味で美人。
国 鉄子 (こく てつこ)
ぷにえのクラスメイトで、鉄道研究会の部長を務める優等生。作中で唯一と言える、優しい心の持ち主である。学園祭で姉御にいちゃもんをつけられているところをぷにえに救われたことがきっかけで、彼女の初めての親友となる。 根っからの鉄道オタクで、「キハ65形」と書かれたエプロンを愛用している。
パヤ=リビングストン大佐 (ぱやりびんぐすとんたいさ)
『大魔法峠』に登場する、謎の小動物。一般的な魔法少女ものにおけるマスコットのように、ぷにえのお供をしているが、実は世界中の戦場を戦い抜いてきた歴戦の軍人。かつてぷにえに主従契約を求められた際に、彼女が勝てば承諾するという条件の下、決闘を申し込む。 関節が360度自由自在に動く柔軟性を持つため、関節技が通用せず、ぷにえを苦しめるが、ヘッドロックによって圧伏され、軍門に降る。その後は忠実にぷにえに仕えるが、隙あらば主の命を取ろうと、虎視眈々と狙っている。
田中 ぴゅん (たなか ぴゅん)
ぷにえの双子の妹の1人。表面上は仲の良い姉妹ではあるが、姉を抹殺して王位継承権を奪おうと、地上に下って隙をうかがっている。格闘技の腕前は、パヤたんを圧倒するほど。さらに、ネットオークションで購入した「死者の書」に記された「成長のアルカナ」の力により、大人の姿に変身。 強化された格闘術でぷにえを追い詰める。
田中 ぽたる (たなか ぽたる)
ぷにえの双子の妹の1人。ぴゅんは金髪で、ぽたるは黒髪である。ぴゅんとともにぷにえの命を狙い、あと一歩のところまで追い詰めるが、「仮に勝ったとしても、次は双子で争うことになる」というぷにえの言葉に動揺し、敗北する。
田中 エスメラルダ (たなかえすめらるだ)
ぷにえの母にして現女王。関節技、魔法、謀略、冷酷さなど、あらゆる面でぷにえを上回る。「力こそが正義」の信条の下に覇道を進み、サリー、メグ、アッコ、モモといった(他の魔法少女ものの登場人物を示唆する)ライバルを謀略をもって討ち取り、王権を簒奪。 現在では太陽系征服を目指している。
ぷにえのパパ
ぷにえの父。金髪のモヒカンヘアーに、額には「Z」の入れ墨、タンクトップとショートパンツにマントという、奇抜で世紀末感あふれる扮装をしている。その外見の割には大の心配性で、娘たちの殺し合いを見てはうろたえている。 浮気性で、妻のエスメラルダに咎められることも多いが、虐げられることで快感を覚える真性のマゾヒストである。
エリーゼ=フォン=バルバロック (えりーぜふぉんばるばろっく)
エスメラルダによって王権を奪われた、先代の王家の娘。このことから田中家を仇敵として憎み、王権の奪還と一族の再興を目指してぷにえの命を付け狙う。ぷにえとは魔法も格闘術も互角の腕前。
場所
聖魔法王国 (せいまほうおうこく)
『大魔法峠』に登場する国家。地球上空に浮かぶ浮遊都市で、女王エスメラルダの専制により、力と恐怖で統治されている。魔法の存在する世界ではあるが、教育水準は低く、ゆえにぷにえたちの学業成績も芳しくない。