概要・あらすじ
日本大震災により主人公柳舷一郎が逃れた台湾では、祖国に帰れない日本人と、それに対する台湾人との摩擦が頂点に達しようとしていた。主人公の柳舷一郎は持ち前の正義感により、日本人難民と台湾人との間に飛び込んでいく。
そして避難民キャンプの日本人たちの将来を背に、日本を再生に導いていこうとする。
登場人物・キャラクター
柳 舷一郎 (りゅう げんいちろう)
日本財界の名門である柳家の末裔。日本大震災が起こった時に親とは生き別れ、坂巻五郎に保護される。その後列島の分断により生じた海峡を横断中に消息不明となるが台湾人夫婦に保護され、記憶を失った彼はそこで15年間を過ごす。 記憶が戻った後は祖国に帰れない日本人避難民の窮状を知り、日本と対峙していく。
羽田 遼太郎 (はた りょうたろう)
台北警察局の刑事。日本大震災の時に両親とともに台湾に避難し、日本国籍を捨てて羽遼明(ユイ リャンミン)と名乗る。日本人母子殺害事件と避難民弾圧の黒幕を追っている。
京明 (ちんみん)
張 宗元の弟分で、台湾マフィアの六海幇(リュウ ハイパン)にそそのかされ日本人の母子を殺害する。犯行後は柳舷一郎と張 宗元に説得され自首した。
坂巻 五郎 (さかまき ごろう)
日本大震災時に柳舷一郎と出会い、共に神戸に向かうがはぐれてしまう。その後は柳舷一郎が拾った犬と南日本で暮らす。
張 宗元 (ちゃん ぞんゆえん)
台湾・台北の孤児院で育ち、腕っぷしの強さを買われて台湾マフィアの六海幇(リュウ ハイパン)に入る。だが六海が孤児院時代の弟分である京明をそそのかして日本人母子を殺害させたことを知り、反旗を翻すようになる。 柳舷一郎と知り合ってからは、彼と共に行動することになる。
イベント・出来事
日本大震災 (にほんだいしんさい)
『太陽の黙示録』に登場する架空事象。2002年8月10日の午前10時20分、日本列島で同時に大地震や火山の噴火が起こる。琵琶湖を中心に京都、大阪、奈良が水没し、本州が南北に分断された。紀伊半島、四国・九州南部も水没している。 死亡者は2000万人、行方不明者は4000万人にも及ぶ。
場所
北日本・南日本 (きたにほんみなみにほん)
『太陽の黙示録』に登場する架空国。日本は日本大震災により、琵琶湖あたりで南北に分断する。その後、震災復興支援により軍を派兵させたアメリカと中国に占領され、アメリカ管理下の南日本と、中国管理下の北日本という分断国家となってしまった。 両国の往来は規制されるが、統一を求める声も強まっている。
クレジット
原作
太陽の黙示録 (たいようのもくしろく)
大震災によって日本列島が寸断されてから15年。海外に移住した者、南北に分断されたそれぞれの日本で復興を目指す者の姿が描かれる。連載開始は2002年で、2008年に第1部「群雄編」が終了。2010年に第... 関連ページ:太陽の黙示録