11人いる!

11人いる!

萩尾望都原作の少女漫画の歴史では先駆的な本格SF中篇コミックを、キティ・フィルムがアニメ化。未来の宇宙を舞台に、漂流宇宙船内に集まったタダトス・レーン達11人の若者達の人間模様を描くスペース・サスペンス。

正式名称
11人いる!
ふりがな
じゅういちにんいる
原作者
制作
キティフィルム
公開日
監督
出崎哲
監督
冨永 恒雄
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
ファンタジー
 
サスペンス
関連商品
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概要

人類が宇宙に進出し、異星人達と星間連盟という統治機構を成立されていた未来。超エリート機関コスモ・アカデミーの入学試験に臨んだテラ系の少年タダトス・レーンは、最終選考として宇宙空間に漂流している宇宙船エスペランサ号の船内で53日間過ごす事を命じられた。

外界とのコンタクトを一切遮断された状態で10人の受験者達が集まった。しかし、船内に入ったのは11人。一人多いのは誰か?

疑心暗鬼が渦巻く中、選考が始まった。

登場人物・キャラクター

タダトス・レーン (ただとすれーん)

シベリース出身の地球人を祖先とするテラ系。愛称はタダ。天涯孤独で、故郷では長老という老人に育てられた。宇宙パイロットになるために超エリート養成機関コスモ・アカデミーを受験する。 直観力に優れるが、やや気が弱い。最終試験の会場となった漂流宇宙船エスペランサ号の船内では、雌雄同体の種族ヴェネ人の受験者フロルベリチェリ・フロルに興味を持たれ、行動を共にする事が多い。 少年時代にエスペランサ号に乗り合わせており、その際に発生したデル赤斑病のワクチンを投与されて生き残った。その記憶を長老に消去されたが、船内の設備を見て既視感を覚える。

長老 (ちょうろう)

タダトス・レーンが故郷のシベリースの村で親替りに育てた老人。村の神官、医師、教師を務めている。元は旅客宇宙船エスペランサ号の船長。船内で発生した伝染病デル赤斑病から生き残ったタダトス・レーンの悲惨な記憶を消去した。

ヴィドメニール・ヌール (ゔぃどめにーるぬーる)

辺境惑星出身の雌雄同体の種族であるヴィヌドー人で、愛称はヌー。この種族で初めての超エリート養成機関コスモ・アカデミー受験者。長身で薄緑色の鱗に覆われた皮膚を持ち、思慮深い性格。

ドルフ・タスタ (どるふたすた)

ペロマ出身の地球人を祖先とするテラ系。長髪の赤毛を持ち、鼻が赤いので赤鼻と呼ばれる。巨漢だが、気が弱い。「11人目」と疑われたタダトス・レーンを光線銃で撃ってしまった。

コスモ・アカデミー (こすもあかでみー)

『11人いる!』に登場する学校。物語の時代から120年前、惑星間統治機構星間連盟を支える人材を育成するために設立された教育機関。あらゆる種族に門戸が開かれているが、合格率は0.007%という超難関校。 卒業生はあらゆる分野でエリートとして、その地位が保証される。

トト・ニ (ととに)

惑星間統治機構星間連盟の有力種族サバ系であり、ミス出身。小柄で耳が大きく、盛り上がった前髪が特徴的。植物に詳しく、漂流宇宙船エスペランサ号の船内で繁殖する伝導ヅタに関する知識もある。

セグル系 (せぐるけい)

『11人いる!』に登場する種族。汎宇宙統治機構星間連盟を、地球人をルーツとするテラ系と共に構成する有力な種族。グレン・グロフがこの種族に属する。

グレン・グロフ (ぐれんぐろふ)

惑星間統治機構星間連盟の有力種族セグル系であり、灰白色星出身。薄いアイボリーの肌と頭頂部が突起した頭髪の無い頭を持つ。皮膚が硬いことから石頭と呼ばれる。

サバ系 (さばけい)

『11人いる!』に登場する種族。汎宇宙統治機構星間連盟を、地球人をルーツとするテラ系と共に構成する有力な種族。テラ系よりも長い歴史を持つ。マヤ王バセスカやソルダム四世ドリカスがこの種族に属する。

ガニガス・ガグトス (がにがすがぐとす)

惑星間統治機構星間連盟の有力種族サバ系であり、トレドーガ出身。致死率の高い風土病が蔓延する星で育ち、それに耐性を持つために青緑色クロレラを培養した臓器や組織を持つ、一種のサイボーグ。そのため、血も組織も緑色をしている。 がっしりした体格で、機転も利く。

ソルダム四世ドリカス (そるだむよんせいどりかす)

惑星間統治機構星間連盟の有力種族サバ系であり、アリストカ・ラ出身の貴族。愛称は四世。理知的で穏やかな性格で、同じサバ系のマヤ王バセスカに好感を持つ。

マヤ王バセスカ (まやおうばせすか)

惑星間統治機構星間連盟の有力種族サバ系であり、アリストカ・レ出身。薄い緑色の長髪を持つ、長身の男性。愛称は王様。故郷の王位を継承しているが、超エリート養成機関のコスモ・アカデミーの試験を腕試しで受験した。 カリスマ性とリーダーシップを持つ、天性の指導者。タダトス・レーンの言動に不信を持ち、「11人目」ではないかと疑う。

アマゾン・カーナイス (あまぞんかーないす)

狩猟の盛んなシュシュ出身の地球人を祖先とするテラ系。長い黒髪が特徴的で、気さくな性格。幼少時から狩猟に参加しており、体中にその際についた傷がある。

ヴィヌドー人 (ゔぃぬどーじん)

『11人いる!』に登場する種族。辺境の惑星に住む種族。全身を薄緑色の鱗に覆われた皮膚を持ち、雌雄同体だが一定の年齢に達するとどちらかに分化する。

ヴェネ人 (ゔぇねじん)

『11人いる!』に登場する種族。辺境の惑星に住む種族。雌雄同体だが、人口を維持するために長子以外はホルモンを投与して女性化し、一夫多妻を執る社会を営む。フロルベリチェリ・フロルがこの種族に属する。

星間連盟 (せいかんれんめい)

『11人いる!』に登場する組織。ワープ技術を実用化し、宇宙に進出した人類であるテラ系が接触した他の異星人と設立した惑星間統治機構。有力な種族としてサバ系とセグル系などがいる。

テラ系 (てらけい)

『11人いる!』に登場する種族。地球人をルーツとする種族の総称。ワープ技術の実用化に伴って、宇宙へ進出し、接触した異星人達との戦争や和解を経て、汎宇宙統治機構星間連盟を設立した。タダトス・レーンやアマゾン・カーナイスがこの種族に属する。

フロルベリチェリ・フロル (ふろるべりちぇりふろる)

辺境惑星出身のヴェネ人。金髪の美少女のような外見をしているが雌雄同体。長子以外は女性になるという星の掟に対して、超エリート養成機関コスモ・アカデミーへの入学を条件に男性になる事を望む。べらんめえ調の言葉を話し、自分を女性視される事を激しく嫌悪している。 タダトス・レーンに興味を持ち、一緒に行動する。

チャコ・カカ (ちゃこかか)

クエス出身の地球人を祖先とするテラ系。褐色の肌と縮れたオレンジ色の毛がトレードマーク。漂流宇宙船エスペランサ号の船内にある菜園で野菜や果物を育てている。

その他キーワード

エスペランサ号 (えすぺらんさごう)

『11人いる!』に登場する乗り物。コスモ・アカデミーの入学試験の最終選考の舞台になった元旅客船だった漂流宇宙船。デル赤斑病が発生し、乗客、乗員の90%が死亡した。幼児だったタダトス・レーンはワクチンを投与され生き残り、船長だった長老に助けられた。

デル赤斑病 (でるせきはんびょう)

『11人いる!』に登場する疾病。セグル系原産の鉱物系植物電導ヅタが熱を吸収する過程で発生するウィルスが引き起こし、空気感染する致死率の高い伝染病。予防薬は弱毒性のウィルスから作られるワクチン。 過去にエスペランサ号の船内で発生し、幼児だったタダトス・レーンはワクチンを投与されて生き残った。

電導ヅタ (でんどうづた)

『11人いる!』に登場する植物。セグル系原産の鉱物系植物。漂流宇宙船エスペランサ号の機械の配線に使われていた。恒星に接近し、船内温度が上がると繁殖し、断熱のために結晶体を作るがそこに致死率の高いデル赤斑病のウィルスが発生する。

クレジット

原作

監督

出崎哲 ,

脚本

今泉俊昭 , 小出一巳

作画監督

清水恵蔵

音楽

福田裕彦

アニメーション制作

キティフィルム

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