概要・あらすじ
主人公の男子高校生・藤堂尚也は、「ペルソナ様」と呼ばれる占いの最中、不思議な現象に出会い、神や悪魔の姿をしたもう一人の自分を呼び出す力・ペルソナを得る。ほどなくして、御影町に地震が発生。直後から町に悪魔が出現し、町を囲うモヤの向こうには出られず、連絡もとれなくなってしまう。尚也と仲間たちは悪魔と戦いながら、町を元どおりにしようと奮闘する。
登場人物・キャラクター
藤堂 尚也 (とうどう なおや)
聖エルミン学園に通う男子高校生。2年4組所属。左耳にピアスをしているが、これは12歳の頃、自分で穴を開けたもの。人付き合いがよく、コミュニケーション能力も高いものの、どこかで線引きをしているような影が感じられることがある。御影町で発生した地震後、神や悪魔の姿をした自分の心を使役するペルソナの能力に目覚め、青面金剛、アガートラーム、マルドゥークなどを使役する。 園村麻希とは家が近く、幼馴染の関係。ペルソナの寓意は皇帝。
園村 麻希 (そのむら まき)
聖エルミン学園に通う女子高生。2年4組に所属しているものの、体が弱く、御影総合病院に入院しているため、1年前から登校はしていない。藤堂尚也とは家が近所で幼馴染み。優しい性格だがやや内向的で、空想やフィクションに傾倒する傾向が見られる。母はSEBECに勤めているが、仕事中心で、麻希を放置気味なこともあり、寂しさから反発している。 絵を描くのが趣味で、全国的な絵画コンクールに「楽園の扉」というタイトルの絵を出品し、金賞を受賞したことがある。香西千里とは中学以来の親友。地震発生後はなぜか明るく積極的な性格に変化。神や悪魔を召喚し、使役することのできるペルソナの能力に目覚めており、媽祖などを使役する。 ペルソナの寓意は女教皇。
南条 圭 (なんじょう けい)
聖エルミン学園に通う男子高校生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。眼鏡をかけている。南条財閥の嫡男。真面目で融通が利かず、理想とプライドが高いが、独自の正義感に基づいて行動しているため、一貫性がある。財界での付き合いもあり、神取鷹久や、SEBECの会長である佐伯とは面識がある。 御影町で発生した地震後、神や悪魔を召喚し、使役することのできるペルソナの能力に目覚めた。ペルソナの寓意は法王。
稲葉 正男 (いなば まさお)
聖エルミン学園に通う男子高校生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。ニットキャップをかぶっている。明るく友達思いな性格だが、短気で喧嘩っ早い一面がある。園村麻希が好きで、病気がちな彼女のことを心配し、時々見舞いに行っている。御影町で発生した地震後、神や悪魔を召喚し、使役することのできるペルソナの能力に目覚める。 ペルソナの寓意は戦車。両親はクリーニング店を営んでおり、城戸玲司の母は常連だった。将来は絵を描く職業につきたいと考えている。
桐島 英理子 (きりしま えりこ)
聖エルミン学園に通う女子高生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。ポニーテールの美少女。帰国子女のためか、英語交じりで、お嬢様風の話し方をする。好奇心旺盛で、常に前向きな明るい性格。オカルト好きなことに加え、フェンシング部に所属し腕に自信があることも手伝って、地震後、街に起こった変化には恐怖より好奇心をもって積極的に関わっている。 地震後に神や悪魔を呼び出し使役するペルソナの能力に目覚め、ニケなどを使役する。ペルソナの寓意は審判。
上杉 秀彦 (うえすぎ ひでひこ)
聖エルミン学園に通う男子高校生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。性格は見栄っ張りでお調子者。クラスの中心にいることを好む。本来は臆病だが、首を突っ込みたがる性格も手伝い、ピンチに陥る時もある。悪魔は面白がらせると立ち去ってくれることを発見しており、その方法で尚也たちの危機を救った。 地震後、尚也たちからは遅れたものの、神や悪魔を呼び出して使役するペルソナの能力に目覚め、ネヴァンなどを使役する。ペルソナの寓意は正義。
城戸 玲司 (きど れいじ)
聖エルミン学園に通う男子高校生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。聖エルミン学園には転校生として入学してきた。額にある十文字の傷とチェーンのついた首輪が特徴。他の生徒に比べると大人びた雰囲気で、口数も少ない。群れることを嫌い、個人行動をとる。 神取鷹久に対し、強い怒りを持っている。ペルソナの能力に目覚めており、ロキなどを使役する。
黛 ゆきの (まゆずみ ゆきの)
聖エルミン学園に通う女子高生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。ショートカットで、姉御肌の女性。アルバイトをしているため、学校行事へのモチベーションは低め。2年4組の担任教師である冴子には以前グレかけていたときに助けてもらった恩があり、好意を持っているため頼まれると断れない。 地震後に神や悪魔を使役するペルソナの能力に目覚める。
綾瀬 優香 (あやせ ゆか)
聖エルミン学園に通う女子高生。2年4組所属で、藤堂尚也のクラスメイト。ツインテールの髪型とルーズソックスが特徴の、連載当時のいわゆる今時の女子高生。性格は明るいが、思ったことを正直に口にしてしまうため、トラブルを起こすことがある。地震後に神や悪魔を使役するペルソナの能力に目覚める。
神取 鷹久 (かみとり たかひさ)
弱冠28歳にして新進企業SEBECの日本支社代表を務める男性。政治家を多数輩出した旧家「神取家」の嫡男。20歳で英国オックスフォードの大学院修了。経済、法学、社会学の博士号を取得していることも手伝い、財界の有名人である。また、財界の集まりで南条圭とは顔見知りの仲。 理知的な雰囲気を持つが、野心家で、目的のためには手段を選ばず、他者を道具として利用したり、場合によっては命を奪うことすら厭わない。
あき
黒いワンピースを着た謎の少女。神取鷹久のことをパパと呼ぶ。子供らしい無邪気な残酷さを持っており、弱い人間が嫌いで、「死んじゃえばいい」、「生きていたって意味ない」と言い切る。強い超能力と悪魔を操る力を持っており、その能力を使ってたびたび藤堂尚也たちの邪魔をする。
香西 千里 (かさい ちさと)
園村麻希の中学以来の親友。美人でスタイルもよく、明るい性格なため、友人が多い。麻希と同じく絵を描くのが趣味で、麻希が金賞を受賞した絵画コンクールに出品していたが、受賞は逃している。恋人の内藤とともに数ヶ月前から行方不明となっている。
フィレモン
『女神異聞録ペルソナ』に登場するキャラクター。意識と無意識の狭間に住まう者と名乗る謎の人物。スーツを着た男性のようだが、仮面を付けているため、素顔はわからない。藤堂尚也にペルソナの力を与える。
集団・組織
SEBEC (せべく)
『女神異聞録ペルソナ』に登場する企業。佐伯・Enargy&Biological&Electronics・CORPORATIONの略称で、世界でも有数の複合企業・佐伯グループの新規事業の核となる新進企業。日本支社の代表を神取鷹久が務める。御影町で起こった異変の原因となったデヴァシステムを開発。園村麻希の母は技術者としてこのシステムの開発に参加している。 私設軍隊まがいのSPをかかえており、セキュリティも厳しい。エジプト神話に同様の名を持つ悪神がおり、企業シンボルにもエジプト十字が使われている。
その他キーワード
ペルソナ
『女神異聞録ペルソナ』に登場する用語。フィレモンは、心に潜む神や悪魔の“姿”をした自分を呼び出す「力」と説明した。神や悪魔を呼び出し、魔法など特殊な力を使うことができる能力。また、このとき呼び出される神や悪魔を指す。ペルソナには寓意と呼ばれるタロットカードの大アルカナに基づいた意味があり、それぞれのペルソナを象徴する寓意がつけられている。
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