あらすじ
第1巻
17歳の女子高校生の日向ようは、超がつくほどの美人ながら、同じ学校の男子にはまったく興味がなかった。彼女は中年紳士を愛する、いわゆる枯れ専だったのだ。そんな彼女は、最近同じクラスの男子である曽根崎譲の言動の端々に中年の魅力を感じて、胸のときめきを覚えていた。実は曽根崎は、23年後の世界から1998年にタイムリープしてきた、中身は社畜アラフォーの中年だったのだ。見た目は17歳だが中身は40歳の曽根崎は、自分がオッサンだと周囲にバレないように気をつけて生活しながらも、1998年の世界を懐かしく感じている。曽根崎のことが気になってしょうがない日向は、友人である北原藍の手助けもあって徐々に曽根崎となかよくなっていく。
登場人物・キャラクター
日向 よう (ひなた よう)
高校2年生の女子で、年齢は17歳。おとなしい性格のつり目美人で、書道部に所属している。中年紳士の哀愁ただよう背中に愛おしさを感じる枯れ専女。枯れ専のためにクラスメートの男子には興味がないが、最近同じクラスの曽根崎譲の言動の端々に「枯れ味」を感じ、胸をときめかせている。恋愛には不器用で、いきなり曽根崎に一日中ビデオに撮らせてほしいと言ってしまうなど、ちょっとズレている。ポーカーフェイスながら、中年紳士や曽根崎にときめいた際は顔を真っ赤にする。
曽根崎 譲 (そねざき ゆずる)
高校2年生の男子。年齢は17歳だが、中身は23年後からタイムリープしてきた40歳の独身中年男性。社畜としての生活が身に沁みついており、見た目が高校生になった1988年においても、ついうっかりオッサンのような言動をとってしまう。それが枯れ専女である日向ようの枯れ専センサーに引っかかり、彼女から好意を抱かれている。一方の曽根崎譲自身も当時は灰色の高校生活を送っていたため、日向のような美人と親しくなることにとまどいつつもときめいている。また、スマホもない1988年での暮らしに困惑しつつも、当時のさまざまなものにノスタルジーを感じる日々を送っている。
北原 藍 (きたはら あい)
高校2年生の女子で、日向ようのクラスメートにして親友。バスケットボール部に所属している。日向が枯れ専であることはよく理解しているが、中年紳士のよさはまったく理解できない。日向が曽根崎譲のことを気になっていると知り、二人の仲を取り持つ。
玉森 晃 (たまもり あきら)
日向ようと同じ高校に通う3年生の男子で、茶髪のイケメン。校舎の裏で日向に交際を申し込むが、25年後ならと言われて断られてしまう。その後、美化委員会で同席となった日向に、いいところを見せようとするが、日向だけが知る曽根崎譲の「枯れ味」によって玉砕した。
杉田 (すぎた)
高校2年生の男子。曽根崎譲のクラスメートで、日向ように好意を抱いている。家庭科の調理実習では、曽根崎や日向と同じ班になるが、空気を読めず曽根崎の作った料理を試食といってバクバク食べていた。曽根崎と日向のデートにもちゃっかり割り込んでくるお邪魔虫。
めい
日向ようの妹で、小学6年生。姉に似たつり目のかわいらしい女の子で、姉と同じく真の枯れ専。やたらとカンがよく、好きな中年紳士俳優が出演するドラマのロケ現場を連日探し当てては見学している。曽根崎譲のことも目ざとく見つけ出し、姉と同じく曽根崎の「枯れ味」にときめいている。
書誌情報
枯れ専女子高生と時かけおじさん 全2巻 KADOKAWA〈B's-LOG COMICS〉
第1巻
(2019-11-30発行、 978-4047358492)
第2巻
(2021-09-01発行、 978-4047367333)