概要・あらすじ
罰ゲームで女装を経験した秋桜いおりは、そのときの感覚が忘れられず、初めて女装して外出する。背徳感からドキドキしながら街を歩いていると、背の高いイケメンに声をかけられた。一緒にスイーツ屋に行ってくれる子を探しているという。誘われるがまま、スイーツ屋でお茶をしていたいおりだったが、良心の呵責(かしゃく)に耐えかね、自分が男であることを告白する。しかしイケメンは「わかっている」と、顔色ひとつ変えずに答えた。そして、いおりの腕を摑(つか)み、自分の豊満な胸に押し付けた。男だと思っていたイケメンは、凛藤はづきという名の男装女子だったのだ。そのまま、ラブホテルに連れて行かれたいおりは、そこで初めてのHを体験。こうして誕生した逆転カップルは、会うたびに思いを募らせ、惹かれ合っていく。
登場人物・キャラクター
秋桜 いおり (あきざくら いおり)
19歳の文系男子大学生。高校生まではメガネを掛けており、典型的な「陰キャ」だった。162.5センチという身長にコンプレックスを持つ。罰ゲームで女装させられた際、予想以上に可愛くなってしまう。そのときの感覚が忘れられず、女装して街に繰り出したところ、男装女子の凛藤はづきにナンパされてカップルになる。愛称は「いおくん」。
凛藤 はづき (りんどう はづき)
26歳の女性。ベース担当のバンドマンで、ショートカットが特徴。身長175.1センチで、男装しているため、イケメンにしか見えない。男装をしていなかった学生時代は、女子にモテモテだった。街で秋桜いおりを見かけてナンパし、付き合うことになる。いおりと二人でいるときは、彼女がリードすることが多い。一人称は「僕」。
秋桜 さゆり (あきざくら さゆり)
高校2年生の女子。水泳部所属。秋桜いおりの妹で、兄とそっくりの顔をしている。身長は165.4センチで、兄より少し高い。方向音痴で、小さい頃は迷子センターの常連であり、兄の手を焼かせていた。幼少時、兄に世話をされていた影響で、自分も世話焼きになった。女装した兄のいおりを、たびたび妹扱いする。