幼なじみとの再会から始まるラブストーリー
小学校時代、小宮山駆と風岡英那は同じクラスに在籍していた。当時の英那は小宮山姓だったため、クラスメートからは「小宮山ーズ」と呼ばれていた。駆はつねに文武両道でクラスのマドンナ的存在の英那と比較され、からかいの対象だったこともあり、一方的に彼女をライバル視していた。しかし、周囲からは恵まれた人生を歩んでいるかのように思われている英那は、人知れず両親の不仲に悩んでいた。そんな中、ひょんなことから英那の家庭の事情を知った駆は彼女を励まし、お互いに距離を縮めたかに思えた二人だったが、小学5年生の時に英那の両親の離婚によって離れ離れになってしまう。4年後、駆と英那は同じ高校に進学したことで再会し、ラブストーリーへと発展する。
平凡だけど思いやりにあふれた男子×文武両道で責任感の強い美少女
小宮山駆はごくふつうの男子高校生。気弱な性格ながら思いやりにあふれ、理解のある友達にも恵まれている。また、恋愛に関してはあこがれはあるものの、小学校時代に大人の事情で離れ離れとなった風岡英那のことが忘れられずにいる。高校に進学して英那と再会してからも、素直になれない彼女のことを心配し、何かと気にかけている。一方の英那は小学校時代から文武両道の美少女で、周囲からは完璧な人物だと思われていた。だが、実際は複雑な家庭環境に置かれ、幼い頃から他人に頼ることができず、周囲に対して無意識に壁をつくってしまいがちな英那に対して、駆は今度こそ彼女の力になりたいと誓うのだった。
小宮山駆に寄せられる切ない恋心
小宮山駆は他人の心に寄り添える心優しい性格の持ち主。そのため、風岡英那以外にも駆に恋心を寄せる女子は多い。英那の親友・大江空は男性嫌いで、当初は駆を毛嫌いしていたが、彼の人柄に触れるうちにひそかに恋心を抱くようになる。そして、駆の後輩のこまも彼に恋心を寄せる女子の一人で、自らのコンプレックスをかわいいと褒めてくれた駆に長らく片思いしている。だが空もこまも、駆の気持ちは英那にあることを知っており、切ない思いを募らせていた。また、なかなか素直になれない英那も、ライバルたちの言動をとおして、あらためて駆への恋心を自覚することとなる。
登場人物・キャラクター
小宮山 駆 (こみやま かける)
風岡英那と幼なじみのごく平凡な男子高校生。英那とは小学校時代に同じクラスに在籍していた。当時は名字が同じ「小宮山」だったために文武両道の英那と比較され、彼女にからかわれたこともあり、ライバル心を抱いていた。クラス内では敵対していたものの、英那が抱えている家庭の悩みを知り、励まして打ち解けたことで、英那にまるで初恋のような感情を抱いた。しかし、5年生の時に英那の両親が離婚し、ある日突然、別れも告げずに彼女が転校したことで、離れ離れになってしまう。4年後、高校に入学して偶然にも同じクラスとなり、再び英那と距離を縮めていき、恋心を抱くようになる。
風岡 英那 (かざおか えな)
小宮山駆と幼なじみの女子高校生。偶然駆と同じ高校に入学し、同じクラスに在籍している。以前は駆と同じ小学校に通い、クラスも同じだった。小学校時代から運動も勉強もできるクラスのマドンナ的存在。当時は駆と名字が同じ「小宮山」だったため、クラスメートから駆と比較され、賞賛されることが多かった。そのことで駆をからかうときもあり、彼からは一方的にライバル視されていた。そんな中、ひょんなことから駆に両親が不仲である事実を打ち明け、心を通い合わせるようになる。しかし、小学5年生の時に両親が離婚したことで、誰にも別れを告げずに転校する。大人っぽい容姿の美少女ながら素直になれないタイプで、誰にも頼れずに一人で悩みを抱え込んでしまう傾向がある。再会後も小学校時代と同様に駆をからかっていたが、彼の優しさに触れ、次第に恋心を抱くようになる。
書誌情報
小宮山がキライだ 6巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2023-01-25発行、 978-4088447360)
第2巻
(2023-05-25発行、 978-4088447483)
第3巻
(2023-09-25発行、 978-4088448336)
第4巻
(2024-01-25発行、 978-4088448640)
第5巻
(2024-05-23発行、 978-4088430072)
第6巻
(2024-09-25発行、 978-4088430508)