概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
日向 伊智朗 (ひなた いちろう)
森原中学校に通う1年生の男子。年齢は12歳。卓球好きの父親に男手一つで育てられ、名前は1950年代に活躍した卓球選手の「荻村伊智朗」から付けられた。卓球の技量は非常に高く、10歳の時に天才として知られる如月ヨルゲンに勝ったこともあるが、1年半前の火災によって父親を失い、自らは記憶喪失となり、親戚の日向恵美に引き取られる。中学に進学してからも記憶は戻らず、幼なじみの内田からの勧誘で野球部に入部するも、野球への適性はまったくなく、周囲からは「何をやってもまんべんなくダメ」と評されている。そんな中、練習試合にやって来たヨルゲンと再会して、卓球に関する記憶と全盛期のテクニックを取り戻した。のちに卓球部に入部し、部長の宮原博治から「ヒナ」と呼ばれるようになる。
如月 ヨルゲン (きさらぎ よるげん)
卓球名門校と知られる紫王館中学校に通う1年生の男子。アンダーリムの眼鏡をかけている。小学生時代に卓球全日本選手権ホープスの部で優勝を果たした実力者で、高いプライドと闘争心を持つ。2年前に日向伊智朗と対戦するも当初は彼を軽んじていたが、互角の勝負を演じたことで互いに認め合い、よきライバルとなる。しかし半年後、突如伊智朗が姿を消したことでやり切れぬ思いを抱えており、ずっと彼との再戦を望んでいた。そんな中、記憶を失っていた伊智朗と再会し、彼が卓球を再開するきっかけを作った。そして、彼と公式大会での再戦を約束し、失いかけていた卓球への情熱を取り戻す。