少年ラケット

少年ラケット

掛丸翔の初連載作品。過去の記憶を失った天才卓球選手の日向伊智朗が、一癖も二癖もある少年や少女たちと出会い、卓球を通じて成長を遂げる姿を描いた学園スポーツ漫画。記憶を失ってからはパッとしない生活を送っていた伊智朗が、ライバルの如月ヨルゲンとの試合をきっかけに再び卓球に打ち込み、やがて過去の自分を取り戻していく。また、作者の掛丸翔は中学、高校時代に本作の題材となった卓球に取り組んでおり、その知識や経験が作中にも反映され、卓球未経験の読者も楽しめる構成となっている。秋田書店「週刊少年チャンピオン」2015年26号から2017年41号にかけて連載の作品。

正式名称
少年ラケット
ふりがな
しょうねんらけっと
作者
ジャンル
卓球
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

日向 伊智朗 (ひなた いちろう)

森原中学校に通う1年生の男子。年齢は12歳。卓球好きの父親に男手一つで育てられ、名前は1950年代に活躍した卓球選手の「荻村伊智朗」から付けられた。卓球の技量は非常に高く、10歳の時に天才として知られる如月ヨルゲンに勝ったこともあるが、1年半前の火災によって父親を失い、自らは記憶喪失となり、親戚の日向恵美に引き取られる。中学に進学してからも記憶は戻らず、幼なじみの内田からの勧誘で野球部に入部するも、野球への適性はまったくなく、周囲からは「何をやってもまんべんなくダメ」と評されている。そんな中、練習試合にやって来たヨルゲンと再会して、卓球に関する記憶と全盛期のテクニックを取り戻した。のちに卓球部に入部し、部長の宮原博治から「ヒナ」と呼ばれるようになる。

如月 ヨルゲン (きさらぎ よるげん)

卓球名門校と知られる紫王館中学校に通う1年生の男子。アンダーリムの眼鏡をかけている。小学生時代に卓球全日本選手権ホープスの部で優勝を果たした実力者で、高いプライドと闘争心を持つ。2年前に日向伊智朗と対戦するも当初は彼を軽んじていたが、互角の勝負を演じたことで互いに認め合い、よきライバルとなる。しかし半年後、突如伊智朗が姿を消したことでやり切れぬ思いを抱えており、ずっと彼との再戦を望んでいた。そんな中、記憶を失っていた伊智朗と再会し、彼が卓球を再開するきっかけを作った。そして、彼と公式大会での再戦を約束し、失いかけていた卓球への情熱を取り戻す。

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