少年疾駆

少年疾駆

『食戟のソーマ』の原作者、附田祐斗の初連載作品。舞台は現代の神奈川県。県内でも有数の実力を誇る御崎FCのエース、大鳥晴輝と、天才的なMF(ミッドフィルダー)の陣明薫という、UEFAチャンピオンズリーグ出場を夢見る二人の少年を描いた少年サッカー漫画。集英社「週刊少年ジャンプ」2010年25号から40号まで連載。

正式名称
少年疾駆
ふりがな
しょうねんしっく
作者
ジャンル
サッカー
 
学園
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
全2巻完結
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ライバル同士が成長していく王道少年サッカー漫画

舞台となるのは、神奈川県の少年サッカークラブ、御崎FC。主人公の大鳥晴輝(ハルキ)は、前年の地区大会得点王であり、御崎FCの不動のエースである。しかし、チームに新たに加入してきた転校生の陣明薫は、イケメンなうえに、ハルキを超える天才的なテクニックの持ち主だった。本作は、ハルキと陣明というライバル同士が、切磋(せっさ)琢磨しながら成長していく姿を描いた王道少年スポーツ漫画である。また、二辻小学校6年3組を舞台に、ハルキと陣明、悪友三人組、ヒロインの朝希ちかたちのやりとりをコミカルに描いた学園ものでもある。

対照的な二人の少年のライバルストーリー

ハルキは御崎FC不動のエースであり、サッカーの実力は高い。しかし彼は、かっこつけ衝動が極端に顕著な少年で、いかにかっこつけるかばかりを日々探求しているお調子者である。陣明は、転校初日から女子にモテまくるが、彼女らを全く相手にしないクールな美少年。しかし、将来はUEFAチャンピオンズリーグ出場を目指す熱い気持ちを秘めている。陣明にライバル心を抱いたハルキは、「1対1」の練習でへこませようとするが、結果は0勝10敗の大惨敗。しかし翌日再挑戦し、10本目の勝負で、プレイ中に才能を開花させ、一矢を報いた。こうして対照的な二人の少年は、お互いを高め合いながら、夢に向かって突き進んでいく。

二人の天才のチームプレイ

地区大会の決勝戦で、御崎FCは、輝かしい歴史を誇る名門のセボーラFCと戦うことになった。ゴール前をがっちり固めたディフェンスと、身体能力がずば抜けた三人によるオフェンスで、セボーラFCは得点を重ねる。一方御崎FCは、ハルキと陣明という優れたプレイヤーがいるものの、それぞれが「個」で動いていたため、セボーラFCの布陣を崩せずにいた。しかし、残り時間も少なくなったとき、ハルキと陣明は協力し合って、最後のプレーに挑んでいく。

登場人物・キャラクター

大鳥 晴輝 (おおとり はるき)

二辻小学校6年3組の男子生徒。白いバンダナが特徴。身長157センチメートル、体重39キログラムで、血液型はB型。御崎FCに所属し、背番号は9番、ポジションはFW(フォワード)。前年の地区大会得点王で、5年生で神奈川県東部地区大会MVPを獲得した史上初の選手でもある。病的なかっこつけたがりで、脳内に様々な「かっこつけリスト」があり、行動の基準になっている。陣明薫との出会いで才能を開花し、陣明と同じくUEFAチャンピオンズリーグ出場を夢見るようになる。

陣明 薫 (じんみょう かおる)

二辻小学校6年3組に転校してきた男子生徒。メガネをかけたおしゃれなイケメンで、とにかく女子にモテる。身長156センチメートル、体重38キログラムで、血液型はAB型。御崎FCに所属し、背番号は10番、ポジションはMF(ミッドフィルダー)。柔らかいタッチでボールを扱う天才で、パスの受け手やDFなど、複数の選手の動きを同時に見る能力にも長(た)けている。UEFAチャンピオンズリーグ出場を夢見ている。

朝希 ちか (あさき ちか)

二辻小学校6年3組の女子生徒。身長144センチメートルで、血液型はA型。教室で騒ぐ、ハルキたち男子生徒を注意するが、いつもあっさり論破されて泣いてしまう女の子。体育の時間にサッカーをするハルキの姿に魅せられ、サッカーに興味を持つようになる。

書誌情報

少年疾駆 全2巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2010-08-04発行、 978-4088700946)

第2巻

(2010-10-04発行、 978-4088701196)

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