コラソン サッカー魂

コラソン サッカー魂

サッカー日本代表に加わった、世界屈指の名将として知られるヘルマン・ヴィースラーと、Jリーグを追放されていた問題児の戌井凌駕。それまで低迷していた日本代表が彼らを中心に息を吹き返し、世界と戦っていく姿を描いた熱血サッカー漫画。

正式名称
コラソン サッカー魂
作者
ジャンル
サッカー
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
全9巻
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概要・あらすじ

サッカー日本代表は、苦しい戦いが続いた結果、W杯出場が危ぶまれていた。そんな日本代表を救うため、前監督の高柳雅彦に代わり、名将として知られるヘルマン・ヴィースラーが緊急招聘される。ヘルマンは日本には得点力が不足していると言い切り、保守的な日本サッカー連盟会長の岩崎重太郎の反対を押し切り、Jリーグを追放されていた問題児の戌井凌駕をFWとして代表に招集した。

その結果、凌駕は優等生の中神祐也、キャプテンの醍醐弘文と激しく衝突し、チーム内の雰囲気は最悪なものとなってしまう。しかし、W杯出場のためには予選の残り3戦では、凌駕の絶対的な得点力が必要されていた。

登場人物・キャラクター

戌井 凌駕 (イヌイ リョウガ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはFW。福島出身で26歳の男性。身長176センチ、体重68キロ。背番号は23番。逆立てた髪に眉がつり上がった、野性的な風貌をしている。無名のクラブであるブラジル2部プルメナウから日本代表に緊急招集される。6年前、Jリーグの盛岡イーグルスで暴力事件を起こし、Jリーグを追放された。盛岡の当時の監督であった高柳雅彦に、日本サッカー連盟の会長である岩崎重太郎に謝罪するよう促されたが、これを突っぱねたため岩崎から完全に嫌われている。 盛岡時代は他に試合中の交錯で赤城拓洋の脚を折ったことがあり、この怪我で赤城は復帰までに2年半のリハビリが必要になった。また赤城とは高校時代にも東北選抜で一緒にプレイをしたことがある。 代表に召集されてからは監督のヘルマン・ヴィースラーをはじめ、中神祐也や醍醐弘文などの真面目な選手ともぶつかるが、若手の崎谷仁、青野亮には慕われる。記者の潮岳彦のインタビューに答えた際に、潮は「FWの風景」という記事を書くが、潮以外の記者には曲解された醜聞記事にされてしまう。

ヘルマン・ヴィースラー (ヘルマンヴィースラー)

サッカー日本代表の監督。旧東ドイツ出身で72歳の男性。身長189センチ、体重81キロ。インテリジェンスと決断力、強い意志を持ち併せた名将。欧州を中心に多くのクラブやナショナルチームを率いた豊富な経験を持ち、近年では韓国やオーストラリア代表を率いて好成績を残したことで、日本代表監督として白羽の矢が立った。前監督の高柳雅彦のもとで戦った結果、W杯アジア予選グループリーグ敗退の可能性も出てきた日本代表を立て直すために、戌井凌駕を召集する。

中神 祐也 (ナカガミ ユウヤ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはMF。年齢は26歳の男性。身長176センチ、体重69キロ。背番号は10番。醍醐弘文とともに、3年前のドイツW杯グループリーグを経験している数少ないメンバーで、所属しているスペイン1部リーグのバレンシアから召集された不動の司令塔。優等生然とした優男で、真面目で潔癖な性格をしている。 14歳から毎日日記をつけていることで有名で、ヘルマン・ヴィースラーにもそのことを知られていた。乱暴な戌井凌駕を快く思ってはいないが、FWとしての実力は認めている。

醍醐 弘文 (ダイゴ ヒロフミ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはDF。年齢は29歳の男性。身長188センチ、体重82キロ。背番号は2番。中神祐也とともに、3年前のドイツW杯グループリーグも経験している数少ないメンバーで、所属しているJリーグの横浜SCから召集された信頼の厚いキャプテン。がっしりとした体格に顎ひげを生やした強面の外見ながら、繊細で実直な性格。 戌井凌駕の乱暴さに最初は腹を立てるが、凌駕の言い分もきちんと聞いて判断する柔軟な思考の持ち主。

赤城 拓洋 (アカギ タクヨウ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはGK。年齢は26歳の男性。身長187センチ、体重80キロ。背番号は24番。すらりと背が高く、長めのさらりとした黒髪をしていて、あまり表情を変えない。所属しているJリーグのAS仙台からヘルマンによって召集された第3GKだったが、正GKの長谷川浩の負傷により急遽試合に出場することになる。 7年前、試合中に相手チームのFWだった戌井凌駕と交錯して開放骨折という重傷を負ったが、2年半のリハビリを経て復帰し、新人王を取った経緯がある。宮城県出身ということもあり、サッカー東北選抜で福島県出身の凌駕とは旧知の仲で、怪我をしたことについても凌駕に対して特別な悪感情は抱いていない。もともと心拍数が上がったり緊張したりしない性質で、W杯出場のかかった重要な試合でも落ち着いて戦うことができる。 テヘランでは、標高の違いからボールの伸びが違うことに最初に気づく冷静さも持つ。

崎谷 仁 (サキヤ ヒトシ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはFW。年齢は21歳の男性。身長185センチ、体重74キロ。背番号は14番。明るい長めの髪にヘッドバンドをしている。これまでの代表戦では15分しか出場したことがなかったが、強いフィジカルを買われ、サウジアラビア戦から戌井凌駕、青野亮とともに3トップの一角として初めて先発出場することとなる。 素直で一生懸命な性格で、荒っぽいが貪欲にゴールを決める凌駕に憧れている。やや必死になりすぎて周りが見えなくなることがあり、味方GKの長谷川浩と接触事故を起こしてしまう。

青野 亮 (アオノ マコト)

サッカー日本代表選手で、ポジションはFW。年齢は22歳の男性。身長172センチ、体重68キロ。背番号は13番。やや逆立てた黒髪に、がっしりとした体格。代表では6分しか出場したことがなかったが、代表一のスタミナを誇り、戌井凌駕、崎谷仁とともにサウジアラビア戦から3トップの一角として初の先発出場を果たす。 この試合で、得点に結びつくプレーに関わり注目されることとなる。両親が試合を見に来ていたこともあり、その喜びはひとしおだった。崎谷とともに凌駕を慕っている。

加藤 智 (カトウ サトル)

サッカー日本代表選手で、ポジションはMFでボランチ。年齢は25歳の男性。身長178センチ、体重70キロ。背番号は8番。痩身で長めの髪をしている。真面目で保守的な性格のため、戌井凌駕の乱暴なやり方にいつも腹を立てている。内村健太と意見が合い、凌駕のせいで守備陣がいつも大変な目に遭っていると常に文句を言っている。

内村 健太 (ウチムラ ケンタ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはDF。年齢は24歳の男性。身長181センチ、体重74キロのがっしりとした体格。背番号は4番。MFの加藤智とよく一緒におり、DFとして何度もゴールを脅かされたのは戌井凌駕が守備に参加しないばかりか、乱暴なプレイで味方を窮地に陥れているからだと文句を言う。

長谷川 浩 (ハセガワ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはGK。身長190センチ。背番号は1。長身にがっしりと分厚い体格に落ち着いた性格で、日本の絶対的守護神として信頼が厚い。オーストラリア戦では数々のファインプレーで日本代表を救うが、FWの崎谷仁との接触プレイで大怪我をして退場し、控えGKの赤城拓洋と交代することになった。

森下 冬馬 (モリシタ トウマ)

サッカー日本代表選手で、ポジションはFW。年齢は24歳の男性。背番号は9番。明るい髪色をふんわりとセットしており、身だしなみには気を使っている。アイドル顔で人気が高く、本人もそれを自覚しているため、ファンやマスコミには快く応じている。所属しているJリーグの東京フェニックスから召集されているFWだが、代表では今までに得点はゼロ。 点を取るだけがFWではないなどとうそぶいており、中神祐也には「生ゴミの日に出してしまいたい」と思われている。戌井凌駕の泥臭い乱暴なプレイを軽蔑している。

日本代表の先発選手たち (ニホンダイヒョウノセンパツセンシュタチ)

サッカー日本代表の先発メンバー。北島翔、三条大樹はDF、和田洋平はMF。北島、三条はDF仲間の内村健太や、ボランチの加藤智とロッカールームなどでは一緒にいることが多い。戌井凌駕に対してはかなり懐疑的で、快く思っていない。

岩崎 重太郎 (イワサキ ジュウタロウ)

日本サッカー連盟会長で71歳の男性。恰幅のいい体格で、大きく分厚い唇をいつも不機嫌にへの字型にしている。頭が固く、非常に保守的な性格。問題児の戌井凌駕を目の敵にし、岩崎が反対したのにも関わらず凌駕を招集するというヘルマン・ヴィースラーも鬱陶しい存在と感じるようになる。根拠のない楽観主義でサッカーのことを何もわかっておらず、自分の権威にばかりこだわる人物。

高柳 雅彦 (タカヤナギ マサヒコ)

サッカー日本代表の前監督で48歳の男性。ひょろりとしたうらなり顔で、軽薄な印象を与える。日本代表をグループ4位に低迷させた張本人ながら、自分の戦術は間違っていないと主張している。戌井凌駕とは以前に盛岡イーグルスで一緒だったことがあり、当時の経緯により凌駕のことを嫌っている。ヘルマン・ヴィースラーが失脚すればまた自分に代表監督の座が回ってくると思っている。

田代 聡 (タシロ サトシ)

日本サッカー連盟の広報兼通訳担当。七三分けで眼鏡をかけた、真面目な風貌の中年男性。保守的で高圧的な日本サッカー連盟において唯一日本代表を案じ、彼らの活躍を願って協力している。戌井凌駕の破天荒な性格は問題視しながらも能力は高く評価し、ヘルマン・ヴィースラーに期待を寄せる。

潮 岳彦 (ウシオ タケヒコ)

毎朝新聞の記者。落ち着いており、物腰の柔らかい知的な中年男性。記者の中でただ1人だけ、戌井凌駕を正当に評価している。凌駕の話を聞いて「FWの景色」という記事を書き、選手たちの間でも話題になった。凌駕の力を評価しながらも、その力が間違った方向に使われた時には、ダガーナイフ(戦うための両刃のナイフ)と評して戒めた。これは、敵陣においては鮮やかに仕事を遂行するが、我慢のプレーができず逆に味方を傷つけるという意味である。

サウジアラビア代表のCBたち (サウジアラビアダイヒョウノセンターバックタチ)

サッカーのサウジアラビア代表CBを務める選手。名前はジャイマールとアル・ハサン。ジャイマールは身長185センチで背番号2番、アル・ハサンは身長186センチで背番号3番。アジア屈指のCBと評され、長身にして屈強なその体格を活かして敵のFWをことごとく止めてきた。戌井凌駕のパワーに圧倒され、日本代表に対する見方を改めることになる。

アシュリー (アシュリー)

サッカーのオーストラリア代表MFで、イングランドプレミアリーグのマンチェスターCでプレイする不動の司令塔。背番号は10。髪を逆立てた快活な印象の選手で、日本人はメンタルが弱いと軽んじている。3年前のドイツW杯予選では若手として、中神祐也、醍醐弘文らを相手に勝利を収めた経験があり、それが絶対の自信に繋がっている。 オーストラリア代表でもほとんどのパスの基点になる実力者。

フライシャ-

サッカーのオーストラリア代表GKで、身長192センチの絶対的守護神。金髪にがっしりとした体格で、真面目な印象の選手。ゴール前の咄嗟の判断にも優れている。イングランドプレミアリーグのビッグ4の一角、アーセナルでプレイし、CL(チャンピオンズリーグ)にも出場している世界トップレベルの選手。

アリ・ファルハッド (アリファルハッド)

サッカーのイラン代表のボランチで31歳。背番号7番。年齢相応の落ち着いた風貌の選手。本来司令塔となるトップ下は別の選手が務めているが、イラン代表における実質的な司令塔は、このアリ・ファルハッドである。強靭なフィジカルに31歳とは思えない豊富な運動量、高精度のパスが武器で、チームメイトの信頼も非常に厚い。

カリム・ライミ (カリムライミ)

サッカーのイラン代表FWで18歳。身長182センチの若者らしいすらりとした体格をしており、長めの髪をヘッドバンドで押さえている。背番号は22番。今まで公式戦出場がなく、マスコミをシャットアウトして練習をしてきた。イラン代表の切り札であり、日本戦でついに初先発を果たす。100メートル10秒台の俊足で、CBの醍醐弘文を撹乱する。

イラン代表のDFたち (イランダヒョウノディフェンダータチ)

サッカーのイラン代表のDFを務める選手。名前はジェバド・ハシェミとシャハルディ。2人ともがっしりとした体格に、いかつい顔つきをしている。戌井凌駕を挑発してカードを出させることを目的とし、いきなり凌駕を蹴ったりと乱暴なプレイを連発して、口汚い言葉で罵る。これにより、主審のパク・スンホンにも目を付けられることとなる。

パク・スンホン (パクスンホン)

サッカーの日本代表対イラン代表の試合での主審を務める男性。アジア系の細身の男性で、非常に慎重で冷静な判断を下す。イラン代表のDFたちに挑発された戌井凌駕が報復行動を取った際にも、相手のラフプレーを問題視していたこともあり、注意に留めて様子を見た。どちらに肩入れすることなく、冷静に試合を裁く。

集団・組織

日本代表 (ニホンダイヒョウ)

サッカーの日本代表チーム。当初は高柳雅彦が指揮を執っており、W杯最終予選5試合を終えた時点でグループリーグ4位と低迷し、W杯本大会出場が危ぶまれていた。この結果を受けて、世界の名将の1人として知られるヘルマン・ヴィースラーを緊急招集。ヘルマンは決定力不足のチームに、「狂犬」と呼ばれる戌井凌駕を加えた。 司令塔の中神祐也、キャプテンの醍醐弘文は前回大会でW杯本大会出場を逃しており、今大会に望みをかけている。

サウジアラビア代表 (サウジアラビアダイヒョウ)

サッカーのサウジアラビア代表チーム。W杯本大会出場4回を誇る西アジアの強豪で、堅い守備には定評がある。鉄壁の守りを支えるのはアジア屈指の長身センターバックとして知られるジャイマールとアル・ハサン。頑強なセンターバックで守りきった後に、サイドから繰り出すカウンター攻撃で点を取るのが必勝スタイル。

オーストラリア代表 (オーストラリアダイヒョウ)

サッカーのオーストラリア代表チーム。W杯最終予選グループリーグ内では頭1つ飛び抜けた強さを誇り、アジア・オセアニアの盟主を自負している。平均身長で日本代表を8センチ上回る上背と、フィジカルの強さが特長。司令塔のアシュリー、GKのフライシャーはイングランドプレミアリーグの強豪クラブで活躍する世界トップレベルの選手で、オーストラリア代表の柱となっている。

イラン代表 (イランダイヒョウ)

サッカーのイラン代表チーム。W杯最終予選で、引き分ければW杯本大会出場が決まるという状況で日本代表と戦うことになる。ボランチのアリ・ファルハッドを中心に、新鋭のカリム・ライミをFWとして先発させた。戌井凌駕の得点力を恐れ、早い時点で退場に追い込もうとジェバド・ハシェミやシャハルディを使って、凌駕を挑発する。

その他キーワード

コラソン (コラソン)

ポルトガル語で気持ちや心を表す言葉。サッカーでは「魂」を意味して使われることが多い。ヘルマン・ヴィースラーは代表チームへの招集を断る戌井凌駕に、「いっぱしのコラソンを持っているなら、より高いレベルのプレイ環境を求めるはずだ」と言って彼の気持ちに火をつけた。

書誌情報

コラソン サッカー魂 全9巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉 完結

第1巻

(2010年6月4日発行、 978-4063619072)

第2巻

(2010年9月6日発行、 978-4063619324)

第3巻

(2010年12月6日発行、 978-4063619720)

第4巻

(2011年3月4日発行、 978-4063820089)

第5巻

(2011年6月6日発行、 978-4063820393)

第6巻

(2011年9月6日発行、 978-4063820713)

第7巻

(2011年12月6日発行、 978-4063821123)

第8巻

(2012年2月6日発行、 978-4063821338)

第9巻

(2012年2月6日発行、 978-4063821345)

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