概要・あらすじ
名門・清水が丘FCの補欠だったサッカー少年の大地翔は、転校した北原小学校のサッカーチーム・北原キッカーズに入部する。しかしキッカーズは、創部以来公式戦で勝ち星なし、全員まったくやる気がなく、練習試合に21対0で敗れた挙句に次回以降の試合を断られるほどの駄目チームだった。そんな中でも前向きな翔は、地区の最強チームである南陽SCに熱心に通っては練習試合を申し込み、南陽SCキャプテンの上杉光に1対1の勝負で勝ったら練習試合を受けてもらえることとなる。
翔と上杉の対決を見て目が覚めたキッカーズのメンバーは、練習を積み重ねて徐々に実力をつけ、全国大会出場を目指すようになる。
登場人物・キャラクター
大地 翔 (だいち かける)
小学4年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはフォワード。名門・清水が丘FCの補欠だったが、北原小学校へ転校し、キッカーズに入る。サッカーに対するすさまじい情熱の持ち主であり、やる気を失っていたキッカーズのチームメイトの心を変えていく。シュート力やテクニックはキッカーズの中でも抜けた存在であり、ボールを失いそうになっても最後まで諦めない心もあって、数々の強豪からゴールを奪っていく。
本郷 勝 (ほんごう まさる)
小学6年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはゴールキーパー。当初はやる気がなかったが、大地翔の影響で情熱を取り戻すと、最年長としてチームを引っ張っていく。
石井 健太 (いしい けんた)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはミッドフィールダーないしフォワード。口が悪く、乱闘騒ぎを起こすなどトラブルメーカーでもあるが、仲間を鼓舞して引っ張っていく面も持ちあわせており、本郷勝の卒業後はキャプテンを務めた。家は寿司屋。
小畑 英夫 (おばた ひでお)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはミッドフィールダー。アダ名は「デコ」。家はスポーツ用品店で、父親の小畑栄作はキッカーズに何かと支援をしている。
原 たけし (はら たけし)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはミッドフィールダーないしフォワード(右ウイング)。原きよしは双子の弟であり、兄弟の息の合ったプレーを得意とする。家はおもちゃ屋。
原 きよし (はら きよし)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはミッドフィールダーないしフォワード(左ウイング)。原たけしは双子の兄であり、兄弟の息の合ったプレーを得意とするが、二人合わせて一人前と見られている現状に悩みを持っている。実家はおもちゃ屋。
大高 守 (おおたか まもる)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはディフェンダー。長身が特徴。ディフェンダーというポジションが頑張っても評価されないと不満を持ち、キッカーズを離れてバスケットボール部に入部していたこともある。
野口 学 (のぐち まなぶ)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。眼鏡が特徴の知的な子供。成績が落ちたために親から圧力を受け、一時期キッカーズをやめて塾通いに専念していたこともある。
太田 太一 (おおた たいち)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはディフェンダー(センターバック)。食いしん坊の肥満体型で、動きが遅いために当初は補欠だったが、練習を積み重ね、体格やパワーを活かした活躍をするようになっていく。家は八百屋。
高田 哲也 (たかだ てつや)
小学4年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはミッドフィールダー。家はカメラ屋。
古賀 信介 (こが しんすけ)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはディフェンダー(右サイドバック)。
浜本 直人 (はまもと なおと)
小学6年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはディフェンダー。チーム一の長身であり、それを活かしたプレーを得意とする。家は電器屋。
上杉 光 (うえすぎ ひかる)
小学6年生の男子。南陽SCのキャプテンで、ポジションはゴールキーパー。全国屈指の天才ゴールキーパーと評価される実力の持ち主で、大地翔を最初に認めた選手。
小畑 栄作 (おばた えいさく)
小畑英夫の父親で、スポーツ用品店を経営するハゲ頭の中年男性。自身もサッカー経験者であるため北原キッカーズを応援しており、用具や飲み物の差し入れから対戦相手のデータ収集など、さまざまな点で協力している、顧問のような存在。ただし、思い入れが強すぎるあまり、英夫をフォワードとして起用してほしいと本郷勝に要求し、それが聞き入れられないと英夫を退部させようとしたこともある。
一之瀬 金時 (いちのせ きんとき)
小学5年生の男子。北原キッカーズの一員で、ポジションはゴールキーパー。本郷勝らの卒業後にキッカーズに入部した。入部早々キャプテンの石井健太に対決を挑むなど、生意気なところがあるが、根は素直。地域の選抜チームである最上イーグルスで、エースである海城新作のシュート練習に付き合わされているうちに実力をつけるが、試合での活躍を妬んだ海城に理不尽ないびりを受け、イーグルスを辞めることになった過去がある。
栗田 保 (くりた たもつ)
北原キッカーズの一員で、ポジションはディフェンダー。アダ名は「どんぐり」。家は「どんぐりラーメン」というラーメン屋。小さい頃からサッカーボールで遊ぶのが好きで、ドリブルをしながらラーメンの出前をしているため、他の能力は低いがドリブルテクニックだけは優れる。
水島 雄 (みずしま ゆう)
西山SSSに所属している小学生男子で、ポジションはフォワード。大会屈指のストライカーと言われており、病気療養中の弟・水島亮のために全国大会出場を誓っている。得意技はバナナシュート。
水島 亮 (みずしま りょう)
西山SSSに所属している小学生男子で、ポジションはフォワード。水島雄は兄。兄を上回るほどの実力を持ちながら、病気のために一時はサッカーを断念していた。「七色の変化球」と呼ばれるシュートテクニックが持ち味で、コーナーキックから直接ゴールを決めるなどの活躍を見せる。
真行寺 あきら (しんぎょうじ あきら)
西山SSSに所属している小学生男子で、ポジションはディフェンダー。大地翔が清水が丘FCにいた頃の先輩であり、エースストライカー候補だったが、西山SSSでは守備の要として活躍している。
天童 要 (てんどう かなめ)
帝和FCに所属している小学生男子で、ポジションはフォワード。身長181cm、体重100kgという小学生離れした体格の持ち主で、鎖でできたゴールネットを破るほどのシュート力を持ち、練習試合では相手のゴールキーパー3人を負傷させ棄権試合に追い込んだほど。
高見沢 淳 (たかみざわじゅん)
帝和FCに所属している小学生男子で、ポジションはゴールキーパー。人間業ではないと評されるほどの素早い動きで、「黒ヒョウ」と呼ばれる。
早川 秀人 (はやかわ しゅうと)
南陽SCに所属している小学生男子。上杉光らの卒業後にエースとなり、チームを引っ張ることになる。
兵藤 俊 (ひょうどう しゅん)
北原小学校に転校してきた小学6年生の男子。報酬をもらってさまざまなチームの助っ人をしていることから「汚れたエースストライカー」と呼ばれている。かつて、貧乏でユニホームが買えないことを理由に仲間はずれにされた経験があることから「仲間」を嫌っており、北原キッカーズと大地翔に勝負を挑んでくる。 明光寺という名の寺で暮らしている。
広沢 (ひろさわ)
北原小学校野球部のキャプテンである男子。当初は北原キッカーズのことを認めていなかったが、キッカーズの南陽SC戦での奮闘を見てからは練習に協力するなど好意的になる。
海城 新作 (かいじょう しんさく)
最上イーグルスに所属する小学生男子で、ポジションはフォワード。短距離界のホープだったが、スカウトされてサッカーの道に転じた。自分が中心でないと我慢ができない性格であり、自分を脅かす活躍を見せた一之瀬金時をいびってイーグルスから追い出した過去がある。
大島 仙一 (おおしま せんいち)
選抜チーム「東海FC」の監督であり、かつて無名のチームを全国優勝に導いた実績を持つ。大地翔に興味を持ち、チームへ勧誘する。
集団・組織
北原キッカーズ (きたはらきっかーず)
『がんばれ!キッカーズ』に登場するサッカーチーム。北原小学校のサッカーチームであり、大地翔、石井健太らが所属する。キャプテンは本郷勝。当初はメンバー全員にやる気がなく、創部以来公式戦で勝ち星がないため「おんぼろキッカーズ」などと呼ばれて馬鹿にされる弱小チームだったが、翔に影響されて練習を積み重ね、徐々に実力をつけていくようになる。 全員攻撃・全員守備の「全員サッカー」が持ち味。
南陽SC (なんようえすしー)
『がんばれ!キッカーズ』に登場するサッカーチーム。全国レベルの天才ゴールキーパーであるキャプテン・上杉光と、「南陽三羽ガラス」と呼ばれる強力な3トップを擁し、昨年度の地区大会で優勝している強豪。北原キッカーズの最大のライバル。
西山SSS (にしやますりーえす)
『がんばれ!キッカーズ』に登場するサッカーチーム。水島雄、水島亮、真行寺あきらなどが所属。南陽SCと並ぶ地区の強豪で、北原キッカーズのライバルの一つ。
帝和FC (ていとえふしー)
『がんばれ!キッカーズ』に登場するサッカーチーム。怪物と呼ばれるエースの天童要による得点力と、黒ヒョウの異名を持つゴールキーパー高見沢淳による鉄壁の守りで優勝候補№1と呼ばれる。北原キッカーズのライバルの一つ。