概要・あらすじ
外部につながる道は国道1本しかないという、孤立した小さな集落。人口約1300人の外場村で、ある日3人の村人の死体が見つかる。村でただ一人の医者である尾崎敏夫は、事故死として扱われたその死に不審を感じていた。
それ以降、村では人が次々と死んでいくようになる。
登場人物・キャラクター
村迫 正雄 (むらさこ まさお)
外場村に住む高校2年生の男子。米屋の息子で、年の離れた兄弟の末っ子であるため甘やかされて育てられた。ナルシストで身勝手な性格。都会から引っ越してきた結城夏野のことを嫌っている。
辰巳 (たつみ)
桐敷正志郎の屋敷の使用人。人なつっこい青年で、小心な態度を見せている。
武藤 徹 (むとう とおる)
外場村に住む高校3年生の男子。優しい性格で、村の子どもたちから慕われる存在。都会から引っ越してきた結城夏野を弟のようにかわいがる。
尾崎 敏夫 (おざき としお)
外場村で唯一の医師で、尾崎医院の院長。先代の父親は病死しており、村人には「若先生」と呼ばれている。父親の権威主義的な考えを嫌い、村人にはフランクな態度で接する。室井静信とは幼馴染み。
清水 恵 (しみず めぐみ)
外場村に住む高校1年生の女子で、結城夏野と同級生。田舎臭い村を嫌って都会に憧れを持っており、都会で育った結城夏野に一方的に好意を寄せる。しかし結城夏野には鬱陶しがられている。
結城 夏野 (ゆうき なつの)
高校1年生の男子で、清水恵と同級生。両親の都合で外場村に引っ越しをしてきたため、都会とは異なる環境に不満を持っており、大学受験をして村を出て行くことを考えている。
室井 静信 (むろい せいしん)
外場村にある旦那寺の副住職。村人からは「若御院」と呼ばれる。副業として小説を執筆しており、数冊の著書も出版している。尾崎敏夫とは幼馴染みで、次々と起こる村人たちの死を不審に思い、ともに調査を始める。
桐敷 沙子 (きりしき すなこ)
桐敷家の一人娘。日光に当たることができない病気のため、日中は外を出歩くことができない。室井静信の小説のファンで、彼が出版したエッセイをきっかけに外場村に移り住む。
桐敷 正志郎 (きりしき せいしろう)
桐敷家の当主で元会社社長、貴族的な風貌の男性。物腰柔らかな態度で村人たちからは一目置かれている。