引きこもり姫と毒舌騎士の出会い
フェリモール王国の第一王女、ラスティは、過去のある出来事がトラウマとなり、10年もの長いあいだ、限られた身内以外とは顔を合わせず、自室に引きこもる生活を送っていた。そんな娘の将来を案じた国王は、騎士団第12部隊のエドワードに白羽の矢を立てる。優秀で年齢も近いエドワードに、ラスティを部屋から連れ出してほしいと依頼した。実はラスティは、窓越しに訓練するエドワードの姿に密かにあこがれていた。しかし、実際に言葉を交わしてみると、彼は天使のような笑顔とは裏腹に超毒舌で、王女である彼女にも容赦がなかった。それでもエドワードはさりげなくラスティを気遣い、外の世界の楽しさや人との交流の温かさを少しずつ思い出させていく。
恋する毒舌騎士×ピュアな引きこもり姫
長い引きこもり生活を送るラスティは、人目を避けているものの、本来は活発で好奇心旺盛な性格の持ち主。イケメンが好きだったり、愛読している恋愛小説の作者に会いたがったりと、年相応の少女らしい一面も垣間(かいま)見える。一方、エドワードは、そんな彼女に厳しい言葉をかけつつも、思いやりを忘れないでいる。実は幼い頃、ラスティに励まされて騎士を志した過去があり、ずっと恩返しをしたいと願っていたのだ。王族であり、引きこもり歴10年のラスティのために尽くすうちに、エドワードは次第に恋心を募らせていく。ふだんは冷静で毒舌な彼が、時おり見せる不器用な優しさに、ラスティの胸は思わずときめいてしまう。
引きこもり姫を巡る個性豊かなキャラクターたち
ラスティの周囲には、個性豊かなキャラクターたちが数多く登場する。学生時代からエドワードのライバルであるルイ・アマンデスは、ラスティへの恋心を自覚させようと、たびたびちょっかいを出すトラブルメーカー的な存在。また、近隣の国の第三王子、マナ・カエルラは幼い頃からラスティと交流があり、冷遇されがちな彼女を励ましたことで、ラスティが前向きに歩み出すきっかけを作った。マナはラスティとの婚約を望み、積極的にアプローチを続けている。さらに、ラスティを心から愛しながらも、しばしば騒動を巻き起こす貴族の娘でありメイドのリリアーヌ・トゥエインなど、個性豊かなキャラクターたちが物語を華やかに彩っている。彼らの存在は、ラスティとエドワードの距離を縮めることもあれば、すれ違いを生むこともあり、賑やかで波乱に満ちた日常が繰り広げられていく。
登場人物・キャラクター
ラスティ
フェリモール王国の第一王女。年齢は18歳。幼い頃は好奇心旺盛で社交的な性格だったが、あるいたずらが大きな騒動に発展し、その犯人が自分であると判明しても、誰からも責められることはなかった。その時、傷ついた友人が無理に笑顔を作っている姿を目の当たりにして以来、人とかかわることに恐怖を感じるようになる。そして、誰も傷つけたくないという強い思いから、自室に引きこもる生活を送るようになった。毒舌家のエドワードには当初反発していたものの、自分が引きこもっているあいだも彼が努力を続けていたことを知り、次第に惹かれていく。ただし、恋愛には鈍感で、エドワードの気持ちにはまったく気づいていない。
エドワード・キルエス
フェリモール王国騎士団第12部隊に所属する青年。整った容姿と優しい笑顔で周囲からの人気も高い。幼い頃、自信を失っていた自分を励ましてくれたラスティに恋心を抱き、彼女を守りたい一心で騎士を志した。優秀な成績で騎士団に入団したあとも、誰よりもラスティを大切に思っているが、不器用な性格ゆえに素直に愛情を表現できずにいる。マナをはじめとする求婚者が現れると嫉妬心をあらわにし、隠していた本音が少しずつ漏れ出し始める。








