概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
モカ・フィルタ・ドリップス
ドールトール王家を支える二大公爵家の一つで、王国の宰相を務めるドリップス家当主の娘。年齢はもうすぐ17歳になる。幼い頃、悪意ある大人の本音と建て前を目の当たりにしたことにより、極度の対人恐怖症となった。両親と自分付きの侍女、カチーナなどごく親しい者以外とは、まともに会話を交わすことができないため、自室でも魔法で生成した大きな木箱に入って日常生活を送っている。季節ごとに行われる成人を祝うパーティ会場で、箱に入った状態で参加したことをきっかけに、ドールトール王国の第二王子であるサイフォン・ロップ・ドールトールとかかわりを持つことになった。サイフォンとは、7歳の時に一度会ったことがあり、それ以来気になる存在だったが、再会を機に心惹(ひ)かれていく。大の本好きで、7歳の時に父親からプレゼントされた「木箱の中の冒険」を愛読書としており、その影響でモカが授かった魔法が自らの身を包む箱そのものになった。箱の中は外見よりも広い部屋のような空間があり、内部はモカ自身が願った物で構成することができる。閉ざされているはずの箱の中から外の様子を窺(うかが)い知ることもでき、遠く離れた場所の情報収集も可能。箱の上に置かれた物を中に取り入れたり、自分以外の者を箱の中に招き入れることもできたりと、箱の魔法には未知の可能性が秘められている。
サイフォン・ロップ・ドールトール
ドールトール王国の第二王子。金髪のサラサラヘアに翡翠(ひすい)色の瞳を持ち、まるで絵に描いたように王子然として見目麗しい青年。キラキラとした笑顔と同時に、つかみどころのない雰囲気を併せ持ち、女性たちのあこがれの的となっている。人当たりがよく穏やかで、何でもそつなくこなし、その力を文官仕事でも武官仕事でも遺憾なく発揮している。しかし、少年のように好奇心旺盛な一面があり、面白いことが好きだと公言していることもあって、厄介ごとにも首を突っ込みがちなところが問題視されている。婚約を急かされており、王子という立場上えり好みできないのが現状だが、どうしても譲れない婚約相手への条件として「面白いこと、あるいは自分を楽しませてくれること」を挙げている。季節ごとに行われる成人会のパーティに参加した際、箱に入ったモカ・フィルタ・ドリップスと知り合う。ほかの人との交流よりもモカと箱への興味を優先させ、箱の中に入ってモカと直接交流を図った。それがきっかけとなり、モカとの結婚を望み、婚約へと動き出す。兄である第一王子のフラスコ・ロート・ドールトールからは、王位継承権を巡って命を狙われている。
クレジット
- 原作
-
北乃 ゆうひ
- キャラクター原案
-
間明田
書誌情報
引きこもり箱入令嬢の結婚 6巻 講談社〈KCx〉
第1巻
(2022-02-28発行、 978-4065269305)
第2巻
(2022-06-30発行、 978-4065280010)
第3巻
(2022-11-30発行、 978-4065295991)
第4巻
(2023-05-30発行、 978-4065315095)
第5巻
(2023-11-30発行、 978-4065334799)
第6巻
(2024-05-30発行、 978-4065354445)