概要・あらすじ
主人公の深町晶は先輩の瀬川哲郎と帰宅中、偶然にも「ユニット」と呼ばれる物体を拾い、強大な戦闘力を持つ「ガイバー」となってしまう。それは秘密結社 クロノスの最高機密であったため、深町晶は追われ続けることになる。
登場人物・キャラクター
深町 晶 (ふかまち しょう)
学力も運動神経もごく平凡だった高校生の少年。ある日の帰宅中、偶然に発見したユニット「ガイバー」に接触したことで殖装(しょくそう)し、ガイバーとして秘密結社 クロノスと戦う運命を義務付けられる。 当初はガイバーの力に戸惑い、また周囲に危害が加えられることに苦悩していたが、様々な困難を乗り越え、ガイバーの力を使って人間を守るための戦いを決意するなど人間的にも成長していく。 「ガイバー!」の掛け声でガイバーⅠに殖装する。
瀬川 哲郎 (せがわ てつろう)
深町晶の先輩の高校生で瀬川瑞紀の兄。少し太めの体格にメガネが特徴。深町晶がユニット「ガイバー」を拾った日に居合わせていた。深町晶がガイバーとなってしまった責任の一端が自分にあると感じており、ガイバーの力に苦悩する深町晶にアドバイスを送ったり応援したり、また励ましたりするなど、深町晶を精神的に支えている。
瀬川 瑞紀 (せがわ みずき)
深町晶の幼馴染であり同級生。また瀬川哲郎の妹でもある。明るく活発な少女で、ごく普通の高校生活を送っていたが、深町晶がガイバーになったことで自身の周囲も騒がしくなり、結果的に深町晶の秘密を知ることになる。 当初は巻島顎人に想いを寄せていたが、自分を命がけで助けてくれる深町晶の姿を目の当たりにし、次第に深町晶に魅かれていくことになる。
村上 征樹 (むらかみ まさき)
フリーのルポライターとして活躍していた青年。秘密結社 クロノスの情報にも詳しく、その情報を持って深町晶たちのサポートを志願、一緒に戦うことになる。その正体はクロノスの実験体であり、リヒャルト・ギュオーの調整前に試験的に調整された「試作獣神将(プロト・ゾアロード)」であった。
オズワルド・A・リスカー
クロノス日本支部に派遣された監察官。回収されたユニット「ガイバー」に触れたことで、偶然にもガイバーの力を手に入れる。その後、自らガイバーⅠと戦うものの、破損していたコントロール・メタルが変調をきたし、そのスキをガイバーⅠに狙われ、コントロール・メタルを完全に破壊されて敗北。 その結果、暴走した強殖細胞によってオズワルド・A・リスカーは、クロノス日本支部の崩壊と共に命を落とす。 「適合(アダプト)!」の掛け声でガイバーⅡに殖装する。
アルカンフェル
秘密結社 クロノスの創始者であり総帥。そして最高幹部「十二神将(じゅうにしんしょう)」の1人でもある。若い優男風の外見ながら、他の十二神将を絶大なカリスマ性と絶対的な力によって従わせている。 その正体は、かつて地球にやってきた異星人「降臨者」の手によって調整された、「原初の獣神将(オリジナル・ゾアロード)」である。他の十二神将にはない様々な能力を使いこなし、ガイバーでさえ一瞬で倒せるほどの力を持つ。
ハミルカル・バルカス (はみるかるばるかす)
秘密結社 クロノスの最高幹部である「十二神将(じゅうにしんしょう)」の1人。老人の姿ながらクロノス最高の科学者であり、他の十二神将の調整、また獣化兵(ゾアノイド)の調整の最高責任者でもある。 十二神将の中で最大の思念波の持ち主で、また思念波による透視能力もクロノス随一である。ユニット「ガイバー」を回収するため、数々の非情な作戦を立案して深町晶たちを追い詰めていく。 外見的にはハゲ頭に長く白い顎ヒゲが特徴。
巻島 顎人 (まきしま あぎと)
深町晶たちと同じ高校に通う高校生で、生徒会長も務めている。表向きは優秀な優等生ながら、クロノス日本支部の支部長である巻島玄蔵の養子であり、いつかクロノスを倒して自身が世界の支配者になるという大きな野望を胸に秘めている野心家でもある。 そしてユニット「ガイバー」を入手した3人目の人間で、大いなる野望を胸に秘めたまま、ガイバーⅢとして深町晶たちと共闘することになる。
リヒャルト・ギュオー (りひゃるとぎゅおー)
秘密結社 クロノスの最高幹部である「十二神将(じゅうにしんしょう)」の1人。十二神将として最後に調整され、最強の戦闘力を有している。その過度な自信と野心からクロノスへの造反を企み、やがて敵対するアルカンフェルを倒すために、ガイバーの持つコントロール・メタルを奪おうと、深町晶たちを執拗に追い続ける。 しかし造反は露呈し、アルカンフェル自身の手によって失敗、十二神将の証であるゾア・クリスタルを奪われ、命を落とすことになる。
アプトム
調整時のアクシデントにより繁殖能力を失った損種実験体(ロストナンバーズ)の1人。あらゆる生命体を捕食、融合することでその生物の能力を入手するという特殊な能力を持つ獣化兵(ゾアノイド)であり、度重なる調整で獣神将(ゾアロード)の思念波を受け付けにくい身体となる。 その結果、独自の判断で深町晶たちを狙い続け、またクロノスの他の獣化兵を捕食、融合して自身を強化していくなど、完全にクロノスを離反する形となった。
ゼクトール
ハミルカル・バルカスが調整した、獣化兵(ゾアノイド)を超える能力を持つ超獣化兵(ハイパーゾアノイド)五人衆のリーダー。超獣化兵五人衆の中で最大の戦闘力を持ち、他のメンバーと共に深町晶たちを追い詰める。 しかし、メンバーのうち3人がアプトムに捕食、融合されたことから憎悪の対象がアプトムに変わり、仲間の仇を討つため執拗にアプトムを狙い続けるようになる。
クレジット
原作
強殖装甲ガイバー (きょうしょくそうこうがいばー)
異星人が地球に残した謎の物体と接触し殖装体ガイバーへと変身する力を経た深町晶と、人間を獣化兵(ゾアノイド)に改造していき世界征服を企む悪の組織クロノスとの戦いを描く。原作高屋良樹。 関連ページ:強殖装甲ガイバー